パン職人のやりがい・楽しさ・魅力
パン職人のやりがい・楽しさ
お店のファンが増える
日本の製パン技術は世界でも高い水準にあります。
みんなに愛されるパンを作るパン職人(ブーランジェ)は、子どもたちの憧れの職業でもあります。
また、小さいころからの夢だったと語る人も多いのがパン職人です。
街のベーカリー、ホテルやレストラン、大手メーカーなど、パン職人が働く現場はさまざまですが、お客さまのニーズに応えながら毎日の食を支えていくパン職人はやりがいたっぷりの仕事といえるでしょう。
焼きたてパンや好きなパンを求めてファンが押し寄せる店もあります。
自分がつくったパンをおいしいと言ってもらい、お店のファンが増えることは何より嬉しいものです。
お客さまを笑顔にできる仕事
パン屋に並ぶパンには、食パン、フランスパン、デニッシュ、近年ではマフィンやベーグルなど、食事パンからスイーツにもなる菓子パンまで実にさまざまな種類があります。
シンプルな材料を自分の手で美しいパンに仕上げていく作業は、ものづくりと同様に永遠の学びや修業でもあり、職人としての喜びでもあります。
焼きたてのパンを人々に届けることや、美しい姿に作り上げてあらゆる年代の人においしく食べてもらうことは、パン職人の醍醐味といえるでしょう。
おいしいものを提供することで、お客さまの笑顔や喜びをダイレクトに感じることができるのも大きな魅力です。
パン職人は、体力的にも決して楽ではない仕事ですが、「おいしい!」という声を聞いたときには、それまでの苦労や努力が報われた気持ちになります。
実際、お客さまの笑顔が原動力となって、また頑張れるというパン職人は多いです。
パンを選ぶお客さんのうれしそうな顔を励みに、おいしいパンを作りつづけたい、もっとおいしいものを提供し続けたいという気持ちがあれば、努力が将来大きく花開く職業でしょう。
食を支える一生ものの仕事
シンプルな食材でありながら、手を掛ければ掛けるだけ大きく応えてくれるのがパンづくりの仕事です。
先輩の仕事を目で見て肌で感じ、技術を高めながら自分自身の体で工程や感覚をしっかりと覚えていきます。
一人前になるまでは大変ですが、培う技術やセンスは年齢を問わない一生ものとなります。
メニューを考え、材料や素材を選び、自分の魅力や新しい味を探しながら修業を積み重ねていき、上達するに従ってどんどんオリジナリティを出せるようになります。
とにかく時間に追われ一日中忙しいものの、パンという生き物に触れながら常にチャレンジし続ける仕事です。
パン作りに終わりはなく、自分の理想のパンを求め試行錯誤するところにパン職人の面白みややりがいがあります。
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パン職人の魅力
大好きなパンに囲まれた生活
パン職人として活躍する人の多くに「パンが好き」ということがあります。
なかにはパンが好きで自分で焼いているうちに、パン職人への道にはいったという人もいます。
パン職人の魅力のひとつは、大好きなパンに囲まれた生活を送れるというでしょう。
毎日焼きたてのパンの良い香りに包まれ、オーブンから取り出した瞬間のキレイに焼きあがっているパンを一番に見られるというのは、パン職人の醍醐味です。
朝早くから働き、休みも少ないパン職人ですが、好きなことだから苦にならず楽しみながら続けられるのです。
独立開業しやすい
パン職人には、特別な資格や学歴は必要なく、その人の実力がそのまま評価される世界です。
また「菓子製造業許可」や「飲食店営業許可」を取得すれば、自分の店を持てるという独立開業のハードルの低さも魅力でしょう。
技術さえ身につければどこでも仕事ができ、若くして自分の店を切り盛りするオーナーもいます。
最近では、移動式の店舗やイベント出店を中心にした店舗、通信販売に特化した店舗など多様な出店方法があり、ニーズや顧客層に応じたアプローチをかけることも可能でしょう。
就職先の多様さ
街のパン屋、チェーン展開するパン屋、パン工場のほか、レストラン、カフェ、ホテルと幅広い勤務先があるのもパン職人の特徴です。
また、パンをおく店といっても低価格な品揃えをウリとする店から、素材にこだわる店、食パンのみ販売する店など、その特色は様々です。
自分が理想とするパン屋で勤務し、同僚のパン職人と競い高めあうことができる点が魅力です。
技術が認められれば、海外の有名パン屋やレストランで働くことも夢ではありません。
一生働くことができる
パン職人には定年がないため、技術とやる気があれば、一生働くこともできます。
パン職人には多様な勤務先があり、雇用形態もさまざまで、自分のライフスタイルにあわせて働くことも可能です。
女性パン職人のなかには、結婚や子育てのため、一度離職をしないといけない場面もあるかもしれません。
しかし手に職をもつパン職人は技術さえあれば、復職しやすいといえます。
なかにはパートで働いたり、自宅でパン教室を開いたりと自分にあうスタイルでパンに関わりをもち続ける人もいます。