建設コンサルタントの1日のスケジュール・生活スタイル

建設コンサルタントの業務スケジュール

建設コンサルタントが手掛ける仕事は、道路やトンネル、橋といった公共工事が中心です。

このため、クライアントである都道府県庁や市町村など、行政機関のスケジュールに合わせて働きますので、勤務時間は一般的な公務員と同じ、およそ8:30~18:00くらいとなります。

ただし、インフラ設備は工事規模が大きく、その予備調査やデータ収集、設計、施工管理などを担当する建設コンサルタントの業務量は膨大です。

公務員と比べると残業量はかなり多く、出張する機会も頻繁にありますし、建設予定地や調査地での泊まり込みの作業が連日続くこともあります。

公共事業関係の仕事は、限られた予算と納期をきっちりと守ることが求められますので、どうしても建設コンサルタントはハードスケジュールになりがちです。

監督官庁など各種関連組織との打ち合わせなども多く、建設コンサルタントは非常に忙しい仕事といえるでしょう。

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オフィスで働く建設コンサルタントの1日

自社のオフィスで働く建設コンサルタントは、基本的にクライアントの都合を優先して働きます。

工事のスケジュールや行政担当者の予定を先に決めて、そこから逆算するかたちで1日の行動計画を組んでいきます。

オフィスワークとはいえ、役場や建設業者、建設予定地を訪れるなど、外出する頻度も非常に高いため、空いた時間を有効活用してデスクワークを効率的にこなすことが求められます。

事務処理が間に合わないと、深夜まで仕事に追われてしまいます。

8:30 出勤
パソコンを立ち上げてメールをチェックし、行政担当者からの質問に回答します。
9:00 データ整理
昨日建設予定地で集めてきたデータを専用のソフトに取り込んで解析します。
10:00 構造計算
使用予定の建築資材の強度データを使って耐震性のチェックを行い、必要な柱の厚みを計算します。
12:00 昼食休憩
社員食堂に行ったり、持参した弁当を自席で食べたりします。
13:00 役所訪問
クライアントである市役所の担当者を訪問し、進行状況を報告します。
16:00 現地調査
担当者とともに建設予定地を訪れ、建設業者と打ち合わせを行います。
18:00 報告書作成
帰社し、打ち合わせした結果を報告書に取りまとめます。
18:30 退勤
繁忙期でなければ、できる限り早く帰宅するように努めます。

被災地で働く建設コンサルタントの1日

とくに建設コンサルタントが忙しくなるのが、自然災害に伴う災害復旧工事や復興支援にたずさわるケースです。

道路のアスファルトが割れた、トンネルが崩落した、橋が落ちたといった災害現場では、一刻も早い復旧作業が求められます。

元通りの生活が遅れないだけでなく、2次災害のリスクもありますし、食料や水、医療物資が届けられないと、人命に関わることもあります。

緊急時には、土日祝日も関係なく、不眠不休で働かなければならないこともあります。

7:00 起床
仮設のプレハブ小屋で身じたくを整えます。
9:00 打ち合わせ
復興庁の担当者と復旧工事のスケジュールを協議します。
10:00 現場監督
土砂崩れで通れなくなった道路の撤去工事現場を訪れ、作業員に指示を出します。
12:00 昼食休憩
会社が手配した弁当を食べます。
13:00 現地調査
道路を掘削して漏水している水道管を探し出し、破損具合などのデータを収集します。
17:00 デスクワーク
破断した上水道復旧工事の事業計画を作成します。
22:00 就寝
大部屋でスタッフと一緒に寝ます。