JICA職員の出身大学で多いところは? 採用に有利な学部・学歴はある?
JICA職員はさまざまな分野から集まった人々がともに活躍し、途上国の発展に貢献しています。
そのため、大学名よりも自身の意欲や能力が重要であり、特定の学部や学歴が有利ということはありません。
この記事では、JICA職員の出身大学や学歴について探っていきます。
JICA職員採用試験応募には短大卒以上の学歴が必要
JICAは毎年、新卒者を採用しており、短期大学や4年制大学、大学院(修士や博士)を卒業した人たちを採用対象としています。
短期大学とは、高等専門学校や専修学校の専門士課程も含まれます。
なお学校の種類や国内外、学部や学科については関係ありません。
一方、社会人採用では、学歴の要件は特にありません。
たとえ高卒や中退などでも応募できます。
ただし、社会人採用では「英語力」と「国際協力に関する実務経験」などが重視されます。
特に英語力は「TOEICのスコアが860点以上」などの具体的な基準があります。
応募する前に、まずはその基準を満たしているか確認しましょう。
2018年のデータによると、入構予定者40人のうち、男性が23人、女性17人、文理は、文系27人、理系13人で、学部卒が21人、大学院卒が19人となっています。
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学歴よりも応募者自身の能力が重視される
JICA職員になるためには、基本的には大学の名前は関係ありません。
重要なのは、なぜJICAを志望するのかや、JICAで何を成し遂げたいのかといった質問に明確な答えを持っていることです。
JICAは就職先として人気があり、有名な私立大学や国公立大学出身の優秀な人たちが応募します。
しかし実際の採用試験では「応募者自身の能力」が重視されますので、あまり知られていない大学出身のJICA職員も多いです。
特別に有利な学部はない
国際協力に関わる仕事に就くためには、「国際関係学部や外国語学部が有利」という考えがあるかもしれません。
しかしこれは必ずしも正しいわけではありません。
JICAは経済や産業、医療など、さまざまな支援プロジェクトを行っています。
そのため、その分野において専門知識を持っていることが大きな強みになります。
たとえば、「貧困で学校に行けない子どもたちを助けたい」と考えるなら、教育学部で学んだ内容が役立ちます。
また、「開発途上国の農業インフラを整えたい」と考えるなら、農学部で学んだ専門知識が役に立つでしょう。
他にも、法学部や経済学部、医学部、機械工学科など、さまざまな選択肢がありますが、「JICAでどんな支援プロジェクトに関わりたいのか」という視点で学部を選ぶとよいです。
JICAにはさまざまなバックグラウンドを持った職員が活躍しており、そのなかでは理系や院卒の職員も多いのかもしれません。
しかし、実際の採用の段階では、個別分野や国際協力の専門性は判断基準にしていません。
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専門職ではなく総合職としての採用
JICAでは大学や大学院で学んだ専門知識を活かすことができます。
理系の学生が土木工学や環境学、建築学、農学などを学んだ場合、途上国で都市の開発やインフラ整備、農業に携わる仕事を志望することも可能です。
ただし、JICAでは基本的に専門職ではなく総合職としての採用を行っています。
そのため幅広い分野で活躍できるポテンシャルを重視しており、文系から職員になった人も大勢います。
途上国の課題を多角的な視点から考えるためには、国際政治や経済学などの学びも役立つでしょう。
海外経験は必須ではない
確かに海外経験は魅力的な要素ですが、JICAの選考において、外国で生活した経験やボランティア経験が必須条件というわけではありません。
JICAを目指す人の中には、「海外での経験が有利かもしれない」と考えて、海外のボランティアや留学を考える人もいます。
しかし一番大切なのは、海外での経験を通してどんな力を身につけたかです。
例えば、採用の際には異文化コミュニケーション能力や国際協力の実務経験、問題解決能力、リーダーシップなどが重要な要素となります。
ただしこれらの能力やスキルを身につけることは、大学の研究活動やインターンシップ、ボランティア活動、地域での活動など、国内での経験を通じても可能です。
したがって、海外での経験がなくても十分に応募することができます。
重要なのは、自身の意欲や志望動機、専門知識やスキルの獲得に取り組んできたことです。
なおJICAでは、国際協力に関わりたい人のための情報サイトを作成しています。
進学など「キャリア形成に関する質問」もまとめていますので、参考にするとよいでしょう。
PARTNER
PARTNER国際キャリアQ&A 2.キャリア形成に関する質問 ①進学編
JICA職員の出身大学で多いものとは?のまとめ
JICA職員になるには短大卒以上の学歴が必要です。
学歴に関しては大学や学科の種類は問われず、幅広い分野で活躍できるポテンシャルが重視されます。
JICA職員の多くは多様なバックグラウンドを持ち、特定の学部が有利というわけではありません。
また海外での経験は必須ではなく、自身の意欲や志望動機、専門知識やスキルの獲得が重要です。