ITアーキテクトになるには? おすすめの資格はある?

ITアーキテクトになるまでの道のり

ITアーキテクトはひとつの職種の名称であり、特別な資格は不要です。

そのため、IT環境の設計に携わっているSEがITアーキテクトを名乗っている場合もあります。

しかし、IT技術者のスキルを示すITスキル標準では、ITアーキテクトはITスペシャリスト、アプリケーションスペシャリスト、ソフトウェアデベロップメントなどを経験し、スキルを磨いてからの移行が必要とされています。

エンジニアとしての上級職であるITアーキテクトは、前提となる知識の広さ、深さが他のエンジニア職とはまるで違うため、未経験での就業はまず不可能です。

ITの知識だけでなく、業務で培われた提案力やコミュニケーション能力、問題解決能力などが重要になるため、エンジニアとして10年ほどは経験が求められるでしょう。

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ITアーキテクトの資格・難易度

ITアーキテクトとしての能力を示すための国家資格として、IPA(情報処理推進機構)の「システムアーキテクト」があります。

試験ではシステム開発の上流工程におけるリーダーを想定し、情報システムのグランドデザインを設計し完成させるための知識が問われます。

情報システムにおける企画や設計、開発、運用・保守だけでなく、IoTや組み込みシステムの仕様決定や開発の知識も問われ、難易度は高めです。

受験料は5700円で、直近の合格率は15.3%となっています。

参考:IPA 情報処理推進機構 システムアーキテクト

ITアーキテクトになるための学校の種類

ITアーキテクトになるためには学歴は特に必要ありません。

しかし、ITアーキテクトになるために必要な知識は広く、日常業務ですべてを修得するのは難しいため、エンジニアの専門スクールなどで学ぶ人は少なくありません。

スクールでは、数ヶ月から1年ほどの間、科目(技術分野)ごとに授業を履修して専門的に学ぶことができます。

費用は内容や期間によりさまざまですが、20~60万円程度のものが多く、実際に作業を行うハンズオン形式の授業ができるスクールは費用も高めです。

資格対策をしながら学習したり、ネットワークやサーバー、セキュリティなど特定分野に絞って学習したりと、スクールやコースによってカリキュラムはさまざまです。

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ITアーキテクトに向いている人

ITアーキテクトはビジネスとシステム全体を見渡して最適化を行う業務であるため、「物事を俯瞰的に見ることができる人」が望まれます。

また、技術の変化に対してついていく必要があることから、「好奇心旺盛」で「新しいことを学ぶことを楽しめる人」はITアーキテクト向きです。

多くの関係者とのコミュニケーションも発生するため、「人に接することが好きな人」や、「リーダーシップのある人」もITアーキテクトの資質がある人といえるでしょう。

ITアーキテクトに向いている人・適性・必要なスキル

ITアーキテクトのキャリアプラン・キャリアパス

ITアーキテクト自体がIT系のエンジニアのキャリアパスのひとつの目標であるため、その後のキャリアについては人それぞれです。

大手でITアーキテクトを数多く抱えるような企業なら、リーダーや管理職となる道もありますし、より複雑・大規模な案件を扱えるスペシャリストを目指す道もあります。

また、そのビジネスセンスとIT知識を買われ、一般の事業会社でCIOやIT責任者となったり、独立してフリーのITアーキテクトになるケースも見られます。

ITアーキテクトを目指せる年齢は?

ITアーキテクトを目指すことのできる年齢は決まっていません。

専門的な知識を身に着け、多くの業務経験を積む必要があることから、ITアーキテクトとして一人前になるためには10代や20代では厳しいでしょう。

一方で、新しい知識や技術を身につけ続ける必要性から、あまり年齢が高くなると学習が追いつかない可能性があります。

こうした事情から、実際には30代から40代のITアーキテクトが多いです。

ITアーキテクトは高卒から目指せる?

ITアーキテクトは学歴よりも実力が重視されるため、大卒でも高卒でも構いません。

実力があり、十分なキャリアを積み上げることができれば、性別や学歴に関係なくITアーキテクトになることができます。

ただし、広い範囲の学習を必要とすることから、IT全般についてしっかり学ぶ期間があった方が有利になるでしょう。

大規模で複雑な案件を扱う企業では大卒程度の学歴を求めることも多いため、絶対ではありませんがキャリア形成の面からも大卒が有利なのは間違いありません。