ITアーキテクトのつらいこと・大変なこと・苦労
ITアーキテクトのつらいこと・大変なこと
問題の把握が難しい
ITアーキテクトは、ビジネスとシステムにおけるクライアントの問題の解決を求められます。
企業のビジネスやシステム上の問題、またシステムを活用する上でのビジネスのあり方の見直しなど、さまざまな視点が必要です。
扱う範囲が広いため、解決すべき問題、解決できる問題を把握することが業務上の難しさになっています。
クライアント側が非協力的だったり、情報提供が不正確だったりする場合も多く、問題の把握がいっそう難しくなることも少なくありません。
責任が重い
ITアーキテクチャは、一度変更すると短くとも数年は変更が行われることはありません。
長ければ10年以上も利用し続けることになり、その間の企業の生産性に大きな影響を与えます。
最適なITアーキテクチャを提供できる自信があっても、その責任の重さをつらく感じてしまうこともあります。
書類仕事が多い
ITアーキテクトは利害関係者マップや概念データモデル図など作成する書類の量が非常に多い仕事です。
ITアーキテクチャは多くの関係者によって作られますが、関係者間での認識のずれを防ぐためには目的や仕様を明文化する必要があります。
書類は正確でわかりやすい記述が求められ、プロジェクトの効率への影響も大きいため、手を抜くことは決して許されません。
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ITアーキテクトの悩み
技術の変化への対応が難しい
ITの世界は技術の変化スピードが早く、多くの技術者の悩みとなっています。
ITアーキテクトの場合、その技術分野がひとつふたつではなく、数多くの分野に及ぶため、新しい技術についていき、最適な組み合わせを考えることはより難しくなっています。
仕事が理解されにくい
ITアーキテクトは、IT系の職種の中でもその仕事の内容がわかりにくい職種といわれます。
企業内ならともかく、企業の外ではIT系の職種の人だとしても、ITアーキテクチャの重要性を理解できる人が少なく、その仕事や価値を理解してもらえずに悩む人は少なくありません。
ITアーキテクトを辞める理由で多いものは?
待遇・キャリアパスに対する不満
ITアーキテクトは基本的に高待遇の職種ですが、会社によっては仕事内容に待遇が追いつかず、転職の動機となることもあります。
また、その先のキャリアパスがない場合も多く、社内での昇進・昇給が止まってしまったことを理由に、もっと評価される場を求めて辞める人もいます。
他にやりたいことができた
ITアーキテクトはITに対する造詣が深く、さまざまな現場で活躍できる力があります。
その力をITアーキテクチャの設計ではなく、独立して他分野で事業を興したり、アプリ開発などに専念したりと、他の分野での活用を考える人も多いです。