医療情報技師への転職
医療の知識とIT技術は必須
医療情報技師は「医療」と「IT」両方の知識や技術が必要な仕事なので、非常に専門性が高いのが特徴です。
仕事の内容は社会貢献度が高いですし、やりがいも大きく、長く働いていくことができます。
こうした理由から医療情報技師の仕事は、転職者からも人気を集めています。
それでは転職の際にはどのような経歴や資格が必要なのでしょうか。
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重宝される経歴とは
まず、転職にあたって重宝される経歴について説明します。
医療業界で何らかの経験がある人は、病気の知識、患者の個人情報の管理方法、診療報酬の仕組みなどの基本的なことを理解できているので医療情報技師の仕事に馴染みやすいという強みがあります。
あるいはIT業界でエンジニアとして働いていた人は、プログラミングやシステムのメンテナンスなどが身についているので即戦力となりやすいことがわかります。
企業によっては全くの未経験者でも育成を前提に雇用することはありますが、できればどちらかの業界で経験があったほうがよいでしょう。
学歴については問われないことが多いですが、システムを取り扱う仕事になることから理系の学部の出身者が多いという傾向はあるようです。
資格の取得が強みになることも
医療情報技師への転職をめざすのであれば、「日本医療情報学会」が付与する民間資格の検定試験に合格しておくことで採用試験での自己アピールがしやすくなることもあります。
この検定試験には年齢や学歴、職歴などの受験資格がないので、やる気さえあれば誰もが挑戦することができるのが大きなメリットです。
「医学・医療」「情報処理技術」「医療情報システム」の三つの科目に関するマークシート方式の試験が行われますが、一度合格した科目は二年繰り越すことができるので、数年かけて全科目の合格をめざすことができます。
また、試験内容は指定の教科書に沿ったものになっているので、計画的に努力ができれば社会人の独学でも合格を勝ち取ることは夢ではないでしょう。