ホテルスタッフに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
ホテルスタッフに向いている性格・適性
「おもてなし」するのが好きな人
「人のために何かをしてあげたい」「人が喜ぶ姿を見ると自分もうれしくなる」など、ホテルスタッフになる人は、みな少なからずこのような気持ちを抱いています。
たとえば、アルバイトで接客業に携わっていておもてなしすることに喜びを感じたなど、「ホスピタリティ(おもてなしの心)」を大切に考えられる人は、ホテルスタッフに向いています。
ホスピタリティはホテルスタッフにとって絶対に必要なものです。
人を惹き付ける魅力のある人
ホテルスタッフのようなサービス業に携わる場合、お客さまにとって「話しかけやすい存在」であることは非常に重要です。
パッと見て近寄り難い雰囲気を放っているホテルスタッフには、お客さまも何かを頼んだり相談したりしたいと思わないからです。
「困ったらあの人に話しかけよう!」と思ってもらえる存在でなければなりません。
そのため、明るく爽やかで、人に対して親切であることはもちろん大切です。
さらに、見聞を広めたり美しいものに触れたりして自分自身を磨いていくことで、自然と人としての魅力が内側からにじみ出るようになるでしょう。
フットワークのよい人
ホテルスタッフの仕事は頭を使うだけではありません。
むしろ、さまざまなお客さまがいらっしゃる以上、どうしても予想外の出来事が発生し、身体を動かさなければならないことのほうが多いくらいです。
また、ホテルスタッフには「お客さまの求めていることを即座に判断し、言われる前に行動する」姿勢が必要です。
待ちの姿勢ではなく、自分から積極的に動くことができる人はホテルスタッフに適しているといえます。
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ホテルスタッフに必要なスキル・能力
チームプレイができる力
ホテルスタッフは大勢のスタッフと一緒に働く仕事です。
また、仕事中には各部門間で協力し合わなければならないことが多々出てきます。
お客さまにとっては、フロントであろうとレストランのサービスマンであろうと、みんな同じホテルスタッフ。
「私は担当じゃありませんから」と言ってしまえばたちまちクレームが発生しますし、お客さまは二度とそのホテルに来てくれない可能性があります。
ホテルスタッフは「同じチームの一員だ!」という意識を持って働くことが大切です。
ニーズを見極める観察力
ホテルには、老若男女問わずさまざまなお客さまが宿泊します。
すべてのお客さまに十分満足してもらうには、ときに利用客本人さえ気づいていないようなニーズを掘り起こす必要があります。
相手の服装やふるまいから観光利用なのかビジネス利用なのかといった滞在目的を判断するほか、さりげない会話からおすすめの観光地を提案するなど、相手を観察する力が求められます。
また、全員に同じサービスを提供するだけでは一流のおもてなしとはいえません。
滞在中は積極的に気にかけてほしい人もいれば、疲れているときはあまり話しかけられたくないという人もいます。
マニュアル通りの対応ではなく、お客さま一人ひとりのニーズをキャッチできる洞察力や観察力が不可欠となる仕事です。
外国のお客さまをもてなす語学力
近年、日本には観光やビジネスを目的とする多くの外国人が訪れています。
訪日外国人の数が増えるに従って、ホテルの利用客における外国人の割合も高くなっています。
話者の多い英語だけでなく、中国語や韓国語、フランス語、スペイン語など、多くの言語を習得していると接客の幅が広がるため、重要なお客さまを任されたり、有名シティホテルへ就職できたりする可能性が高くなります。
語学力を証明するためにも、各言語の検定試験を受けておくとよいでしょう。
ホテルスタッフに向いていないのはどんな人?
体力に自信がない人
ホテルは基本的に24時間体制で稼働しているため、勤務が不規則になりがちです。
夜勤の場合、夕方に出社して深夜まで働き、2時間ほど仮眠をとって早朝に退社するというシフトが組まれることも多いです。
さらに、日勤と夜勤の繰り返しで生活リズムが安定せず、体調を崩してしまう人もいます。
フロンドだけでなく、重いビール瓶を運んだりする宴会スタッフや、暑い日も寒い日も外に立ってお客さま迎えるドアマンなども、楽な仕事ではありません。
体力に自信のない人は、ホテルスタッフの業務につらさを感じやすいかもしれません。
柔軟性に欠ける人
ホテルスタッフは、お客さまと接しながらさまざまな業務をこなしていく職業です。
とくに一人のスタッフが複数の仕事を担当するビジネスホテルなどでは、フロントに来られるお客さまの対応をする合間に、予約の確認をしたり、タクシーの手配をしたりと、幅広い業務をおこないます。
また、同じお客さまでもその日のスケジュールや体調によって求めるサービスが異なることも多いです。
常に臨機応変な対応が求められるため、こだわりが強い人や、一つの物事に没頭しやすい人は、柔軟性を身につける必要があるでしょう。