配管工に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

配管工に向いている性格・適性

ものを組み立てるのが好きな人

配管工は、職人的な要素の強い仕事ではありますが、ゼロからものをつくるのではなく、既存のものを組み合わせたり、加工したりする作業がメインです。

実際の配管工事では、直線の菅、曲がり(エルボ)、分岐(チーズ)、止め(ソケット)など、さまざまな形状の菅を駆使して、必要に応じて切断加工などを行いながら敷地内・建物内に施工していきます。

そのような作業は、感覚的にはプラモデルづくりに近いものがあります。

子どもの頃から何かを組み立てるのが好き、得意という人は、配管工に向いているでしょう。

真面目な人

配管工は、決して目立つような仕事ではなく、「縁の下の力持ち」という色合いの強い職業です。

配管工が施工した配管の多くも、地中に埋められたり、建物の床下や天井裏に隠れたりして、普段人の目に触れることはありません。

しかし、配管は私たちの生活になくてはならないものです。

もしも故障や事故などが発生すれば、その被害は甚大なものとなってしまいます。

そのため、配管工には確実かつ丁寧に仕事をすることが求められます。

誰も見ていなくても決して手を抜かず、コツコツと地道な作業を続けられる、真面目な性格の人が向いているでしょう。

たとえ直接的に仕事の出来不出来を見られる機会が少ないとしても、真摯に仕事に取り組み続ければ、自然と周りの評価はついてくるはずです。

忍耐力のある人

配管は、基本的に「隠されるもの」であるため、配管工の仕事現場も、上述したような床下や天井、PS(パイプスペース)など、狭い場所が大半となります。

このため、配管工は、たとえば限界まで腕を伸ばした状態、片足で立ったままの状態など、ムリな姿勢での作業を長時間強いられるケースもよくあります。

密閉空間での作業は、想像以上に心身ともに消耗しやすいものですから、配管工には、根性があり、きついことにも耐えられる、忍耐力に自信のあるタイプの人が向いています。

学校の部活動や地域のスポーツ活動などで、周囲から「根性がある」と認められている人は、配管工の資質があるでしょう。

配管工になるには? 必要な資格は?

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配管工に必要なスキル・能力

体力

配管工は、配管を接合したり切断したりする専門スキルが必要となる技術職で、配管を埋設するための穴を掘る、堀った穴を埋戻す、金属製の重い配管を運ぶなどの肉体労働も数多くあります。

とくに新人や若手のうちは重労働がメイン業務になってくるため、配管工には体力も必要です。

とはいえ、アスリートのような突出した能力が求められるわけではありません。

必要な筋力や持久力は自然と身についてくるものですが、運動経験がまったくない、体力に自信がないという人は、慣れるまでが大変かもしれません。

配管工になるなら、できれば職に就く前に、ある程度は身体を鍛えておくことが望ましいでしょう。

ひらめき力

配管工は、限られた狭い空間のなかに、すべての設備がきちんと納まるよう、設計や施工方法を試行錯誤しなければなりません。

このため、ちょうどパズルゲームに取り組むときのような、アイディア力や直感力、端的にいえば「ひらめき力」が役に立つケースもよくあります。

とくに、既存建築物における修繕やリフォームなどの配管工事を手掛ける際は、建物の壁や床、設備などによって、新築時よりもさらに作業スペースが限られるため、より工夫が必要になります。

普段からパズルゲームなどに取り組んで、頭を柔らかくしておけば、配管工としての仕事に生かせるでしょう。

配管工に向いていないのはどんな人?

暑さや寒さが苦手な人

床下、天井裏、PSなど、配管の走っている空間は、基本的に人が居住したり利用したりする場所ではないため、冷暖房空調が効かないケースがほとんどです。

このため、配管工は、夏は暑さのなかで、冬は寒さのなかで、ほとんど換気もできず、長時間にわたって作業しなければなりません。

暑さや寒さが苦手で、オフィスワーカーのように空調の効いた快適な環境のなかで働きたいという人には、配管工は不向きです。

日常生活において、夏はエアコンをつけっぱなしにしている、冬はこたつから出られないという人などは、体質改善に取り組む必要があるでしょう。

朝が弱い人

配管工は、作業の効率性や安全性を考えて、基本的に十分に明るい日中の時間帯しか作業しません。

夕方以降まで働くことはかなりまれである一方、仕事の開始時刻は早くなりがちで、現場が遠方の場合などは5時半や6時に出勤することもざらにあります。

低血圧で朝早くに起きるのが苦手な人や、つい毎日夜更かししてしまうという夜行性の人は、配管工にはあまり向かないでしょう。

生活リズムを変えることで克服できるケースもありますが、世の中には始業が遅い仕事も数多くあるため、そちらを目指したほうが無難かもしれません。