配管工の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

配管工の業務スケジュール

配管工は、基本的に1日のすべてを作業現場や作業所での実作業に費やします。

オフィスでの会議や打ち合わせ、デスクワークなどの時間はほとんどありません。

このため、作業内容や働く場所は日によってさまざまですが、日々の業務スケジュールとしては非常にシンプルです。

朝に全体ミーティングとラジオ体操を終えた後は、ひたすら実作業に打ち込みます。

ただし、配管工事は、ほかの建設関係の職種と同じように体力の消耗が激しく、また危険度も高めです。

このため、昼休憩に加えて午前と午後に1回ずつ、15分~20分程度の小休憩を挟み、体力の回復を図りつつ、事故を起こさないように集中力を保ちながら働きます。

始業時刻・終業時刻ともに固定的であり、また年度末などの繁忙期を除けば残業時間も少なめです。

配管工は、生活リズムの安定しやすい職業といえるでしょう。

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住宅向け管工事施工会社で働く配管工の1日

一般家庭で使用する水道管やガス管の配管工事の場合、工事に用いる配管の種類や機材、工事の作業手順などは、どこの現場でもほぼ共通しています。

このため、あらかじめ段取りよく部材などを手配しておけば、毎日事務所に寄る必要性はあまりなく、責任者以外の配管工は、現場に直行直帰することが多くなります。

移動時間が節約できるぶん、効率的に働くことができますし、スケジュールにもゆとりが生まれます。

簡単な修繕工事やメンテナンス工事などの場合は、1日のうちに複数の現場をこなすケースも珍しくありません。

7:00 現場到着
自宅から直接現場に向かい、朝食を取ったり着替えたりします。
8:00 作業準備
使用する資材や機材を車から降ろして、1日分の仕事を準備します。
8:30 朝礼
作業員全員で工事内容や注意事項を確認した後、ラジオ体操を行います。
9:00 掘削作業
まずは地中に埋設されている配管まで穴を掘ります。
10:30 小休憩
飲み物を飲んだりして休憩した後、作業を再開します。
12:00 昼食
手早く持参した弁当やコンビニなどで済ませ、仮眠を取ります。
13:00 配管取り付け
用意してきた配管を組み立てて、休憩を取りながら、取り付け作業を行います。
17:00 片付け
暗くなる前に作業を終え、片付けや現場の清掃、翌日の準備などを行います。
17:30 帰宅
終礼後、現場で解散し、直帰します。

工場向け管工事施工会社で働く配管工の1日

工場向けの配管は、一般家庭とは違って、現場ごとに用いる配管の管径や形状、材質などが大きく異なります。

このため、工業系の企業で働く配管工は、住宅向けの管工事を手掛ける企業で働くよりも、事務所の作業所において、配管を加工する作業に充てる時間が長くなります。

また、図面を読み解いて不具合を修正したり、設備の試運転を行うなど、業務内容やスケジュールも多様になりやすい傾向にあります。

7:30 出勤
事務所に出勤して、仕事着に着替えます。
8:00 朝礼
本日のスケジュールや作業内容についての指示を受けます。
8:30 配管加工
油圧ベンダーによるパイプの曲げ加工を行います。
10:00 小休憩
事務所の自動販売機などで飲み物を飲みつつ、作業を続けます。
12:00 昼食休憩
社員食堂で手配していた弁当を食べた後、現場へ移動します。
13:00 配管取り付け
午前中に加工した配管をもって工場を訪れ、取り付け作業を行います。
15:00 試運転
配管を組み立てた後に試運転を行い、正常に作動するかチェックします。
16:30 帰社
事務所に戻り、作業所の清掃作業などを行います。
17:00 帰宅
入浴して汗を流し、私服に着替えた後、帰宅します。

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配管工の勤務時間・休日

配管工の勤務時間

配管工の勤務時間は、8:00~17:00または8:30~17:30のどちらかに設定されている職場がほとんどです。

一般的なオフィスワークの会社員や公務員よりもやや朝が早い点が特徴的といえるでしょう。

現場が遠方の場合などはさらに早まることも多く、事務所集合が7:00頃になることもあります。

現場に向けて出発するまでに、着替えや資材の積込といった準備も済ませておく必要があるため、実質的な始業時間はもっと早く、配管工は朝型の職業といえます。

その代わりに、終業時間は比較的きっちり決まっており、安全上の問題もあって、基本的に日没までには作業は終了します。

後片付けや清掃、翌日の準備などにかかる時間を含めても、18時前には仕事を終えられるケースが一般的で、夕方以降の時間は自由が効きやすいでしょう。

配管工は明るいうちに働き暗くなれば仕事を終えるという、非常に規則的かつ健康的な勤務体系で、私生活とのバランスも取りやすい職業です。

配管工の休日

配管施工会社の大半は、会社ごとに独自の勤務カレンダーを設けており、配管工はそれに基づいて働きます。

休日事情は勤め先によってさまざまですが、最もオーソドックスなのは、土曜日を隔週で休み、日曜日を固定で休みとするケースです。

5日勤務と6日勤務の週を繰り返すことになるため、世間一般の職業が週休二日制であることを考えると、配管工は休日が少なめの職業といえます。

法律で定められている年間休日数に対して足りないぶんは、閑散期にまとめて休むなどして調整がなされます。

また、ゴールデンウイークやお盆、年末年始といった長期休暇についても、建築現場自体がストップすることもあり、しっかりとまとまって休める傾向にあります。

配管工の残業時間

配管工は、一般的な職業よりも休みが少ない一方、残業時間はそこまで多くありません。

工事現場などでの施工作業は、上述したとおり日中の明るい時間帯しかできまないため、1日に働ける時間は限られており「残業したくてもできない」のが実情です。

企業によっては、毎日定時ピッタリに終わり、スタッフ全員が残業時間ほぼゼロというところも見受けられます。

ただし、ある程度キャリアを積んで責任者になると、現場作業だけでなく、資材の発注や報告書類の作成といった事務作業も発生するため、1日1時間~2時間程度の残業は必要になるかもしれません。

配管工は忙しい?激務?

配管工は、そこまで忙しくならないほうに分類される仕事であるものの、工期が詰まっているときは例外的です。

たとえば、もとから余裕のないスケジュールが組まれている場合や、雨天などの影響で前段階の工程が遅れている場合などは、ほかの職人に迷惑をかけないためにも、短期間で作業を終わらせなければなりません。

日中の時間帯で終わらなければ、夕方や夜中まで残業することもありますし、休日返上で働くこともあります。

とくに年度末など、数多くの現場がいっせいに納期を迎える繁忙期には、しばらく休みが取れない日々が続くこともあり得ます。

配管工の休日の過ごし方

配管工は、時期にもよるものの基本的に2日連続で休みになることが少ないため、休日でも旅行やキャンプなどで遠出することは困難といえます。

このため、自宅でゆったりと過ごして英気を養ったり、家族と買い物に出かけるなど、近場ですませるケースが目立ちます。

また、独自の勤務カレンダーを設定している関係上、ほかの職業の人と休みを合わせるよりも、社内の同僚と遊ぶほうが多くなりやすい傾向にあります。

身体を動かすのが好きな人も多いため、同僚で組織された草野球などのチームスポーツを楽しむという過ごし方もよく見られます。

休日の活動で培われた人間関係やチームワークが、そのまま仕事に生きることも多いようです。