配管工のやりがい・楽しさ・魅力
配管工のやりがい・楽しさ
ものづくりとしての楽しさ
配管は、基本的に「隠すもの」であるため、配管工事は床下や天井裏、PS(パイプスペース)など、一般的に非常に狭い空間で行われます。
定められたスペースの中にうまく配管を納めるためには、使用する配管の形状や材質、設計、施工手順など、ちょうどパズルを組み上げるときのように、さまざまなことを創意工夫しなければなりません。
そこが配管工という職業の難しさですが、同時に腕の見せどころでもあり、ものづくりとしての根源的な楽しさが感じられるでしょう。
また、現場によっては吹き抜け天井や工場の機械周り、タンク周りなど、配管が露出するケースもあり、そうした工事では意匠面についての技術も問われます。
自分のイメージ通りにきれいに施工できたときには、大きなやりがいとともに、達成感が得られるでしょう。
世の中に不可欠な仕事ができること
普段の生活のなかで、特別に意識する機会はほとんどないかもしれませんが、私たちの便利な暮らしは配管工の仕事によって支えられています。
一例を挙げましょう。
蛇口をひねれば水が出てくる、お風呂を使った後に排水される、コンロのつまみをひねればガスが出て火が点く…。これらはすべて当たり前のことですが、当たり前である陰には配管工の仕事があります。
配管工は、決して脚光を浴びるタイプの職業ではないかもしれませんが、インフラに携わるという、この世になくてはならない仕事であるといえます。
そのぶん、仕事には大きな社会的責任が伴うものの、自分の手掛けた仕事が人々の生活の一部になることが、配管工のやりがいと誇りにつながっています。
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配管工の魅力
困っている人を助けられる
配管工は、修理対応などで、直接、個人・法人のお客さまから感謝されることの多い仕事です。
水漏れやガス漏れなどのトラブルは、一見しただけでは原因がわからないケースがほとんどであり、専門知識をもたない一般の人が対処することは不可能に近いといえます。
だからこそ、無事に修理が終わった際には、安堵の笑顔とともに「本当に助かった」「ありがとう」という言葉をかけてもらえるでしょう。
配管工は、困っている人を助けられる、やや大げさにいえば、ヒーローになれることが大きな魅力です。
仕事を通じて、誰かの役に立っていることを実感しやすいでしょう。
独立開業しやすい
配管工は、一定以上の技術水準を身につけたあとは、独立することもできる職業です。
配管工事は、中身が漏れないようきちんとした施工が必要ですが、上述したとおり、配管は基本的に表から見えなくなるもので、そこまで見た目の仕上がりに高い技術が求められるわけではありません。
このため、「大工」や「左官職人」など、ほかの建設業界の仕事と比べると、一人前になるまでの修業期間が短く、早期のうちに独立しやすい点が魅力です。
もちろん、技術以外にも、専門知識やコネクション、営業力、当座の運転資金など、さまざまなものが必要になりますが、最短では3年ほどで独立することも可能とされています。
なかには、10代のうちに独立し、親方になったという配管工もいるようです。
自分の力だけで勝負してみたいという独立志向の強い人にとっては、配管工はうってつけの仕事といえるでしょう。