義肢装具士の需要・現状と将来性

義肢装具士の現状

義肢装具士は国家資格ですが、現在日本ではこの資格を取得している人はあまり多くありません。

そのため、義肢装具士の助けを必要としている患者さんや病院は常に存在しており、求人ニーズは安定している現状があります。

一方で、仕事内容やタイミングによっては労働時間が長くなってしまうことや、給与などの労働条件があまり好条件でない企業も多く、離職してしまう人材も一定数います。

義肢装具士として就職する際には、就職後に任せられる業務の範囲や量、会社の雰囲気や待遇面などをしっかり確認し、本当に自分に合った会社を見つけることが大切です。

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義肢装具士の需要

義肢装具士が扱う義肢や装具は、交通事故など外的な理由から失われた体の一部を補う目的のもののほか、生まれつき動きが悪い部分をサポートするもの、加齢に伴い日常生活動作に困難が生じた際、少しでも楽に動けるように装着するものなど、その目的は様々です。

医療や技術の向上により、義肢装具士が扱う義肢や装具の種類や機能も多様化してきており、この分野を専門的に担う専門職として、義肢装具士は現場から求められている職種であるといえます。

また、最近ではこのような医療器具だけでなく、これらの技術を生かしスポーツ用品や健康器具の開発や販売の場で活躍する義肢装具士も増えているようです。

このように、体の機能とそれをサポートする器具の知識、製作の技術を生かした様々な働き方の可能性が義肢装具士にはあります。

義肢装具士の将来性

残念ながら、事故や先天的な理由などで体の一部を失ってしまったり、あるいはうまく動かすことができなくなってしまう人が今後劇的に少なくなるということはないでしょう。

それどころか、社会の高齢化に伴い、加齢による運動機能障害でサポート器具を必要とする人はどんどん増えていく可能性すらあります。

そういう意味では、義肢装具士の必要性は今後さらに高まっていくことが考えられます。

ただし、義肢の分野においては、再生医療の発展に伴い、義肢を必要とする症例は少なくなる可能性はあります。

このような最先端技術をいかし、新しい義肢の形を開発する必要が生じるでしょう。

義肢も装具も、時代や技術の変化に伴い、どんどん改良され、様変わりしていきます。

これからの時代の義肢装具士は、このような技術の発展と変化に敏感であり続け、対応し続けていくことが求められるようになっていくでしょう。

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義肢装具士の今後の活躍の場

現在義肢装具士は病院やリハビリの現場と協働しながら企業で働いている人がほとんどです。

この働き方も、今後多様化していく可能性があります。

例えば既に、義肢装具士としての経験や知識、つちかったノウハウを生かしてスポーツの分野で活躍している人はたくさんいます。

その他、社会の高齢化に伴い、医療器具を必要とするレベルではないが何かしらのサポートが必要、という人が増える可能性があります。

そのような層が快適に日常生活を送ることができるような、健康器具の開発にも義肢装具士のスキルは生かされるでしょう。

あるいは、日本国外で活躍するという選択肢もあります。

国外では現在も紛争や戦争、不発弾などを理由として体の一部を失う人がいます。

日本の義肢や医療技術の水準は大変高く、このような国では大変歓迎されることもあるでしょう。

義肢・装具の世界は今後さらに専門性を増し、また多様化していくと考えられます。

そのため、今はまだ考えられないような場で義肢装具士が活躍する未来も見られるかもしれません。