芸術家の1日のスケジュール・生活スタイル
芸術家の業務スケジュール
それぞれに合った生活スタイル
芸術家はほとんどがフリーランスで活動しているため、勤務時間や労働時間、休日は定まっていません。
人によっては、静かな夜間の方が作業がはかどると、昼夜が逆転した生活を送ることもあります。
創作意欲が沸いたときや閃きがあったときには作品づくりに没頭し、それ以外の時間はいわゆる「充電期間」と、メリハリのある働き方をする人が多いようです。
創作活動をしていないときは、家でゆったりと過ごしたり、感性を磨くために美術館などに足を運んだりすることが多いようです。
またインスピレーションを受けるために旅行に行ったり、さまざまな職種の人と交流したりと、過ごし方は人それぞれで、まとまった休みを取ることも可能です。
一年の中でとくに忙しい時期は個展やグループ展の直前です。
とくに必要な作品が仕上がっていない場合や、スポンサーの依頼を受けて作品を制作する場合の締切り前などは忙しくなります。
生活を助けるための副業
「芸術家」と名乗っていても、作品の売上だけで生計を立てている人はほぼいません。
ほとんどの人が何かしらの副業をもっており、「生活のため」と割り切って副業をこなしている人がほとんどです。
もっとも多いのは芸術家としての仕事に近く、センスや能力を生かせる副業です。
たとえば、画家や版画家ならイラストレーター、彫刻家なら空間デザイナー、陶芸家や工芸家なら陶芸や工芸で食器などの日用品をつくる職人などがあげられます。
こうした副業は勤務時間が決められており、会社や工房へ通勤するため、24時間365日を自分の作品づくりに没頭できないジレンマを抱える人もいます。
しかし、こうした本業に近い副業は時代のトレンドや消費者のニーズを知ったり、感性が刺激されたりするなどのメリットもあります。