電車運転士の勤務時間・休日
泊まり・明け・日勤などを繰り返すため不規則な生活になりがちですが、1カ月の労働時間は平日1日8時間程度の計算となっており、トラブルがない限り残業もそれほど多くないでしょう。
また休日もお盆・年末年始などが繁忙期のため、一般の人達と休暇がずれてしまうものの、混雑しない時期に連休をとれるのはよいところです。
この記事では、電車運転士の勤務時間・休日について解説します。
電車運転士の勤務時間
電車運転士の勤務時間・労働時間は少々複雑で、日によって異なるのが特徴です。
運転士になってからの生活は、
- 泊まり
- 明け
- 日勤
- 休み(休日)
のいずれかを繰り返していきます。
さらに、乗務を予定している運転士の急な体調不良などに備え、出勤をして待機する「予備交番」の日もあります。
乗務や休憩の時間帯は自分が担当する電車によって変わりますし、日によっても異なってくるため、どうしても不規則な生活となりがちです。
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電車運転士の休日
駅や電車は年中無休ですので、運転士の休日も土日祝日と決まっているわけではありません。
もちろん土日に休みが入る週もありますが、その時々によって変わります。
なお、鉄道会社は世間一般がお休みの時期(ゴールデンウィークやお盆、年末年始など)のほうが忙しく、これらの時期を「繁忙期」としています。
そのため、一般の会社員と同様に有給休暇をとることもできますが、繁忙期を避けて取得することが求められます。
電車運転士の残業時間
電車運転士は「平日は毎日8時間勤務」などと決まっているわけではないため、どうしても不規則な生活を強いられます。
しかし、各社とも勤務時間は労働基準法にもとづいて設定しており、1カ月の労働時間は平日1日8時間程度の計算となっているため過度に心配することはないでしょう。
また、基本的に毎月発表される勤務表に従って働くため、トラブルがない限り、残業もそれほど多くありません。
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電車運転士に夜勤はある?
電車は始発から終電まで運行するため、
- 泊まって翌朝の始発電車の乗務に備える
- 終電の乗務を終えて翌日午前中からの勤務が入っている
などで泊まり勤務をする日もあります。
「泊まり」の日は、午前中から1日働いて、翌朝勤務が終了となります。
そして、泊まりが終わった日は「明け」となり、勤務終了後は実質休みとなります。
これを何度か繰り返しながら、間に朝から夕方ごろまで働く「日勤」も組まれます。
泊まりの日は丸一日ずっと働いていなければならないのかといえば、そういうわけではありません。
数時間ごとに休憩が入ったり、途中で連続した仮眠の時間もとったりできます。
ただし、貨物列車など夜間動いている電車を運転する場合はこの限りではなく、各鉄道会社の運行スケジュールや勤務規定によって働きます。
電車運転士は忙しい? 激務?
電車の運転士は基本的には決められたスケジュール通りに働いているため、残業や超過勤務は多くありません。
ただし、勤務のスケジュールによって不規則な生活となるため、慣れないうちは大変だと感じることも多いでしょう。
体調が運転を左右することもあるため、電車運転士は不規則な勤務の中でも体調を整え、常にベストコンディションでいることが求められる仕事です。
電車運転士の休日の過ごし方
サービス業に携わる人の多くと同様、カレンダー通りに休めないのは電車運転士の宿命ですが、一般の人達と休暇がずれているため混雑しない時期に連休をとれるのはよいところです。
運転士たちはこの不規則な勤務体系を前向きにとらえ、休日には趣味を楽しんだり旅行をしたりして上手にリフレッシュしているようです。
「電車運転士の勤務時間・休日」のまとめ
電車運転士の勤務時間は乗務や休憩の時間帯は自分が担当する電車によって変わり、日によっても異なってくるため、どうしても不規則な生活となりがちです。
駅や電車は年中無休ですので、運転士の休日も土日祝日と決まっているわけではありません。
運転士たちはこの不規則な勤務体系を前向きにとらえ、休日には趣味を楽しんだり旅行をしたりして上手にリフレッシュしているようです。