電気工事士のやりがい・楽しさ・魅力
電気工事士のやりがい・楽しさ
この世になくてはならない仕事だということ
電気は、社会全体のありとあらゆるところで用いられているインフラのひとつです。
近年はスマートフォンの普及やオール電化などにより、ますますその重要性は高まっており、もはや電気なしでは1日たりとも日常生活を送ることは不可能といえます。
電気工事士は、私たちの暮らしのいたるところで、電気を便利に、また安全に使用できるよう、さまざまな電気工事や電気設備の維持管理をする役割を担っており、まさに、この世になくてはならない職業です。
そうした社会に対する責任の大きさ、社会貢献度の高さが、電気工事士のやりがいといえるでしょう。
電気は、もはや身近すぎて、何不自由なく使用できることが当たり前になっているため、なかなか電気工事士の重要性を肌で実感することは難しいかもしれません。
しかし、近年頻発している大地震や異常気象に伴う洪水や浸水、土砂崩れなどの自然災害に遭って電気が使えなくなると、あらためて電気の必要性、大切さに気付くはずです。
電気設備の災害復旧工事を手掛けられるのも電気工事士だけであり、有事のときこそ、ひときわ電気工事士の存在感は増すでしょう。
ひとつの現場を終えたときの達成感
電気工事士は、案件ごとに工事現場が変わるため、仕事の始まりと終わり、端的にいえば「区切り」を意識しやすい職業といえます。
ひとつの現場を終えるまでには、単純作業を何度も繰り返したり、設計図面を睨みながら試行錯誤したりと、苦労することも多々ありますし、漏電などの不測の事態もつきものです。
だからこそ、ひとつの工事を完遂し、無事に通電できたときには、きちんと仕事を終えられたという安堵感とともに大きな達成感が得られるでしょう。
また、電気工事は基本的にチームプレーで進めます。
同じ職場の同僚と、あるいはほかの職人たちと、力を合わせて困難を乗り越えたときに得られる達成感は格別です。
とくに、電気工事士としての初めての現場や、規模の大きな現場、責任者として取り仕切った現場などキャリアのなかで節目となる現場は、同僚の顔とともに、達成感がいつまでも記憶に残り続けるでしょう。
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電気工事士の魅力
手に職を付けられる
電気工事士の大きな魅力は、一生食べていくのに困らない、つぶしの効く技術を身につけられるということです。
電気工事は、一般家庭から店舗、オフィス、工場、公共機関まで、社会のいたるところで需要があるため、電気工事士はさまざまな企業で、また全国どこでも働くことができます。
職業のなかには、中長期的にはAIに取って代わられ、消滅することが危惧されているものもありますが、電気工事の汎用性の高さを考えれば、将来的にも電気工事士という仕事がなくなることはないでしょう。
多様なキャリアアップができる
電気工事士のもうひとつの魅力は、自身の成長を感じやすいことです。
たとえば、電気工事士の資格は試験だけで取得できる「第二種」と、試験に加えて実務経験が必要になる「第一種」があり、誰もがまずは第二種からキャリアをスタートさせます。
さまざまな現場を経験しつつ、努力を積み重ねて第一種に昇格すれば、できる工事の幅が大きく広がるともに、給料などの待遇もよくなって、自分が成長したことを実感できるでしょう。
その後も、「電気工事施工管理技士」の資格を取得して現場監督として働いたり、「電気主任技術者」の資格を取って、発電所やビルなどの責任者になることもできます。
キャリアアップする道は無数にあり、向上心のある人にとって、電気工事士はうってつけの職業といえるでしょう。