コンサルタントの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
コンサルタントの業務スケジュール
コンサルタントは、コンサルタント専門の企業に所属している人や、個人事務所を構えて活動している人などさまざまですが、基本的には「クライアントのスケジュール」を最優先で業務を進めていきます。
クライアントからの依頼には明確な期限が設定されていることも多いため、それに合わせて調査や分析、資料作成などを手際良くおこなっていく必要があるでしょう。
また、どんな小さな情報でも、クライアントが抱える課題を解決する重要なヒントになることがあるため、取引先の人たちと親交を深めながら積極的に情報を取り入れる姿勢が欠かせません。
忙しい時期には昼食休憩もろくに取れないこともあり、多忙な一日を送っている人が多い職業だといえます。
20代で正社員への就職・転職
総合コンサルタント企業で働くコンサルタントの1日
大手の総合コンサルタント企業では、クライアントの経営分析や財務分析、今後の戦略策定や新規システムの導入など、クライアントが抱えるあらゆる課題の解決を目指し活動しています。
ここでは、総合コンサルタント企業で働くコンサルタントの1日をご紹介します。
建設コンサルタント企業で働くコンサルタントの1日
続いて、建設コンサルタント企業で働くコンサルタントの1日をご紹介します。
建設コンサルタントはおもに国や自治体などからの発注を受けて、道路や公園などの公共物の設計にかかわる仕事です。
20代で正社員への就職・転職
コンサルタントの勤務時間・休日
コンサルタントの勤務時間
一般的な企業や官公庁がクライアントの場合であれば、世間のサラリーマンと同じように朝9:00頃〜夜20:00頃まで働き、土日祝が休みとなることが多いでしょう。
しかし、外資系の企業と取引している場合であれば、現地の時間に合わせて深夜や土日にオンラインでのミーティングをおこなうことも珍しくありません。
このように、コンサルタントとして働く以上、規則正しい勤務スケジュールはなかなか手に入らないのが現状です。
コンサルタントの休日
コンサルタント企業でも、一般的な企業と同様に「土日祝休み」としている場合が多いです。
ただし先ほど説明したとおり、そのときに担当するクライアント企業の勤務時間によっては土日に出勤しなければいけないケースもあります。
たとえば販売・サービス系の企業を担当する場合であれば、基本的には土日や祝日も店舗を開店しているため、それに合わせてコンサルティングをおこなうケースもあるでしょう。
また、夏季に5日程度の夏休みがあったり、年末年始休暇があったりと、これらの各種休暇制度についても一般的な企業とさほど大きな違いはありません。
近年は女性のコンサルタントも増えてきていることから、育児休暇を充実させたり、短時間勤務制度を取り入れるコンサルタント企業も出てきています。
コンサルタントの残業
コンサルタントは一般的に「忙しい仕事」とイメージされているため、残業も多い職業だと考える人が多いでしょう。
実際にどの程度残業があるのかについては、そのときに担当しているプロジェクト次第で大きく変わってきます。
担当するプロジェクトの山場を迎える時期であれば、連日のように深夜残業が続いてしまうこともあるでしょう。
逆に繁忙期を過ぎれば定時どおりで帰れる日も多くなり、メリハリのある働き方ができる仕事といえます。
コンサルタントは忙しい?激務?
体力と精神力が必要な仕事
コンサルタントは、世間一般的に「忙しそう」「激務」といったイメージのある職業です。
コンサルタントの仕事は常にクライアントのスケジュールに合わせておこなわれることになり、提示された期限までになんとしてでも解決策を提案しなければなりません。
しかし、ひとつの問題を解決するためには、たくさんの関係者にヒアリングをおこなったり、膨大な量の資料を読みあさったりしたうえで分析や調査を進めていく必要があり、大変な労力と手間がかかります。
クライアント向けのミーティングやプレゼンテーションの期限が迫っているときには、昼食の時間もままならないことや、徹夜で作業にあたらなければならないこともあるでしょう。
コンサルタントとして活躍するためには、ある程度の体力と精神力を備えておくことが必要不可欠といえます。
さまざまな人たちと関わる大変さ
コンサルタントの大変な部分の一つに、打ち合わせや交渉ごとで幅広い分野の人たちと関わることも挙げられます。
毎回新たなクライアントに出会い、一から人間関係を築くことになるので、お互いに慣れるまでにはそれなりの時間もストレスもかかります。
さらに、ひとつのクライアント企業のなかにもさまざまな部署や役職の人がいるため、ときには社員同士の価値観や考え方の違いから、社内での意見がすり合わないケースもあります。
コンサルタントはそういった人たちの調整役としての役割も果たしながら、クライアントをひとつの方向に導いていくことが求められているのです。
コンサルタントは新しい出会いの中に積極的に飛び込んでいける社交性や、人と人の間を上手に取り持つことができる高いコミュニケーション能力があってこそ続けていける職業だといえるでしょう。
忙しさはプロジェクトや役職によって大きく変わる
コンサルタントの仕事が激務かどうかは、そのときに関わっているプロジェクトの進行度合いや、自分自身の役職によっても大きく変わるでしょう。
プロジェクトが大詰めの段階に入れば、なんとしても納期に間に合わせるために、残業や休日出勤をして仕事を進めなければいけないケースもあります。
また、役職が上がり「マネージャー」になれば、上司からの指示を受けて調査や分析をおこなう立場から、プロジェクトを完了させる責任を負う立場に変わります。
マネージャーはプロジェクト全体の進行役として、「クライアントとの調整」「部下への仕事の割り振り」「予算の管理」など、さまざまなことを自分一人でこなさなければいけません。
このように、役職が上がれば自分が果たすべき仕事の範囲が大きくなるため、それにともない残業時間も長めになる傾向があります。
近年は働き方を改善する動きも
ここまで説明したように、コンサルタントの仕事はほかの業種に比べて忙しい傾向にあることは間違いありません。
しかし、政府主導の「働き方改革」の影響もあり、近年はコンサルタント企業においても働き方を改善する動きが見られます。
とくに最近は女性コンサルタントが増えていることも、企業が働き方を見直すきっかけの一つとなっています。
働きやすい環境が整うことで優秀な人材を確保できることにもつながるため、今後も各企業で「働きやすさ」への積極的な取り組みが進められていくと予想されています。
コンサルタントの休日の過ごし方
コンサルタントの仕事は日常的な忙しさからストレスも溜まりやすいため、休日は軽く運動をしたり趣味に没頭するなどして、思いっきりリフレッシュする人が多いようです。
ただし、プロジェクトの納期が迫っている場合は、休日であっても自宅でプレゼンテーション資料を作成することもあれば、会社に出勤して分析や調査を進めることもあります。
なお、コンサルタント企業の休日スケジュールについては、労働組合があるような国内のコンサルタント企業と外資系のコンサルタント企業では事情が大きく異なります。
この点についても、就職先を選ぶ際にはよく確認しておくことが大切です。