文章を書く・物書きの仕事の種類(16選)
しかしながら、同じ「書く」といっても、芸術家のように自分の世界観を自由に表現するものから、文章によって世の中へ正しい情報をわかりやすく伝えるものまでさまざまです。
また、働き方によって必要とされる表現手法も、活躍できる媒体も異なります。
ここでは、文章を書くことを生業とする職業にはどんなものがあるのかを紹介します。
取材を元に事実を伝える仕事
文章を書く仕事としてまずあげられるのは、ニュースや世の中の出来事、事件・事故などを取材し、広く世間に報道する仕事でしょう。
記者は、取材を行い、その取材内容を元に記事を書き、主にテレビやラジオ、新聞や雑誌などで視聴者や読者に広く伝える仕事です。
ジャーナリストは、新聞・雑誌・放送などのメディアで記事を書く人のことをいいます。
とくに事件や時事問題を扱い、専門性をもって自身の見解を記事に加えるところが、他の職業との大きな違いです。
ルポライターは「現地報告者」「記録者」ともいわれます。
主に事件や事故が起きている実際の現場からの報告や、当事者の生の声をレポートしたり、記事にしたりすることが仕事です。
ライターは、編集者やクライアントから「こういう文章を書いてほしい」という依頼を受けて、取材を行ったり資料を集めたりして文章を書く仕事です。
記者
記者は、新聞・放送・雑誌などのメディアにおいて、事件や事故などの現場あるいは政治や経済、国際情勢など世の中の動きを取材し、記事にする人のことです。
新聞では紙面をレイアウトする編集作業にも携わったり、テレビの場合はレポーターとして現場からカメラを通し、自分の声で取材内容を視聴者に伝えたりする役割も担います。
新聞記者の仕事紹介ページ
ジャーナリスト
ジャーナリストは、事件や時事問題、世の中の話題を追いながら、それらの解説や背景、見通しなどを記事にする仕事です。
新聞や雑誌などの媒体から情報を集めたり、そのニュースの核となる人物に直接インタビューをしたりして、情報をより深く追いながら、自らの見解を加えながらわかりやすい解説や批評をします。
ジャーナリストの仕事紹介ページ
ルポライター
ルポライターは、社会問題や事件の真相に迫り、取材を行い、事実を記事にまとめる仕事で「現地報告者」や「記録者」と呼ばれることもあります。
あくまでも事実をできるだけ詳細に、生々しく報告する役割が期待されており、基本的にはジャーナリストのように自分の見解や、主張、批判を加えることはしません。
ライター
ライターは、取材や集めた資料を基に、書籍や雑誌などの紙媒体あるいはWebサイトやメルマガなどの電子媒体に掲載される記事を書く仕事です。
主な働き方は、出版社に所属するかフリーランスとして働くかの2通りです。
スポーツや科学技術など特定の分野を専門とする人もいれば、まんべんなくさまざまなジャンルに取り組む人もいます。
ライターの仕事紹介ページ
自分の創作を元に文章を書く人
文章を書く仕事に憧れる人は、自分の世界観を文章で表現したい、自由な方法やスタイルで文章を書き、自分を表現する仕事がしたいという人も多いでしょう。
小説家は、物語を創作し作品として発表する仕事です。
近年は文学作品だけでなく、インターネット上に作品を発表し、人気に火が付く人も増えてきています。
脚本家は、映画やテレビドラマ、演劇、ゲームなどの脚本を書く仕事で「シナリオライター」とも呼ばれます。
話しの流れを考えるだけでなく、登場人物のセリフの言い方など、演出に関わることも少なくありません。
エッセイストは「随筆家」ともいい、自分自身の体験や経験をもとに、感想や自分の思いをまとめた文章を書く人です。
エッセイだけで活動している人はほとんどおらず、ほとんどが小説家や芸能人などとしても活動しています。
詩人は、詩を書いて作品として発表する人のことで、こちらも多くは他の創作活動と兼務しながら試作をしています。
コピーライターは、広告などのキャッチコピーを考える人のことです。
ほかの作家のように長い文章を考えることは少なく、短い文章で的確に意図を伝えるのが特徴です。
ゲームシナリオライターは、ゲームのシナリオを専門に書く人です。
多くの場合はシナリオ制作だけでなく、ゲーム作りに深く関わっていく仕事です。
ライトノベルを専門に書く人は、ライトノベル作家と呼ばれます。
ライトノベルは、一般的な文学作品と比べると、主に10代向けの読みやすい文章で書かれた小説です。
小説家
小説家は、SFやミステリー、恋愛ドラマなどの物語を創作し、小説の作品として発表する人のことをいいます。
文学賞をとって小説家一本での活躍を続ける人はもちろん、他の仕事をしながら兼業の小説家として活動する人もいます。
また、本が売れるかどうかは度外視し、自分の作品をどうしても世に出したいという思いから自費出版を行う人もいます。
小説家の仕事紹介ページ
脚本家
脚本家は映画やテレビドラマ、ゲームなどの脚本(シナリオ)を書く仕事で「シナリオライター」とも呼ばれます。
そのうち、とくに演劇の深い知識を持ち、演劇の上演のための脚本を作る人は「劇作家」と呼ばれます。
いずれの場合も、ストーリーを考え、登場人物のセリフや動き、情景描写などを細かく書きながら、独自の世界観を作り出します。
脚本家の仕事紹介ページ
エッセイスト
エッセイは、形式にとらわれず、個人的観点から意見・感想などを述べた文章です。
エッセイストとは、こうしたエッセイを新聞や雑誌に連載したり、単行本などに執筆する人のことです。
エッセイストを専業とする人は少なく、小説家やタレント、著名人など、もともと別の職業を持つ人がエッセイストとしても活動するケースが大半となっています。
エッセイスト(随筆家)の仕事紹介ページ
詩人
詩人とは、詩を作り、それを発表する人のことをいいます。
詩集の印税や雑誌等の掲載料によって収入を得ることができますが、純粋に詩の創作のみを仕事としている人は多くありません。
小説家や評論家として活躍する傍らで詩人としての活動を行う人や、音楽や演劇など他の芸術分野で活躍しながら詩を発表している人が大半です。
詩人の仕事紹介ページ
コピーライター
コピーライターは、ライターのなかでも、商品や企業の宣伝を目的とした広告などのキャッチコピーを中心に書く人のことをいいます。
印象的な言葉を作る仕事ですが、コピーそのものがブランドや企業イメージを左右することが多い、非常に重要な仕事です。
ディレクターやプランナーなどと打ち合わせを重ねながら、企業や商品について深く掘り下げ理解する必要があります。
コピーライターの仕事紹介ページ
ゲームシナリオライター
ゲームシナリオライターは、ゲームのシナリオを作成するライターのことです。
ゲームの場合、ただシナリオを書くだけではなく、作品の企画やゲーム制作のさまざまな作業に関わることが多く、ゲームプランナーやゲームディレクターが兼任するケースもよくあります。
そのため、文章を書く能力以外に、プログラミング、グラフィックの知識などを持っていると優遇されます。
たいていの場合はゲームメーカーやゲーム開発会社に勤めますが、最近ではスマートフォン向けのゲームアプリを制作する会社が増えており、こうした場で活躍する人も増えてきています。
ライトノベル作家
ライトノベルは、主に10代など若い世代をターゲットにし、読みやすく書かれた小説のことです。
こうしたライトノベルを書く作家を、ほかの作家と区別しライトノベル作家といい、ライトノベルになるアイデアを出し、編集スタッフと相談しながら小説を執筆します。
ライトノベルは原作者が別にいる場合が多く、原作者と共同で執筆することもあるのが大きな特徴です。
また、ライトノベルは挿絵や表紙などにイラストが多用されることが多く、こうした装丁などを指定したり、レイアウトなど細かい部分までチェックしたりする仕事もあります。
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物を書く職業に関わる仕事
自分自身で文章を書くのではなく、文章を書く仕事をサポートしたり、誰かが書いた文章に携わったりする仕事もあります。
編集者は、主に出版社で書籍や雑誌作りに携わり、企画などの内容を吟味したり、集まった記事の編集作業をしたりする仕事です。
自分自身で記事を書くことはほとんどありませんが、記事の構成を考えたり、校正をしたりすることもあります。
翻訳家は、外国語で書かれた文章を日本語に訳し、文学やニュースなどを伝える仕事で、それぞれが専門性をもって活動しています。
広報は、企業や行政、各種団体などで情報発信を行う仕事で、プレスリリースを作成したり、メディア対応をしたりします。
社外の対応だけでなく、社内報を書いたり、SNSを運用したりすることもあります。
編集者
編集者は、書籍や雑誌、漫画などを企画・制作の中心となる人のことです。
面白い企画を立てて予算取りをし、その後は取材および記事編集を行い、制作物が完成するまでの一連の業務に携わります。
出版社やその下請けとなる編集プロダクションに勤める人のほか、フリーランスで働く人もいます。
編集者の仕事紹介ページ
翻訳家
翻訳家は、外国語で書かれた文章を日本語に訳す仕事です。
小説やノンフィクションなどの文芸作品を翻訳する「文芸翻訳」、企業や研究者が利用するための翻訳をする「実務翻訳」、映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの翻訳をする「映像翻訳」などがあります。
多くの翻訳家はそれぞれの専門分野を持ち、語学力を生かして活躍しています。
翻訳家の仕事紹介ページ
広報
広報とは、企業や行政、各種団体などにおいて、自分たちの活動内容や商品などについてプレスリリースを作るなどして情報発信を行う仕事です。
英語では広報のことを「PR(Public Relations)」といい、メディアを通じて効率的に外部とつながり、価値を見出してもらうための方法を考えたり、実際にその業務に携わったりする役割を担います。
広報の仕事紹介ページ
インターネット上で活躍する仕事
近年、メディアが新聞や雑誌からインターネットに変わってきたことで、インターネット上に掲載される記事を書き利益を得る人が急激に増えてきています。
Webライターは、Webサイトに掲載される記事を書く仕事で、クライアントから依頼を受け、決められたテーマや文字数で文章を書きます。
専業としている人もいますが、文章を書くのが得意な学生や主婦が活動していることも増えてきました。
ブロガーは、継続的にブログを書くことでそこから広告料を得る仕事です。
多くの人にブログを見てもらうために、各自が個性を出した文章を書いたり、専門性を持った記事を書いたりしています。
Webライター
Webライターは、Webサイト上に掲載する文章を書く人のことです。
掲載する文章は、ニュースサイトの記事やECサイトの商品の説明文、ネット広告の文章などさまざまですが、各媒体の特性や訴えかけたいことにマッチする文章を書くことが求められます。
インターネットの進化、普及によって生まれた、近年増えつつある新しい職業のひとつです。
ブロガー
ブロガーとは、ブログを継続的に書いている人のことをいいます。
なかでも、職業としていう場合には広告によって収益を上げる人のことを指し、「プロブロガー」と呼ばれることもあります。
生活できるほどの収入を得るには、多くの人にサイトへ訪れてもらう必要があり、人々に注目してもらう文章を書く必要があります。
ブログで人気に火が付いたことから、本の執筆やセミナーなどを開催したり、タレントとして活躍したりして副収入を得る人もいます。
プロブロガーの仕事紹介ページ
この記事のまとめ
ただ「文章を書く」ことならだれにでもできます。
しかしそれを仕事とし、人に読ませる文章を書くであれば、どのようなテーマを、誰のために、何のために伝えるのかまできちんと理解したうえで、執筆する必要があります。
これらの仕事は文章が好きであることはもちろん、文章によって人に何かを伝えたい、表現したいという強い気持ちがある人にこそ、向いている職業だといえるでしょう。
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