バイヤーになるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・専門学校)
バイヤーになるための学校の種類
20代で正社員への就職・転職
学歴や資格は不要
小売業界にバイヤーは不可欠な存在です。
食品スーパー、百貨店、アパレル、量販店などあらゆる職場で活躍しています。
そんなバイヤーにとって大切なのは、自分が扱う商品への深い理解と知識です。
そのため、企業に入社して、販売員になり接客を通して、店の客層を知り、売れ筋商品の傾向を把握し、実績や働きぶりが評価されてバイヤーになるのが一般的です。
学歴や資格がなくとも、バイヤーとしてのセンスや感度、数字に対する情熱があれば一流のバイヤーになることは可能です。
バイヤーに学歴は必要か?
バイヤーに学歴は不要とはいえ、中卒でバイヤーになるというのは現実的でないかもしれません。
というのも、バイヤーは商品に対する深い知識だけでなく、数字の分析も必要になるからです。
また、社会情勢、景気分析により、今後どのような価格帯の商品が流行するのかというようなことも考える必要があります。
商談の場では、相手とのコミュニケーションも必要になるため、一般的には最低でも高校卒業程度の学歴は求められることが多いです。
さらに百貨店や量販店など企業によっては、大学卒業が採用の条件となっていることも多いです。
一方、アパレル業界でバイヤーを目指すのであれば、服飾の専門学校で業界の基礎知識を得たり、ファッションについて勉強したりする人もいます。
このようにバイヤーの仕事自体に学歴は不要とはいえ、希望の業界の企業に入社するために学歴を備えておくほうが無難です。
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バイヤーになるための大学
バイヤーになるための大学というものはありません。
また有利になる学部というものもとくにはなく、大学時代学んだ分野とは畑違いの業界でバイヤーとして働く人も多いです。
一方で、経済のしくみや経営に関する知識はあるに越したことはありません。
こうした知識を身につけるのであれば、商学部や経済学部で学ぶとよいでしょう。
あるいは、国際的な取引をするバイヤーを目指すのならば、語学力が身につく大学や学部に行くというのもひとつの選択です。
大手百貨店の場合はとくに就職試験は狭き門となり、優秀な大学生たちが毎年激しい内定争奪戦を繰り広げています。
高い語学力はひとつのアピール材料になるでしょう。
なお学費は進学先で異なり、国立大学の場合、入学金・4年間の学費合計目安は243万円弱、私立大学の場合、入学金・4年間の学費合計目安は文系で330万円前後、理系で450万円前後です。
バイヤーになるための専門学校
ファッションバイヤーになることを目指す場合、服飾の専門学校で業界の基礎知識を得たり、ファッションについて勉強したりしてから就職する人も少なからずいます。
ファッションについて学べる学校には、たいてい「ファッション流通科」「ファッションビジネス科」などの学科・コースがあり、そこでアパレルショップの経営に関するノウハウから、カラーコーディネートやスタイリストの技術まで幅広く学ぶことができます。
専門学校は1~2年で卒業することができ、学費は一般的に年間100万円ほどが相場です。
なお注意点としては、企業によっては採用の段階で総合職と販売職、デザイナー職に分けられていることがあります。
この場合、バイヤー候補は総合職採用者に限定されることがほとんどで、販売スタッフからバイヤーに登用されることはほぼありません。
総合職は大学卒業者に限定して求人を行う企業も多いため、大学か専門学校かという選択を行う際は業界・企業研究をしたほうがよいでしょう。
留学をして学ぶ
ファッションバイヤーを目指して海外へ留学する人もなかにはいます。
1年くらい留学する本格的なものもあれば、専門学校のカリキュラムの一環として、数日間だけ留学体験をするようなものもあります。
留学のメリットは、海外の最先端ファッションに触れることができるほか、生きた英語も学べることです。
費用は期間や留学先にもよりますが、数十万円~200万円程度はかかってくるでしょう。
バイヤーの学校選びのポイントは?
アパレル業界のファッションバイヤーを目指す場合は、入社希望の企業の採用傾向を知り、大学か専門学校かを決めましょう。
ファッション系の専門学校が有利といわれることもありますが、一方ではバイヤー候補は大卒者を対象とする総合職に絞って採用をする企業も多いからです。
高校卒業時点で漠然と「バイヤーになりたい」というのであれば、大学に進学したほうが、就職のときに潰しがきき、業界や企業の選択の幅が広がる面もあります。
ただし、専門学校のなかには就職サポートに力を入れているところもありますので、卒業生の就職先などをチェックしてみるとよいでしょう。