アートディレクターの1日 残業時間は? 仕事は激務?
アートディレクターの業務スケジュール
アートディレクターの勤務時間は?
アートディレクターの1日の流れは、勤務先となる広告代理店などの企業によって異なります。
たいていは朝から夕方にかけての勤務が一般的で、夜勤になることは普通ありません。
正社員として働く人の1日の労働時間は7.5時間~8時間ほどで、他の業界とそこまで変わりません。
ただし繁忙期や急な修正対応などが発生したときには、夜遅くまで残業をする可能性が出てきます。
業界全体として、朝はややゆっくりめに動きますが、アートディレクターはクライアントとのやりとりが多く発生するので、クライアントの都合に合わせなくてはならない場合もあります。
広告業界では長時間勤務が問題になっており、最近では残業時間削減のためのフレックスタイム制を導入したり、業務の状況によっては在宅ワークを取り入れたりする企業も増えています。
また、アートディレクターは多くのスタッフを束ねる立場になるので、スタッフが困っている様子であれば、適切にフォローするのも大事な役割となります。
自分の裁量で効率的に働ける職場も
広告やビジュアル制作の仕事は納期に追われるため、日々忙しく働くことになるでしょう。
しかし最近では「フレックスタイム制」を導入する企業も増えており、自分のライフスタイルに合わせて、より柔軟な形で働ける職場が増えています。
業務状況によっては、自宅勤務がOKであったり、外出が多い場合には直行直帰が頻繁にできたりする職場もあるようです。
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広告代理店で働くアートディレクターの1日
アートディレクターの休日
広告代理店や制作会社に勤務する場合、休日はたいていの場合、土・日曜日の「完全週休2日制」となります。
しかし、休日出勤をせざるを得ないケースが生じることもあります。
これは会社側に強いられるというよりも、よりクオリティの高い制作物を作りたいというクリエイター側のこだわりによる部分が大半を占めています。
クライアントの希望通り、またはそれ以上の制作物を納めることが次の仕事につながり、自分が誇れる作品としても残っていくため、クリエイターは制作に全力を注ぎます。
管理職となったアートディレクターは、一般的なグラフィックデザイナーよりはきちんと休める場合が多いようですが、なかにはデザイナーと同じように休日も忙しく働く人もいます。
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アートディレクターの残業時間
広告業界の残業時間は多くなりがちです。
民間で実施されているさまざまな調査でも、広告業界の残業時間は、全業種のうち必ずトップ3に入ってくるほどだとされます。
もちろん、企業や職種、担当業務などによっても残業時間には違いがありますが、案件が立て込む月や繁忙期は月に100時間を超えるケースもあるようです。
しかし、最近では業界全体で働き方改革が進められており、ノー残業デーの設定や、残業時間に制限を設ける企業も出てきました。
また、休日出勤があった場合はきちんと代休を取れるよう配慮している会社が増えています。
こうした各社の取り組みによって、広告業界における残業時間は以前よりは減りつつあります。
アートディレクターは忙しい? 激務?
広告業界での仕事は誰しもが忙しくなりがちで、それはアートディレクターも同様です。
ですが、ひとことで「アートディレクター」といっても、実際に期待される任される役割は勤務先によって多少異なります。
激務になりがちなグラフィックデザイナーと比較し、管理職になったことで、自分の裁量で働きやすくなる職場もあります。
それでも納期前や急な修正対応が入ったときなどは、長時間の残業をせざるを得ない場合もあると考えておいたほうがよいでしょう。
アートディレクターの休日の過ごし方
アートディレクターは、日頃から新しい情報を集めることに敏感です。
休日は話題の展覧会を見に出かけたり、読書や映画鑑賞などを通して感性を磨こうとする人が多いようです。
Webデザインや写真などを趣味にし、自分で創作活動に打ち込む人もいます。