女性のトラック運転手のキャリアパス・結婚後の生活

女性のトラック運転手の現状

ドライバーの高齢化が進み、トラック業界はいま深刻な人材不足に陥っています。

労働力の確保が急務となっていることから、この仕事への女性の就業率を上げようという取り組みが進んでいます。

国土交通省の調べでは、働く女性の比率は全産業平均で42.8%ですが、トラック運転手ではわずか2.4%の2万人にとどまっています。

その一方、大型免許を保有する女性は全国に13万4千人以上にのぼっており、ドライバーを職業の選択肢として考える女性は潜在的に見込めると考えられます。

実際、「トラック運転手は男性の仕事」と考えている人は多くいます。

しかし、車の運転自体は男性も女性も同じようにできることですし、すでにトラック運転手として大型車を乗りこなしている女性もいます。

女性ならではの丁寧な運転や接客は評判も上々で、積極的に女性を採用する会社も増えているようです。

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女性のトラック運転手の強み・弱み

トラック運転手の仕事は、完全に男女平等の世界です。

人数が少ない分、男女関係なく実力を発揮して働けるという点では、やりがいは大きいといえるでしょう。

また、女性の運転手はお客さまにとってもまだ珍しいようで、親しみやすさを感じてもらえることがおおいようです。

仕事中に、お客さまから「がんばってね」と気軽に声をかけてもらえたり、子どもやお年寄りの方にも安心して利用してもらえるところは、女性のトラック運転手ならではの良さといえるでしょう。

一方、トラック運転手の仕事は、体力勝負な面もあります。

とくに大型トラックを運転する場合には、遠隔地に向かうために長時間走ることになりますし、早朝や深夜に勤務することもあるため不規則な生活を強いられがちで、女性には厳しいと感じる面も多くあるでしょう。

女性の社員が少ないことから環境や待遇について相談がしにくかったり、女性に対する理解がなかったりする職場もあるようです。

トラック運転手の結婚後の働き方・雇用形態

企業によっては、福利厚生が充実していたり休日も考慮してくれたりするため、仕事と家庭を両立させて働くことは十分に可能だといえるでしょう。

国を挙げて女性のトラック運転手を増やそうという動きが進む中、今後は女性にとってさらに働きやすい職場づくりに取り組んでいく物流会社、配送会社が増えることが予想されます。

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トラック運転手は子育てしながら働ける?

男性と同じように働きたいと思いながら、将来、出産や育児ということまで考えると、なかなかキャリアを想像しにくいのが現実かもしれません。

しかし運転技術がものをいう仕事であるため、一度資格をとって技術を身に付ければ、たとえ子育てなどを機に一度職場を離れたとしても、また再就職がしやすい職業だといえます。

自身が健康であれば長く仕事を続けていけることも、運転手の仕事のメリットといえます。

トラック運転手は女性が一生働ける仕事?

トラック運転手は女性にとっても十分にやりがいをもって働ける可能性のある仕事だといえますが、これから女性運転手を増やしていくためには、さまざまな課題があることも事実です。

女性用のトイレや更衣室をきちんと整備したり、近距離の集配業務を家庭を持つ女性に任せて短時間勤務も認めたり、遠隔地への運転をする場合には、途中で複数の運転手が乗り継ぐといった方針も検討され始めているようです。

この先、女性運転手の数がさらに増えていくことで、女性向けの社内制度なども整っていき、ますます女性が活躍できる職業になっていくことが期待できますが、会社によってどれくらい女性にとって働きやすい環境を整えているかにも差が出てくると考えられます。

女性がトラック運転手を目指す場合は、志望する企業に長く働いている女性の先輩はいるか、家庭や子育てと両立している人はいるかなどをあらかじめ調べて置いた方がよいでしょう。