トラック運転手のつらいこと・大変なこと・苦労
トラック運転手のつらいこと・大変なこと
体力が求められる仕事
運転手のなかでも、トラック運転手は体力が必要な仕事だといわれています。
その理由は大きく2つあります。
ひとつは、不規則な生活を強いられたり、拘束時間が長くなったりすることです。
長距離運転をするとなれば、深夜や早朝に高速道路を走ることが多いですし、1回の勤務で数百~千キロもの距離を運転するため、体力と集中力がなければ乗り越えることはできません。
もうひとつは、場合によっては荷物の積み降ろし作業にまで携わることです。
荷物のなかにはとても重いものもあるため、腰をやられてしまう人も多いといわれます。
運転中は常に安全運転のために集中していなくてはなりませんから、精神力も体力も必要な仕事だといえます。
時間厳守のプレッシャー
トラック運転手は、いかなる場合でも時間を守ることが求められます。
決められた時間までに目的地へ運ぶことができなければ、その先の物流が滞ってしまうからです。
安全運転でも間に合うように余裕を持って出発しますが、予期せぬ事故渋滞などに巻き込まれてしまった場合には、休憩時間を短縮して走らなければならないこともあります。
法定速度の順守と時間厳守の狭間で、神経をすり減らす日も少なくありません。
食事や休憩がままならない
長距離トラックの運転中は、思うように食事や休憩がとれないこともあります。
大型車両が停められる駐車場は非常に少ないため、あらかじめ持参したパンやおにぎりなどを車内で食べるだけということになることもあります。
最近ではシャワーやコインランドリーを完備したサービスエリアも増えているものの、場所によってはまったくないということもあります。
ルート配送や宅配専門の運転手などは規則的に働ける場合もありますが、長距離トラックの運転手をするとなれば、毎日規則的にきちんと生活をしたい、という人にとっては厳しい生活を強いられるでしょう。
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トラック運転手の悩み
トラック運転手の仕事の大変さは、その日によって配達件数や集荷件数が異なるということにあります。
お中元やお歳暮、クリスマスから年末年始にかけては、毎日配送しきれないような件数を任され、残業もしなくてはなりません。
時間帯指定の荷物は、決められた時間内にお客さまの元へ配達しなければ再配達の二度手間になりますし、クレームを受けてしまう可能性もあるため、勤務時間中は集中力を高めて効率よく仕事をこなす必要があります。
しかし、天候や急な渋滞などは日常茶飯事で、あらかじめたてていた予定が狂うことも少なくなく、なかなか思い通りに業務が進まないという悩みは常に抱えています。
トラック運転手を辞める理由で多いものは?
トラック運転手を辞める理由として多いものは、体力的なものと環境によるものです。
トラック運転手は体力が必要な仕事のため、年齢と共に仕事をこなすのが難しくなって来たり、ヘルニアなど身体を悪くしたりして辞めるという人はあとをたちません。
環境によるものとしては、近年ネットショッピングが普及したせいで仕事量が増えて残業が多くなった、給料がなかなか上がらないなどが上げられます。
また、まれなケースですがトラックを運転していて事故を起こしてしまったことにより、そのショックや責任から辞めてしまう人もいます。