鉄道会社社員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
鉄道会社に向いている性格・適性
自己管理ができる人
鉄道会社で働く以上、自己管理が完璧にできるのは大前提といえます。
代表的なのは時間管理です。
列車の運行は秒単位で行われており、ダイヤ通りに運行させるため多くの人が関わっています。
全員が時間通りに、それぞれの業務をこなすことで利用者が安心して利用できますが、仮に一人でも時間管理がルーズだと、その一人のために大勢の人が業務カバーしなければいけません。
最終的には列車の遅れにつながる可能性もあり、そうなってしまうと何万人もの利用者に影響を及ぼしてしまいます。
当然業務に関しても管理能力は問われます。
列車の運行に関わる仕事は毎日ダイヤに沿って進行しているため、計画的に仕事を進め終わらせておかなければ運行に支障をきたす可能性もあります。
自分に厳しく、自己管理を徹底できる人は適性があるでしょう。
チームワークを大切にできる人
鉄道会社は社員が多いのはもちろん、部門も多く存在しています。
運転士や車掌、駅業務などまさに運行の現場で働く人、運行を監視し指令を出す人、車両や設備などの整備を専門にしている人、本社で利用者を増やすために企画を考えたり、営業活動をしたりする人などさまざまです。
一見すると部門間の連携は必要ないように感じるかもしれません。
しかし車両整備がしっかりしていなければ安心して運転できませんし、安全・正確に運行してくれる運転士や駅業務がなければ利用者を増やす企画は怖くて出せません。
このように各部門がしっかり連携していなければ列車の運行がままならず、利用者にも多大な迷惑をかけてしまいます。
「自分一人くらい……」という考えだと会社の信頼を損なう結果にもつながるため、チームワークを大事にした働き方は大切です。
人の役に立ちたい人
鉄道会社は民間企業でありながら、身近な交通インフラを担う仕事として公共性の高い業界です。
JR各社をはじめ、私鉄、公共交通、第三セクター鉄道など、形態や働く会社は違いますが同じ意義を持っています。
特に都市圏の鉄道会社は通勤・通学に加え、ビジネス活動時や買い物、レジャーなどの移動手段として欠かせません。
毎日、何万、何十万もの利用者の役に立てる仕事はそう多くなく、まさに人の役に立ちたい人には向ています。
ルーティンワークが得意な人
利用者は何分に列車が到着、または発車するという時刻表を信用し利用しています。
イレギュラーなやり方をしてしまうと、ダイヤの乱れにつながるだけではなく、利用者の混乱を招いてしまうため、毎日同じタイミングで同じ業務をこなす必要があります。
また、鉄道を運用するには鉄道事業法という法律をはじめ、社内規則などあらゆるルールを守りながら業務に取り組んでいます。
数多くのルールを守るためにもルーティンワークは効率的ともいえます。
現場での活躍を期待されている職種、運転士や整備関連、指令などを目指す人はそうした適性が必要です。
20代で正社員への就職・転職
鉄道会社に向いていないのはどんな人?
次のようなタイプの人は鉄道会社社員に向いていません。
・時間にルーズなのでフレックス勤務など柔軟な勤務形態の仕事につきたい
・チームで物事を進めるが苦手で自己完結型の仕事がしたい
・ルーティンワークよりも常に新しいことにチャレンジしたい人
どれも努力と意識の持ちようで克服できます。
鉄道会社に就職を希望するなら、鉄道会社社員の適正に沿うように努力しましょう。