森林インストラクター試験の難易度・合格率・費用

森林インストラクターの資格とは

森林インストラクターを名乗るためには、一般社団法人である「全国森林レクリエーション協会」が主催する資格試験に合格しなければなりません。

この試験は毎年1回実施されており、筆記試験である一次試験と、実技試験及び面接で構成される二次試験の2つの試験に合格する必要があります。

筆記試験では自然や安全・教育に関する知識が問われ、実技試験では提示された素材を使用して模擬演技を行います。

参考:一般社団法人全国森林レクリエーション協会 資格試験の概要

森林インストラクター試験に合格すると協会が作成する名簿に登録することができ、登録証と証明書、バッジが交付されて森林インストラクターを名乗ることが可能になります。

この登録者名簿は各都道府県や教育委員会等の関係機関に送付され、森林インストラクターとして紹介されます。

森林インストラクターになるには? 必要な資格は?

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森林インストラクターの受験資格

森林インストラクターの資格試験の応募資格は、受験時において満20歳に達していることであり、特別な学歴や経歴は求められていません。

ただし、以下のいずれかに該当する場合には試験の応募資格がありません。

・成年被後見人又は被保佐人
・公務員で懲戒免職の処分を受け、その処分を受けた日から起算して2年を経過していない者
・禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わった日又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過していない者
・森林インストラクターの登録を取り消され、その取り消しの日から起算して2年を経過していない者
・破産者で復権を得ない者

参考:一般社団法人全国森林レクリエーション協会 資格試験の応募資格

なお、受験手数料として18,000円を支払います。

森林インストラクターの難易度・勉強時間

一次試験の合格基準は、各科目とも正解率6割程度以上となっています。

合格科目が全科目に達したときに一次試験の合格者となり、その後の二次試験および面接審査を経て、最終合格者(森林インストラクターとなる資格を有する者)となるのです。

森林インストラクター試験の回答は「記述式」となっています。

必要な知識をどれだけ詰め込んでも、考えをまとめながら限られた時間内にそれを文章化するのは、なかなかの難易度です。

森林インストラクターを受験する場合、過去に出題された問題や演習問題を解くことで問題の出題傾向を分析し、文章作成能力を鍛えておくことをおすすめします。

勉強する際には、将来的に職場となるような森林に出かけて、書籍での勉強だけでは得られない知識やノウハウを身につけることも重要です。

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森林インストラクターの合格率

直近の森林インストラクターの資格試験の合格率は30%弱となっています。

3人に1人ほどの合格率となっていますので、それなりに難しい試験であることを念頭に置く必要があります。

この難易度の原因の1つとして考えられるのは、この試験で扱う内容が広範囲にわたることが挙げられます。

森林の主な構成要素である動植物や昆虫、土壌や菌類はお互いに複雑に関わり合いながら、気候や地形などに強い影響を受けつつ変化していきます。

一口に森林や自然に関する専門知識といっても取り扱う範囲はそれなりに広く、それに加えてそれぞれのカテゴリー同士の関わりが無限に存在することで複雑になっているのです。

試験勉強は基本的なことから少しずつ押さえていき、徐々に難しい知識の吸収や応用力の養成にステップアップすることをおすすめします。

2019年度の森林インストラクター試験の概要

森林インストラクターの資格試験は、一次試験の筆記試験と、二次試験の実技試験および面接によって構成されています。

筆記試験では「森林(森林の仕組みや地質など)」「林業(森林の活用や木材の利用など)」「森林内の野外活動(森林レクリエーションやキャンピングなど)」「安全及び教育(気象を含む安全の知識や救急処置法など)」の4科目が出題されます。

一次試験の合格科目は「その合格年を含めた5年以内に行われる試験」に限り、免除を受けられます。

また、「技術士法に基づく森林部門の技術士」の場合は、筆記試験の科目のうち「林業」の試験免除が受けられます。

実技試験では、提示された素材の1つを使用して森林インストラクターとしての模擬演技を行います。

なお、協会が実施する「森林インストラクター養成講習」ならびに協会認定の国・地方公共団体等が実施する「森林インストラクターに関する講習」の修了者は、実技試験の免除が受けられます。