市議会議員の勤務時間・労働時間・休日
市議会議員の勤務時間
市議会議員には、本会議、委員会といった市議会への出席が義務付けられています。
開会・閉会時間は自治体によって多少異なりますが、おおむね9時~10時ごろに始まって、夕方5時ごろに終わります。
勤務時間としては1日8時間程度であり、ほかの職業と比べてもごく一般的な水準といえます。
ただし、市議会が開催されるのは年間87日程度であり、残りの278日間については、とくに「これをしなければならない」という義務はありません。
1年のうちの4分の3は、勤務地も勤務時間も定めがないとなると、市議の働き方としては、会社員や公務員とは比べものにならないほど自由が効くといえるでしょう。
とはいえ、「自由=暇」というわけではなく、日々たくさんの仕事に追われて毎日忙しくしている市議がほとんどです。
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市議会議員の休日
市議会は、土日祝日は開催されませんので、市議の休日はカレンダー通りということになります。
また、議会の会期外については、上記の通り原則何をしても自由ですので、休日も自分で好きなように設定できます。
しかし、実際のところ、土曜日や日曜日、あるいは自分が決めた曜日などに、本当にゆったりと休んでいる市議はほとんどいません。
地域の祭りや商店街のイベントなどに出席して顔を売らなければなりませんし、支援者との懇親会にも積極的に参加しなければなりません。
むしろ行事が多い土日のほうが忙しくなりやすく、そういう意味では市議会議員にはきちんとした休みはないともいえます。
市議会議員の残業
毎日の市議会には、その日審議しなければならない議案や採決といった予定があらかじめ決まっています。
閉会時間は一応夕方頃とはなっているものの、議員の間で意見が割れて審議が進まなかったりすれば、夜になっても議会が終わらないこともあります。
予定時間を超過した部分は、一般的な職業でいうところの残業に該当しますので、市議は残業することもよくあるといえるでしょう。
ただ、どれだけ議会が長引いたとしても、市議に残業代は一切支給されません。
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市議会議員は忙しい?激務?
市議会議員は、非常に忙しい部類に入る職業です。
議会への出席、政策の立案といった公務に加えて、各種勉強会・研修・シンポジウムへの参加、報告会・タウンミーティングの開催、他自治体への視察など、こなさなければならない業務は多岐にわたります。
そのうえ、市議の議員報酬は決して高くないため、多くの市議が兼業で働いており、農業や林業、会社経営といった本来の仕事も同時並行で手掛けなくてはなりません。
ワークライフバランスという観点からみれば、市議はまったく期待できないといえるでしょう。
とくに選挙期間は文字通り目の回る忙しさであり、寝る時間もろくに取れない激務となります。
仕事最優先でハードワークをこなす覚悟のある人でなければ、市民の代表である市議は務まりません。
市議会議員の休日の過ごし方
市議会議員は、常に忙しく仕事に追われている分、たまの休みについてはゆっくり過ごすという人が目立ちます。
近所のショッピングモールに出かけたりして、普段なかなかできない家族サービスに充てるケースもよく見られます。
ただ、昨今はSNSなどでどこでも簡単に情報収集・情報発信できますので、気がつくと仕事のためにずっとスマホを見ていることもあります。
市議の頭のなかはいつでも市政のことでいっぱいであり、熱心な市議ほど、休日だからといって100パーセント仕事から離れるということは難しいかもしれません。