社会福祉主事のやりがい・楽しさ・魅力
社会福祉主事のやりがい・楽しさ
人の役に立つ仕事
社会福祉主事の一番のやりがいは、さまざまな不安や悩みを抱える対象者の相談にのり、適切な援助によって相手を助けられることです。
適切な援助が受けられたとき、対象者が心のうちを話してくれたとき、そして「ありがとう」と声をかけてくれたときは、毎回大きな喜びと達成感が味わえます。
人間相手の仕事だからこそ思い通りにいかないこともありますし、ときには解決するのが難しいケースに遭遇することもあります。
しかし、困っている人を助けたいという気持ちを持っている人にとっては、「人の役に立った」という実感を得られる仕事でしょう。
たくさんの人との出会い
社会福祉主事は、毎日たくさんの地域住民と接します。
一人ひとり抱えている問題や価値観、生活環境はさまざまであるため、マニュアル通りにことが運ぶことはありません。
その分「人」やコミュニケーションが好きな人にとってはとてもやりがいがある仕事ですし、奉仕の精神を持ち、世のため人のために働きたいという気持ちを、存分に発揮することができます。
また、社会福祉主事は、人の人生に深く関わる仕事でもあります。
人間の温かみや奥深さを感じられることも、この仕事ならではのやりがいといえるでしょう。
社会福祉主事の魅力
公務員としての安定性
社会福祉主事任用資格を取得した人の大半は、地方公務員として福祉事務所などの公的な施設で働いています。
そのため、給料や待遇はもちろん地方公務員としてのものが適用されますし、休日・休暇などもしっかりととることができます。
不安定だといわれる現代社会において、しっかりと身分が保証され、安心して働けることは、この仕事の魅力のひとつだといえるでしょう。
キャリアアップにも期待
社会福祉主事には、福祉関連の法律や制度に関する広い知識が求められます。
仕事を始めてからも法律や制度に関することなどを身につけていきますが、ここで得た専門知識は一生ものです。
この仕事は経験が財産となるため、努力を続けて仕事の幅を徐々に広げたり、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士など、他の福祉関連の資格を取得したりしてスキルアップすることもできます。
社会福祉の知識が必要とされる場面は多々あるため、自分の意欲次第で、可能性はいくらでも広がっていくといえるでしょう。
今後の需要が見込まれる
ひと昔前と大幅に社会情勢や生活の仕方が変わり、現在の日本では、一人では生活が立ち行かない人も増えてきています。
そうした人が最後に頼るのが社会福祉主事です。
高齢化が進むにつれて、介護や医療に関する制度・サービスを利用する人は増加しますし、今後生活に困る人が増えると考えられ、専門知識を持つ社会福祉主事の需要が急速に高まっています。
高齢化が進めば、さらに病気や障害を抱える人も増えると予想され、今後社会福祉主事の人数も増え、社会における役割も大きくなっていくと考えられます。