潜水士の求人募集の状況・未経験採用はある?
潜水士の就職先にはどんなところがある?
潜水士は大きく分けると民間企業に就職して働く人と、海上保安庁や海上自衛隊など公務員として働く人がいます。
公務員の潜水士を目指す場合、特定の学校への進学が必要となります。
たとえば、海上保安庁の潜水士になりたいのであれば、まずは海上保安大学校もしくは海上保安学校への合格、入学を目指さなくてはなりません。
潜水士といっても、さまざまな場所で活躍する人がいますので、どのような潜水士になりたいのかを考えていくことからスタートするとよいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
潜水士の求人の状況
潜水士は、潜水士免許のほか、訓練や実務経験を通じて一人前を目指していく必要がある仕事です。
難しい仕事であることから、比較的良い労働条件を提示している企業が多いですが、体力を要すること、また場合によっては危険を伴う仕事であるだけになり手が不足しています。
潜水士の求人は年間を通じて多く出されており、とくに体力のある若い世代の需要が高くなっています。
とくに近年は災害対策など海洋建設業の分野で潜水士の需要が高まっており、未経験者や潜水士免許を持っていない人でも、潜水士候補として採用し育てていく会社が多いです。
また海洋関連会社、ダイビングショップなどでも求人は比較的よく見られます。
潜水士が活躍できるフィールドは多岐にわたるため、これから潜水士を目指したいと考えている人にとっても、まだまだチャンスはたくさんあるといえるでしょう。
潜水士の就職先の選び方
これから潜水士になりたいと思ったとき、最も大切なのは、まず潜水士のことをよく知ることです。
「海が好き」「ダイビングが好き」といった理由で潜水士に憧れる人もいるようですが、ただ潜るだけでなく、必ず目的を持ち、潜ったうえで何かをするのが潜水士です。
魚介類を捕ること、海洋物の建設作業を行うこと、海洋生物の調査など、何を仕事として潜るかという目標を定めることが重要で、それを元に就職先を考えていくとよいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
就職先はどのように探したらいい?
潜水士の求人は、ハローワークや一般的な求人サイトなどで探すことができます。
また、企業のホームページに採用情報を掲載していることもあります。
気になる企業があった場合はこまめにチェックしておきましょう。
未経験からの転職・就職状況
潜水士免許の取得
未経験でも潜水士になることはできますが、より有利な条件で就職したいのであれば、潜水士の免許を先に取っておきましょう。
潜水士試験は筆記のみとなっており、とくに受験資格もないため、誰でも対策をすれば合格できる可能性があります。
たとえば、各地で行われている講習会を受講したり、民間のダイビングスクールに通ったりするなどでも試験に向けて勉強をすることができます。
ただし、潜水士を募集する各企業では、免許を持っていなくても潜水士候補となる人を採用するところが多いです。
入社後に必要な研修や訓練を受けて免許を取得することができるため、まったくの未経験者でもやる気さえあれば潜水士へと転職することは可能だといえるでしょう。
一人前になるには時間がかかる
潜水士になるには、水中で長時間過ごす仕事であるだけに、健康状態が良好であることや、体力に自信があることなどが求められます。
また、潜水士候補として採用されることができたとしても、いざ現場に出るとなれば潜水の技術はもちろん、作業内容によって多岐にわたる分野の知識・技能の習得が必要とされます。
場合によっては、玉掛け、溶接、クレーンなど、潜水士とは別の種類の免許を加えて取得することが必要です。
潜るだけならすぐにできても、潜ったうえで作業を安全に、確実に遂行するためには長い年月がかかり、一人前の潜水士になるには10年はかかるといわれることもあります。
その覚悟を持って、潜水士を目指すことが大切だといえるでしょう。