パラリーガルの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
パラリーガルを目指すきっかけで多いものは?
パラリーガルを目指すきっかけとして比較的多いのが、弁護士志望の人が、その前段階として志望するケースです。
法科大学院に通ったり、予備試験や司法試験の受験勉強をしているタイミングで、将来に備えた職務経験を積むためにパラリーガルとして働こうと考える人が多くいます。
また、最近ではパラリーガルがドラマで取り上げられることなどがあり、一般的にもパラリーガルという職種が認知され始めました。
法律に関わる専門職として、この職業を志す人が増えつつあるようです。
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パラリーガルの志望動機の考え方
パラリーガルの志望動機は、いろいろなものが考えられます。
たとえば「未経験からでも実務に就ける」「キャリアを積むことによって女性でも長く働きやすい」「法律事務を通して困っている人たちを間接的にサポートができる」などが挙げられます。
パラリーガルのおもな活躍の場となる法律事務所では、面接時に「なぜこの法律事務所で働きたいのか」ということもよく質問されます。
法律事務所によって得意とする案件の種類は異なるため、志望先のWebサイトなどをよく読み込んでおき、自分のもつ知識・経験がその場でどう生かせるのかや、事務所の理念と自分が目指すパラリーガル像がマッチすると思う理由を伝えましょう。
パラリーガルの志望動機の例文
「ゆくゆくは弁護士を目指したい」
まずは弁護士を目指して、パラリーガルに応募するケースです。
「将来は弁護士を目指す」ということはキャリアパスを見据えた立派な志望動機ですが、面接担当者からは「では、なぜ弁護士になりたいのですか?」と、間違いなく問われます。
「家族や身近な人がトラブルに巻き込まれた際、弁護士に助けられたことがある」「ドラマや映画に登場する弁護士に学生の頃から憧れていた」といったことが、志望動機のきっかけになる人も少なくないはずです。
しかしながら、刑事弁護や弱者救済といった動機を必ず挙げる必要はありません。
たとえば、企業法務に特化する「企業内弁護士」や、海外との法的な折衝を専門にする「渉外弁護士」など、一般的なイメージではないビジネスサイドの弁護士も、それぞれひとつのジャンルとして確立されています。
あまり飾らずに、率直な志望動機を伝えればよいでしょう。
「クライアントや社会に貢献できる仕事がしたい」
すでに社会人経験のある人が、転職でパラリーガルを目指すケースもあります。
目の前の仕事に追われ、いったい自分は何のために働いているのかがわからなくなり、やりがいを見い出せなくなって転職を考える人は少なくありません。
その点、パラリーガルは法律を通して、世のため、人のために力を発揮できる職業です。
転職に際しては、あらためて仕事に対するやりがいを取り戻したいという思いを志望動機とすることは有効です。
自分が感じたパラリーガルに対する憧れや魅力を率直に伝えましょう。
ただし、前の職場の悪口や不満をあからさまに口にすることは慎みましょう。
「法律を扱う仕事に興味がある」
学生時代に法学を専門的に学んでいた人などは、法律の世界への関心を伝えることも、志望動機としては有効です。
ただし、面接の場では「なぜ弁護士ではなく、パラリーガルなのか」と問い返されるかもしれません。
その場合には「司法試験は難しくてムリだから」などとネガティブな返答をせずに、「パラリーガルのバックアップがあるからこそ、弁護士は責任が重く複雑な仕事に携われる」や「弁護士の方々にとって、なくてはならない存在になりたい」など、前向きな姿勢をアピールしましょう。
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パラリーガルの面接で聞かれること・注意点
法律事務所の規模が比較的大きく、複数の弁護士やパラリーガルを抱える事務所の場合には、人事担当など事務所の運営に関わる専任スタッフが面接を行うケースが一般的です。
一方、弁護士とスタッフ1名ほどで運営している小規模事務所の場合、所長である弁護士が直接面接することが多いでしょう。
パラリーガルの面接は、一般企業の場合と同様、聞かれた質問に短く、的確に応えることが必要です。
パラリーガルは弁護士のサポートをする専門事務職であるため、サポート役やアシスタント業務に適性があるのか、コミュニケーション力はあるのか、基礎的な事務処理力はあるのかなどがチェックされます。
また、パラリーガルと弁護士は信頼関係が重要であり、事務所の規模が小さくなればなるほど、お互いの距離は近くなります。
そのため、面接時には弁護士との相性についても見られていると認識しておきましょう。
パラリーガルの自己PRのポイント
パラリーガルは弁護士のサポートやアシスタント業務を行うため、勤め先としては法律事務所がメインとなります。
一般的に、法律事務所の採用試験では履歴書などによる書類選考と数回の面接試験が行われます。
事務所によっては、さらに適性試験やパソコンの実技試験、語学力の試験などがある場合もあります。
経験者は優遇されますが、未経験でも門前払いということはありません。
未経験からパラリーガルを目指したい場合には、十分な熱意と意欲を伝えることで経験不足を補うことができるでしょう。
ただし、すぐにパラリーガルとしての業務を任されるかどうかは状況によります。
未経験からのスタートであれば、電話応対や郵便管理、お茶出しなどの一般事務がメインになる可能性もあり得ます。
そうした雑用のような仕事からでも、前向きに勉強していく姿勢があることを積極的にアピールしましょう。
パラリーガルの履歴書で気をつけるべきことは?
パラリーガルは、一般的な事務スキルも重要視されます。
そのため、履歴書や封筒の表書きなどの基本的な社会人スキル、ビジネスマナーなどに不安があると、その時点で適任ではないとみなされてしまう可能性があります。
審査は書類から始まっているといっても過言ではないため、不足や誤りのないよう、気を抜かずに丁寧に応募書類を作ることを心掛けることが大切です。
マナーやルールなどに不安がある場合は、面倒がらずにマナーブックを調べて準備しましょう。