ネットワークエンジニアの需要・現状と将来性
ネットワークエンジニアの現状
今日ではあらゆる企業や日常生活で、コンピュータやITが日常的に使われるようになりました。
そうしたなか、サーバー環境やネットワーク環境の設計・構築をし、それらが正しく動き続けるように運用・保守を手がけていくネットワークエンジニアは、ますます必要不可欠な存在となっています。
現代は、重要なデータのやり取りや金銭のやり取りさえも、ネットワーク上で日常的に行われるようになり、ネットワークエンジニアの重要性は日に日に増しています。
なお、ネットワークエンジニアの仕事はその性質柄、海外の企業へ委託するといったことが難しいとされており、求人状況もそれなりに安定しています。
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ネットワークエンジニアの需要
運用・保守の需要は継続
インフラを必要とする企業において、すでにネットワークの構築はほぼ終わっている現在、ネットワークエンジニアの仕事はなくなっていくという見方もあります。
しかしながら、運用や保守は継続的に行っていく必要があるため、今後も需要が急激に落ち込んだり、仕事がなくなったりすることは考えにくいでしょう。
クラウドやAIなど先端分野の需要が増加
今後は、クラウド・AI(人工知能)・IoT・ビックデータといった「先端IT分野」の需要が増加していくといわれています。
この手の分野に明るいネットワークエンジニアは、まだまだ少ないのが現状です。
最先端のスキルをもつ優秀なエンジニアは、すでに大手IT企業同士の取り合いが始まっています。
人手不足が進んでいる
IT業界では慢性的な人手不足が進んでおり、ネットワークエンジニアもそれに含まれます。
経済産業省が2016年に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によれば、2030年には約59万人ものIT人材が不足すると見通しが立てられています。
ネットワークエンジニアからしてみれば、人手不足は売り手市場となりチャンスです。
今後人手不足が進み、希少な存在となったネットワークエンジニアは、現在よりもよい待遇で雇用してもらえる可能性が高まるでしょう。
ネットワークエンジニアの将来性
今後、先端IT分野の需要増加やIT人材の人手不足が進めば、ネットワークエンジニアの価値は高まり、明るい将来が待っている可能性があります。
とくに「クラウド化」の波は今後もさらに大きくなることが考えられており、クラウド分野に精通したネットワークエンジニアの市場価値はさらに高まる可能性が高いです。
同時に、いま以上に新しい技術や知識が求められてきます。
ITの世界は非常に変化が速いため、現在の立ち位置に満足してあぐらをかいていては、後から走ってきた人にあっという間に抜かれてしまうこともあります。
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ネットワークエンジニアの今後の活躍の場
ネットワークエンジニアの職場といえば、これまでIT業界内のシステム会社(SI)などが主流でした。
しかし時代はかわり、今はあらゆる業界にITが普及しています。
IT業界外の企業でも、「IT事業部」や「ネットワーク管理部」などを設置する企業が増えてきました。
したがって、今後のネットワークエンジニアは、IT業界外の企業で働く機会も増えてくるでしょう。
また「リモートワーク」や「フリーランス・業務委託」として働くネットワークエンジニアも徐々に増えてきています。
今後はネットワークエンジニアにおいても、勤務場所や雇用形態に縛られずに働く時代に入っていくかもしれません。