国税専門官のやりがい・楽しさ・魅力
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国税専門官のやりがい・楽しさ
国を支える重要な仕事ができる
国税専門官は、納税者と国庫を繋ぐ重要な役割を担います。
納税は国民の義務と法律で定められていますが、国税専門官をはじめとする国税従事者は、そうした税の制度を実際に運営し、国の礎をサポートする要にもなっています。
日本の税収は、2020年度には過去最高の年間およそ61兆円にものぼっています。
すべての国税専門官が税金の徴収に関わっているわけではありませんが、公共事業や社会保障などの国の制度は、このような国家公務員の仕事なくしては成り立ちません。
国税専門官は、納税者と実際に向き合う身近な現場で働くことで、自分の担っている仕事の責任の重さを実感することができるでしょう。
滞納を減らすことができたときの達成感
国税専門官の種類のひとつとして、滞納されている税金を徴収するために働く「国税徴収官」という仕事があります。
この国税徴収官は、年度のはじめに滞納している事案を振り分けられ、それをいかに徴収していくかを考えます。
滞納者のなかには、納税を拒否したり、暴言を吐いたりするような人もいるため、精神的に辛くなる局面も多々もあります。
しかし、計画的に納税者に納税依頼をするなどアクションを起こし、滞納額が減っていくと、「国のためにきちんと仕事ができた」という達成感に包まれ、やりがいを感じる人も多いようです。
国税専門官の魅力
さまざまな人と出会うことができる
国税専門官として働いていると、さまざまな納税者と直接話をする機会が多くあります。
とくに若いうちは、自分よりも年齢が上で、日常生活では出会えない立場の人とも出会うことになるため、多様な業種の話を聞くことができ、見識が広がっていきます。
また、さまざまな人と対等な立場で話すための勉強をしていくことで、自分自身をどんどん成長させることができます。
需要のあるスキルで転職も可能
国税専門官は、いわば税法や会計のスペシャリストですが、退職後に民間に転職しやすいのも大きな魅力のひとつです。
具体的な転職先は圧倒的に「税理士」が多いですが、その大きな理由として、一定期間勤務した国税専門官は、税理士試験の試験科目が一部免除になることが挙げられます。
国税に携わる中で培った専門知識や経験を駆使して、税理士事務所を旗揚げするパターンが多く見られます。
税理士はおもに企業の会計コンサルタント業務を行っています。
つまりは、「いかに企業にとって税の負担を減らすことができるか」を考え、提案します。
また、個人事業主向けの会計や税の仕組みを詳しく解説するための書籍を執筆するなど、最近ではマルチに活躍する税理士も増えています。
それだけではなく、一般企業にとっても税金の知識を持つ元国税専門官を経理部や財務部に迎えることは非常にメリットが大きいです。
税務署勤務で得た豊富な経験と知識を使って幅広く活躍する機会がある点においても、国税専門官は魅力的な職業といえるでしょう。