国連職員への転職・中途採用はある?
国連職員の中途採用の種類は?
国連職員になるにあたり、新卒採用枠や中途採用枠といった枠組みはありません。
むしろ、国連という多国籍な組織で、多岐に渡るニーズにどう貢献できるかが重要なため、あらかじめ社会経験やスキルを持った人を採用するのが一般的です。
求人についても、特定のポストに空席が出た際に一般から職員を募集するシステムが中心となっており、そういった意味では、国連職員の採用のメインは中途採用と言っても良いでしょう。
空いたポストに応募する場合は、そのポストに関連する分野のスペシャリストであることが求められます。
いわゆるキャリア採用に当たる考え方です。
空席に伴う新規職員募集は、国連の採用情報専用ホームページに掲載されます。
常に求人があるというわけではありませんので、転職を希望する場合は、定期的にサイトをチェックしておくことをおすすめします。
20代で正社員への就職・転職
さまざまな採用制度
特定のポストではなく、「国連職員」という大枠での募集の採用試験を受ける方法もあります。
ヤング・プロフェッショナル・プログラムと呼ばれる採用枠です。
しかしこの選抜試験は非常に倍率が高いため、やはりアピール材料となる専門性や経験が有利になる傾向があります。
また、日本人のみを対象としたジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)という採用制度もあります。
こういった倍率の高い職種に応募する前に、特定プロジェクトのインターンやフィールドサービスとして国連内部で働き、実績を作った上で空きポストや一般選抜に応募するのもひとつの手段です。
国連職員への転職は、何歳までが目安?
空きポストに応募する場合には、とくに年齢制限は設けられていません。
しかし国連職員として精力的に活動していくために、気力体力が充実した年齢層であることは考慮対象になる可能性があります。
ただし、上記で紹介したプログラムについては、対象年齢が設定されています。
ヤング・プロフェッショナル・プログラムの場合は募集年末の時点で32歳以下、ジュニア・プロフェッショナル・オフィサーの場合は、募集年末の時点で35歳以下が応募の条件となっており、注意が必要です。
20代で正社員への就職・転職
国連職員への転職に有利な資格やスキル
国連職員になるための絶対条件として求められるのが、国連での公用語である英語あるいはフランス語で業務が遂行できることです。
また、特定ポストの求人への応募やジュニア・プロフェッショナル・オフィサー採用試験では、修士号以上の学歴を持っていることが条件となっていることがほとんどです。
一方、ヤング・プロフェッショナル・プログラムへの応募には、修士号以上の学歴である必要はありません。
また、国連職員として求められる専門スキルには、ITや自然科学、金融など専門職から、会計、広報、総務などの事務系の職種まで広く募集されています。
そのため、どんな経歴やスキルを持った人でも、国連で働くチャンスはあるといえます。
これまでの経歴やスキルを国際的に活用したい人にとって、国連はやりがいと魅力のある転職先といえるでしょう。