健康運動指導士の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
健康運動指導士の仕事とは
健康運動指導士は、病院をはじめとする保健医療機関と連携しながら、対象者の心身の状態に合わせて運動プログラムの作成と実践指導計画の調整をする仕事です。
健康運動指導士として働くには「公益財団法人 健康・体力づくり事業財団」が認定する「健康運動指導士」の資格が必要です。
医学や栄養学、運動生理学に関する専門知識と、健康づくりに必要な運動をわかりやすく指導するスキルが求められます。
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健康運動指導士の業務の内容
健康運動指導士は、生活習慣病の予防や肥満予防のための運動指導、高齢者の運動指導、さらには子どもから大人までを対象とした運動と食育の指導などを行います。
具体的には、以下のようなものがあげられます。
1.それぞれの体力や健康状態に応じた運動プログラムの作成
2.運動プログラムの指導、実施計画の作成
3.運動指導に関わり指導を行う
4.生活習慣や栄養状態の改善などついて指導を行う
健康運動指導士にとって大切なことは、あくまでも対象者の心身の状態に合わせた運動プログラムを作ることです。
そのため、医師や看護師、理学療法士や作業療法士など、治療やリハビリに関わる他の専門スタッフと連携をとりながら働きます。
健康運動指導士の役割
健康運動指導士は、相手の心身の状態を正しく把握しながら、その人がいきいきとした生活が送れるように「運動」という面から手助けをしていくことが大きな役割です。
身につけた幅広いスキルを生かしながら地域住民の健康を守り、その生活の質を向上させていくことが使命です。
具体的には、近年増加傾向にある生活習慣病予防を中心とした特定健診・特定保健指導(メタボ検診)における運動指導や、高齢化に伴う介護予防、運動と食育を組み合わせたスポーツ栄養などの分野での活躍が期待されています。
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健康運動指導士の勤務先の種類
健康運動指導士は、病院などの医療機関や介護施設、健康増進施設、民間のフィットネスクラブやスポーツクラブなど、さまざまな場所で活躍しています。
近年は人々の健康意識の高まり、また生活習慣病に関する情報が広まっていることによって、健康運動指導士が求められる機会も増えてきています。
とりわけ高齢化社会が年々進み続けるなかでは、介護施設での需要が今後さらに高まることが予想される職業です。
高齢者向けの運動教室なども増えているため、今後も活躍の場はさらに拡大していくでしょう。
健康運動指導士と関連した職業
同じ公益財団法人「健康・体力づくり事業財団」が認定している資格に「健康運動実践指導者」があります。
健康運動指導士は一人ひとりの健康状態に合った運動プログラムを作成したり、運動指導をしたりするのが主な役割です。
一方、健康運動実践指導者は、作成された運動プログラムに基づいて、指導を実践していくことが主な仕事です。
健康運動指導士と非常に似ていますが、役割に違いがあるだけでなく、受験資格にも違いがあるため資格取得の際は注意する必要があります。