建築板金工の求人状況・就職先選びのポイント
建築板金工の就職先にはどんなところがある?
建築板金工は、建築板金を専門に手掛ける建設会社に就職することが一般的です。
多くは事業規模が少なく、作業員が数人というところも少なくありません。
20代で正社員への就職・転職
建築板金工の求人の状況
郊外の勤務先が多い
建築板金工の求人はいつの時代も一定数あり、就職活動がしやすいといえます。
ただし、建築板金工の求人はどうしても郊外での勤務が多くなっており、必ずしも希望の地域で就職先をみつけられるとは限りません。
これは、工場などで作業をする際広いスペースが必要なこと、また騒音が出ることから街中に事務所を構えるのが難しいためです。
一方、場所さえ選ばなければ数社を比較しながら就職活動をすることができるはずです。
学歴や資格は問われない
募集条件に関しては、学歴や資格も不問の場合が多く、すでに建築板金技能士や高所作業車・玉掛け作業などの免許があると優遇されるでしょう。
また、経験者も優遇されます。
景気に左右されにくい
一般的に、建築業界は景気が良くなると仕事が増え、悪くなると仕事が減ります。
建築関連職種の求人も景気に左右されがちですが、建築板金工の求人募集については例外です。
建築板金工は、新築だけでなく住宅や店舗のリフォームや修理などでも活躍することができ、景気が悪くなったからといって急激に仕事量が減ることは少ないからです。
建築板金工の就職先の選び方
企業のカラーを調べる
建築板金の会社は少人数で経営しているところが多いのが特徴です。
規模の小さな会社は経営者の方針が徹底されており、会社全体のカラーを形成するため、
会社の方針に賛同できない場合、長く働くのは難しくなります。
まずは多くの求人にあたり、会社の雰囲気や経営方針、ビジョン等を精査した上で応募を決めましょう。
評判を調べる
建築板金工は、建築系の職種の中でも職人肌が強く、そのために、待遇面や福利厚生面がおろそかとなってしまっている企業もあります。
求人募集の情報ばかりをうのみにせずに、できれば関係者や実際の利用者に評判を聞くなどして、可能な限り幅広く情報を集めておくとよいでしょう。
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建築板金工の志望動機・面接
手先を動かすことが好き
職人の基本はものづくりに対する情熱といっても過言ではありません。
自身の人生を振り返ってみて、何かを作ることに熱心に取り組んだ経験がある、手先を動かすのが好きなどという理由から建築板金工の仕事を志す人は多いようです。
何か特別な技能を持っていたり、ものづくりで表彰された経験があったりする場合は、志望動機に盛り込むことで自身の器用さをアピールすることができます。
職業研究の成果を盛り込む
建築板金工に限ったことではありませんが、どのような職業を志願する場合にも、その職種についてさまざまな角度から研究しておくことは必要不可欠です。
採用するからには長く勤めて一人前になってほしいという思いがあるため、なぜこの職業に興味を持ったのか、本当にこの職業を理解しているのかなどがチェックされます。
実際に建築板金工が仕事をしている現場を見たり、建築板金工の仕事について勉強したりして感じた率直な気持ちをまとめておくことで、オリジナリティのある志望動機ができるでしょう。
また、この会社のどのようなところに魅力を感じたのかということや、ここの一員としてやっていきたいという情熱も重要です。
建築板金に関わる会社は、少数精鋭で経営していることが多いため、こだわりや他社との差別化を意識している企業に対し好印象を与えることができるはずです。
就職先はどのように探したらいい?
建築板金工の求人は、一般的な求人サイトやハローワークなどで見つけることができます。
近年では建築関係の求人を集めた専門のサイトもありますので、積極的に活用するとよいでしょう。
未経験・社会人から建築板金工になるには
まったくの未経験で建築板金工に転職を考えた場合でも、やる気と情熱があれば成功することは可能です。
建築板金工には特別な資格や学歴は必要なく「未経験者歓迎」としている求人も多くあります。
新人はまず見習いとして採用され、建築板金のいろはを親方や先輩から学びます。
建築板金の会社は小規模である場合が多いので、じっくりと技術の習得に集中することができるでしょう。
ただし、経験者は即戦力となるため当然のことながら優遇されます。
経験者と競合した場合にやはり選抜されないこともありますが、粘り強く活動を続ければ道は拓けるでしょう。
建築板金工への転職に必要な資格・有利な資格
「建築板金技能士」の資格を取得すれば自身のスキルを客観的に証明することができます。
前職が建築関係だった場合には、転職にも非常に役立つため受験する人が多いようです。
それ以外には、「玉掛け」や「高所作業車」などの資格があると優遇されるでしょう。
建築板金工への転職面接で気をつけるべきことは?
建築板金工の賃金は日給換算であるところがほとんどです。
見習いで7,000~8,000円、その後は経験や技術に応じて最大で15,000円程度となるようです。
比較的高額になるのではと期待する人も多いかもしれませんが、実際は悪天候による休工などで賃金が発生しないこともあります。
またコンスタントに仕事が入るとも限らないため、実際手にする給料は前職よりも低くなってしまうこともあるようです。
面接の際にはしっかりと収入面について確認し、自身のライフプランと相談する必要があるでしょう。
建築板金工に転職可能な年齢は何歳くらいまで?
建築板金工の求人では、年齢不問とされていることも多いです。
しかし未経験の場合には制限がついていたり、経験者でも実質的には上限が決まったりしていることがあります。
これは、建築板金工は高所での作業で危険が伴うばかりでなく、体力も必要とされる仕事だからです。
さらに一人前になるまでに長い時間がかかるため、転職の決断はなるべく若いうちがいいかもしれません。
親方や先輩との距離も近いほうが、コミュニケーションをとりやすく多くのことを学べるでしょう。
ただし、職人は縦社会が基本です。
たとえ年齢が下の先輩であっても、敬意を忘れないようにしましょう。