JETRO職員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
JETRO職員に向いている性格・適性・スキル
国際的なバランス感覚を持った人
日本と海外のビジネスを結びつける代表である、JETRO職員は、国際的なビジネスの専門家として責任を持って仕事に当たっています。
JETROの業務は、日本だけでなく世界中の企業を相手に調整・交渉する必要があります。
そのため、日本の常識にとらわれることなく、世界的な視野と国際的バランス感覚で仕事に当たっていくことが求められます。
また、総合職職員の場合、海外駐在を経験する可能性が高いです。
国際的に活躍したい、積極的に様々な国の人と働きたいという強い意志があれば、とてもやりがいを感じられる仕事でしょう。
また、転勤のない一般職職員でも、関わる案件は貿易関連や海外市場関連になるため、ある程度の国際感覚は求められるでしょう。
法令遵守を第一に考えられる人
JETROは政府関係機関として、法令遵守の徹底を社員に求めています。
様々な情報にアクセスできる立場や、通商政策に近い立場を私利のために利用するような人物であっては困るわけです。
また、仕事相手の国の法令もしっかりと理解し、遵守する必要があります。
理解不足・知識不足から万一相手の国の法に触れるようなことがあった場合、最悪のケースでは大きな国際問題に発展してしまうリスクすらあるのです。
常に各国の法律を考慮しながら、中小企業の海外展開や、日本経済の発展に貢献していこうという精神が求められます。
コミュニケーション能力が高い人
日本の中小企業に海外展開のためのアドバイスを行ったり、外国企業に対日投資を働きかけるなどの業務は、相手の意向を大切にしつつJETRO側の意向もしっかり伝える必要があります。
語学力に限った話ではなく、相手の伝えたいことを読み解く・柔軟な発想で相手をリードするなど、高いコミュニケーション能力を持った人に向いている職業です。
専門分野を持ち、向上心のある人
JETROでは日本の各種製造業の海外進出支援、対日投資の促進、海外市場の調査・研究を主な業務としています。
これらの中で、将来的に自分がどの分野の専門性を高めていきたいのか明確なビジョンを持っている人は、重宝されるでしょう。
民間の海外事業コンサル会社が台頭する中で、JETROは独自のカラーと強みを打ち出す必要性に迫られています。
事業分野の専門性を持ち主体性を持って案件をリードできる人材が強く求められています。
また、国際ビジネスの場における状況は刻々と変化します
そのため、すでに持っている知識に固執せず、学び続けられるという資質も大変重要です。
柔軟性とバイタリティのある人
総合職職員員となった場合、日本全国・世界中の事務所へひんぱんに転勤をくり返します。
そのため、赴任先によっては日本と同じような生活ができなかったり、衛生面・治安面で不安のある地域で生活することもあるでしょう。
一つの場所で落ち着いて長く暮らしたいという希望も、なかなか叶えられないことが多いです。
そのため、JETRO職員には業務だけでなく、生活面でのストレスや不満も生じがちです。
長く働いていくためには、知らない土地でも自分らしく暮らせる柔軟性や、困難を工夫で乗り越えるバイタリティが必要です。
20代で正社員への就職・転職
JETRO職員に向いていないのはどんな人?
JETRO職員は、自分の会社の業績のために仕事をしているわけではありません。
JETRO職員のたずさわる業務では、ビジネスを海外展開する日本企業や、日本でビジネスを行いたいと考えている海外企業が主役となります。
自社のためにどんどん施策を繰り出し、利益を上げることに自己実現を見出す人や、自分の貢献度をわかりやすく実感したい人にとっては、やりがいの感じづらい仕事となってしまう可能性もあります。
他者の利益や成功を自分のことのように喜びぶことができる人材でなければ、JETROで職員として働き続けることはできません。