花屋を目指すきっかけで多いものは？

花屋を目指すきっかけは、「花が大好き」という理由はもちろん、「美しい花に囲まれて仕事がしたい」という優雅なイメージをきっかけにする人も多いです。

たとえば最近は、カルチャースクールや通信教育の教材で「フラワーアレンジメント」の講座が人気を集めており、漠然と楽しそうというイメージから花屋を志望する場合もあります。

また美しい花に触れることで心が癒された経験や、自分のセンスを思い切り発揮できる、一生懸命作り上げた花束やブーケで誰かを喜ばせたいという魅力に惹かれて、目指す人も多いです。

ほとんどの場合、学歴や資格が問われないため、中には思い切って転職を目指す人もいるようです。

また、花屋はそのイメージに憧れて、若い女性に人気があります。

花屋の志望動機の考え方

花屋の志望動機は「どうしても花屋で働きたい」という熱意を、説得力のある伝え方でアピールすることが大切になります。

花屋の書類審査や面接では、花屋の仕事を理解した上でこの世界に飛び込もうとしているかどうかをしっかり見られているためです。

漠然とした憧れや、華やかで優雅なイメージだけで飛び込んで来る人も多いですが、実際の花屋の仕事は決して甘くありません。

仕入れた花や鉢植えを店舗に運ぶだけでも、大変な力仕事で肉体労働も多く、市場での花の仕入れは早朝から始まるため勤務時間が長く、憧れだけでは長く続けるのは難しい仕事です。

花の手入れで自分の手が荒れてしまうこともありますし、接客は長時間の立ち仕事で、多くの花屋が個人経営のため給料もそれほど高くありません。

そのため花屋側も店にとって大きな損失となるため、単なる憧れだけで志望し「こんなはずじゃなかった！」と短期で辞められることを危惧しています。

花屋でのアルバイトをして業界を知ることが望ましいですが、アルバイト経験などが一切なく、園芸の学校にも通ったことがない人は、志望動機を熟考した上で試験に臨みましょう。

志望動機には具体的なエピソードを交えながら、花屋で働くことへの強い熱意を見せるのがおすすめです。

「花が好き」という理由はほかの応募者の多くが話すことなので、どうしてその企業や店舗を選んだのか、どんな風に花屋で働きたいかなどの目標をまじえて、より具体的に掘り下げるとよいでしょう。

花屋の志望動機の例文×3

子どもの頃から花屋に憧れていた

「子どものころから花を見たり飾ったりすることが大好きで、花屋の仕事に憧れていました。

貴社ではお客さま一人ひとりに寄り添った接客をされていて、実際にブーケを作ってもらったときにイメージ以上の出来栄えに感動いたしました。

専門学校ではフラワーアレンジメントを中心に、花の手入れや管理の技術や知識を学んできました。

今後はスキルアップをしながら、多くのお客さまや特に子どもたちに花の魅力を伝えて、感動を提供できる人になりたいです。」

花に関わる仕事をしたい

「フラワーアレンジメントの通信講座を受講し、そのスキルを生かして花を友人に贈ったところ、大変喜んでもらうことができました。

花は感動や幸せを伝えることができるツールだからこそ、花に関わる仕事がしたいと思い応募しました。

御社はほかのお店と一味違うシックな店内と、珍しいお花やグリーンが揃っているのが魅力だと感じています。

ワークショップも開催されるなど、お客さまに花の魅力を最大限に伝えられる環境の中で、私自身も発信者として活躍できる存在を目指したいです。」

ユニークな花屋で働きたい

「花屋で働きたい夢があり、専門学校でフラワーアレンジメントを専攻しました。

小さな頃から憧れていた分理想が高く、一般的な花屋ではなく、ユニークな花屋で働きたいと考え、御社を志望しました。

扱っている花や植物も他社とは異なり秀逸で、カフェを併設して多くの方がゆっくりと美しい花を眺められるようなサービスは、ほかにはない魅力を感じています。

これまで学んできた知識を生かして、お客さまに花の魅力が伝わる最上の空間を提供できるよう、最大限貢献できるような人材になりたいと考えています。」

花屋の面接で聞かれること・注意点

花屋に関する経験を聞かれる

花屋の面接でよく聞かれることは、これまでの経験についてです。

アルバイトを含めた花屋での勤務経験の有無は、新卒や中途の面接とわず聞かれることが多いでしょう。

また植物に関する専門学校や通信講座で学習したことがあるかどうか、園芸やフラワーアレンジメントに携わった経験があるかどうかを聞かれるので、正直に答えることが大切です。

またカラーコーディネートやラッピングのスキルなど、花屋で働く上で生かせそうな特技があるかどうかもチェックされます。

花に携わった経験がまったくない人の場合でも、花屋についてどれくらい理解しているのか、体力仕事に対する覚悟があるかどうかを確認されたときに、自信を持って答えられれば問題ないでしょう。

未経験でも誰にも負けない熱意があることを、しっかりとアピールすることが大切です。

コミュニケーション能力や好印象が求められる

花屋の面接での注意点は、コミュニケーション能力が見られているので、笑顔を大切にしてハキハキとわかりやすく答えられるようにすることがあげられます。

実際の仕事では、お客さまが花を飾る目的や贈る相手、シチュエーションを丁寧に聞き出して、予算やイメージに合わせて花束を作り上げますが、希望通りのものを作るには、短い時間で相手のニーズをくみ取る力が必要です。

また花は生もので在庫を持っておくことができないため、どうしても廃棄処分になるものが多く、多くの花屋が不安定な経営の中で奮闘しています。

お店に来てくれたお客さまに確実に商品を買ってもらったり、リピーターになってもらったりするためには、営業能力も求められているということを意識して面接を受けるとよいでしょう。

また、服装や身だしなみにも注意が必要です。

花屋は花を通してお客さまにたくさんの幸せを届ける場所で、花屋に花を買いに来る多くの人たちが美しい花々と、優しい香りの漂う店内の雰囲気を心地よいものだと感じています。

その想いを確かなものにするのが花屋で働く人たちの、気持ちのよい接客です。

爽やかな挨拶、明るい笑顔や親切な接客など、花屋のスタッフにはそうしたものが欠かせません。

そのため花屋の面接では、清潔感のある身だしなみはもちろんのこと、受け答えにも清潔感や明るさを出せるように努力することが大切です。

花屋の自己PRポイント

花屋の自己PRポイントは、「花が好き」「季節感を大切にしている」「体力仕事が苦にならない」「コミュニケーション能力」などがあげられます。

花が好きなのはもちろんですが、花屋の仕事を理解した上で自己PRができると、大きな評価につながるでしょう。

花屋は季節の節目やイベントを盛り上げる役目があるため、春夏秋冬の移り変わりを敏感に感じる人は楽しく仕事ができるはずです。

また朝早くから夜遅くまで、肉体労働も多い花屋の仕事ですが、体力に自信があったり、体力仕事が苦にならない人が来てくれると、お店側にもありがたい存在になります。

さらに接客業という仕事柄、コミュニケーション能力が高い人は、たとえ未経験者であってもほしい素質を兼ね備えた人材と捉えられ、大きなアピールポイントとなるでしょう。

これらの資質ついて、これまでの経験や花にまつわるエピソードなどをもとにアピールすると、面接官の印象に残る自己PRポイントになるはずです。

花屋の履歴書で気をつけるべきことは？

花屋の履歴書で気をつけるべきことは、大きくまとめると2つになります。

1つ目は、花にまつわる経験を書くことです。

アルバイト経験はもちろんですが、正社員として働いた経験がある人は即戦力として働けるアピールポイントになるので、しっかりと記入しておきましょう。

また専門学校や通信講座、スクールでフラワーアレンジメントや植物に関する知識を学んだことがある人も、評価につながるので明記しておきます。

ちなみにまったくの未経験の人でも、ネガティブなことを書く必要はありません。

これまでの経験で花屋の仕事に生かせそうな「コミュニケーション能力」「体力」などを重視して、花屋で働きたい熱意を伝えられるように、意識するとよいでしょう。

2つ目は、「たくさんの花屋がある中で、なぜこの店を選んだのか」を書くことです。

実際に店舗に足を運んだときの印象や、接客してもらって感動したエピソードなど、具体的な経験が交えてあると、より一層面接担当者に好印象を与えることができるでしょう。