お笑い芸人の養成所ではどんなことを学ぶ?

お笑い芸人の養成所とは

お笑い芸人になりたい」と漠然と思っていても、もちろん仕事はまったく入ってきません。

それどころか、自分自身のネタが面白いのかどうかさえもわかりません。

「二人で漫才をやりたいな」とか「コンビを組んでコントをやりたいな」と思っていても、いつもの生活の中で仲間を見つけるのは決して簡単なことではないでしょう。

そこで、お笑い芸人を目指すためのひとつの方法として、芸能プロダクションが開いている養成所・スクールに入るという選択があります。

各養成所によってシステムはさまざまですが、たいていの場合、まずは養成所に入るための試験を受けることになります。

試験では、お笑い芸人の適性があるかを見極める面接や、実際に漫才・コント・漫談などの芸を披露する実技などがあります。

そこで合格すると、一定の期間(半年や1年間)の芸人の養育生となり、仕事が来る芸人になるための基本を学ぶことができます。

お笑い芸人になるには

養成所のカリキュラム

お笑い芸人の養成所ではどんなことを学ぶのでしょうか。

養成所によってもそのカリキュラムはさまざまですが、発声練習やダンスなどその内容はお笑い以外の分野も学ぶのが一般的です。

一見すると「そんなことをしても無駄なのではないか」と思われがちなのですが、お笑いをやる上で、基礎の基礎、土台となることばかりですので、身につけておいて損はないでしょう。

さらに、お笑いについてはどのように学ぶのかというと、基本的には「ネタ見せ」という自分たちで作って来たネタを養成所の先生に見せて、先生からアドバイスをもらう、という流れが一般的です。

養成所の先生には、コントや漫才を専門に書く放送作家や、現在活躍している事務所の先輩芸人などがいます。

笑いを仕事としているプロからのアドバイスをどのように受け取り、自分の笑いにしていくか、というのも非常に重要なポイントになります。

他人の意見を聞き入れずに無視し続け、自分の芸に還元しないのは無論ダメですが、その意見を鵜呑みにし、言われるがままのことをしていても本来のよさがなくなってしまいます。

アドバイスを受け入れながら、ネタと向き合い、自分しか書けないネタを作り上げていくことが、養成所で経験できる最大のメリットといえるでしょう。

養成所ならではの出会い

同期との出会い

養成所に通うメリットは他にもあります。

それは、「お笑い芸人」を目指すたくさんの仲間と出会うことができる、という点です。

同期と一緒に好きなお笑いについて語ったり、将来の目標を誓い合ったりすることで、夢を追い続けるパワーをもらうことができます。

漠然と「お笑いがやりたい」と思っているけれど相方がいない人は、養成所で相方を見つけることもできます。

養成所の同期として出会った相手とコンビを組み、何十年も一緒に芸能活動をするというケースは決して珍しくありません。

また「笑いで食べていきたい」と思っている面々は、仲間でもありますがライバルでもあるのです。

ライバルが身近にいることで、刺激に満ちた日々を過ごすことができるでしょう。

「同期のなかで一番早く売れてやろう!」という闘争心やハングリー精神が、ネタ作りに反映されることはいうまでもありません。

先輩や後輩からの刺激

同期だけではなく、先輩・後輩から刺激を受けることもあります。

先輩・後輩のなかにも、今まで見たことのない面白さを持つ人物は必ずいるはずです。

その面白さを間近で感じられることは、笑いが好きでたまらない人間にとっては貴重な経験となるのです。

ライバルの面白さを認め、そこから芸を盗むのは、自分の芸を見つめ直すチャンスです。

お笑い業界への第一歩としての養成所やスクールで、どのように時間を過ごすかで、芸人人生が大きく変わってくるといっても過言ではないでしょう。