お笑い芸人の仕事内容

お笑い芸人の仕事とは

お笑い芸人は、人々を笑わせてくれるプロフェッショナルです。

テレビやラジオ・雑誌・インターネット、舞台など、さまざまな場所で活躍しています。

そんなお笑い芸人になるには、お笑いタレント事務所などが経営している芸人養成所に通ったり、師匠に弟子入りしたりしながら、笑いを勉強していく方法があります。

芸人の一番大変なところは、売れるか売れないかで、給料・待遇・生活水準、そのすべてが変わってしまうというところです。

年収何億も稼いでいるような売れっ子芸人もいれば、アルバイトをしながら苦しい生活をしている芸人もたくさんいます。

いつ仕事がなくなるのわからず、非常に不安定な職業なのです。

厳しい生活が続く中で、最終的に必要となってくるのは、「お笑いが好きかどうか」という一点につきるといってもよいでしょう。

お笑い芸人の業務の内容

 

テレビやイベントで活躍

お笑い芸人の仕事は、一言でいうと「人を笑わせること」です。

ギャグ・漫才・コント・漫談・落語・芝居・トーク・モノマネやリズムネタ、体を張ったもの、などその方法はたくさんあります。

自分がどの分野が得意なのか、どんなキャラクターを演じれば人を笑わせることができるか。

きちんと適性を見極めることが非常に重要です。

たとえば、漫才には「ボケ」と「ツッコミ」という役割があります。

テレビのバラエティ番組でも同様で、出演者それぞれに求められる役割があるのです。

すべてを取り仕切ることができる司会者、安心感もあり笑いも取れるパネリスト、リアクションでスタジオを盛り上げるゲストなど、その場その場で自分の能力を発揮しながら、みんなで笑いを作り上げていきます。

適材適所でなければ、笑いはなかなか生まれません。

もしも自分の芸と性格が「合っていない」と思ったときには、途中で路線を変更する勇気も必要です。

お笑い芸人のなかには、自分の特技を生かして俳優声優、司会者、ミュージシャンとして幅広く活躍している人もいますし、最近ではユーチューバーやSNSのインフルエンサーとして人気を集めている芸人もいます。

自分の能力や適性さえ見極めることができれば、選択肢は無限大でしょう。

ネタ作り

お笑い芸人の仕事は、人前で芸を披露するだけではありません。

どんなテーマのコントや漫才をやるのか、その設定や筋書きや舞台美術を考えたり、喋りの練習をしたり、相方との掛け合いのタイミングを探ったりする「ネタ作り」も重要な業務のひとつです。

「誰も見たことがないネタを作る」というと、非常に難しいことのように思えますし、実際にそんなネタを作り出すのは至難の業です。

しかしながら、ネタ作りのアイデアは、さまざまなところに転がっているのです。

たとえば、通学の電車の中・喫茶店・バイト先など、日常生活に笑いのネタがたくさんあります。

特徴的なキャラクターの人や、おばさん同士の何気ない会話の中に笑いの種があるのです。

人間観察をするだけでも、十分にネタの参考になります。

ですから、日々の生活をどのように過ごすかで、面白いネタが作れるかどうかが決まるといってもよいでしょう。

こうして作り上げたネタは人前で披露して率直な意見をもらいます。

同じ事務所の芸人や、作家、マネージャーなどの意見を参考にして、自分のネタを客観的に見ることは、ネタ作りには非常に大事です。

さまざまなネタを研究し、自分自身でネタを作り、そして、そのネタをどんどんブラッシュアップしていくことが、秀逸なネタへの近道といえます。

売り込み

自信作となるネタができたら、テレビのお笑い番組・お笑いライブなどのオーディションを受けます。

お笑いブームが去ったともいわれている時代ですが、それでも数多くの若手芸人、まだ世に顔を知られていない芸人がいます。

そんななかから、オーディションで見事合格を勝ち取って、やっと活躍の場・芸を披露できる状況が与えられるというわけです。

オーディション以外では、ローカルのテレビ番組のリポーターや司会者として活動しながら経験を積み、知名度が高まってきた頃に上京して全国区での活躍を目指すという方法もあります。

いずれにしてもよほどの売れっ子芸人以外は待っているだけではなかなかオファーが来ないので、自分から積極的に仕事を開拓していくことが求められます。

どれだけ優れた商品でも、その商品をまったく宣伝やPRをしないと売れないのと同じ。

面白いネタが完成したら、そのネタを持って積極的に外部に自分を売り込んでいかなければいけません。

現在は、オーディションだけでなく、テレビ番組でも数々の賞レース番組があります。

とにかく自分が「面白い」と思ったネタを他人に見てもらうということが、芸人にとっての最大の「売り込み」といえるでしょう。

演出や司会

テレビに出るお笑い芸人は、基本的には番組制作陣から与えられた企画・台本にしたがって、番組の収録を進めます。

そこで、芸人に求められるのは、用意された企画意図・台本をきちんと具現化することです。

もっというなれば、番組制作陣の予想を越えたクオリティーで収録を終えることでしょう。

たとえば、大人数が出演するバラエティトーク番組の場合、共演者には俳優・女優アイドル・ママさんタレントなど、多種多様な芸能人がいます。

その中で、「お笑い」担当の芸人は、自ら準備したトークで笑いをとるのはもちろんのこと、他の共演者のトークに参加することで笑いをとっていくことが求められます。

どんな共演者でも、どんな企画でも、どんなシチュエーションでも、その場を笑いで盛り上げるという、いわば職人的な才能・技術を発揮できるのがプロです。

お笑い芸人の役割

誰かを笑顔にすること

一口に「芸人」といっても、さまざまな仕事をしているお笑い芸人が世の中にはいます。

お客さんやカメラの前で漫才や司会などを披露する芸人の役割は、人前に出て、人々に笑いを提供することです。

その他にも、人前に出ない状況で、仕事をするお笑いの仕事をする人もいます。

たとえば、テレビやラジオ、または、ライブの構成・企画を考える仕事です。

番組の企画を考える構成作家と共にアイデアを出し合い、「次回の番組の内容はどうするか?」「ライブの構成はどうしようか?」ということを話し合い、決めていきます。

お笑い芸人とは、その人物自体が商品なのです。

見た目や、その人物の考え・アイデアまでもが売り物になり、番組やライブの根幹となります。

大切なのは、誰かを喜ばせるため、笑わせるために、自分の得意な能力を全力で発揮すること。

「あの人を見ていると楽しい」「あの人が考えた話はおもしろい」と世間に認知されるようになれば、お笑い芸人としての役割をしっかり果たせているといえるでしょう。

お笑い芸人の勤務先の種類・有名な企業

お笑い芸人として活動する人の多くが、まずは芸能事務所やプロダクションに所属することになります。

お笑い芸人を育成するための養成所で学ぶ人の場合、卒業後は養成所を運営している事務所にそのまま所属することが多いようです。

芸人にとっては事務所選びは非常に大事なポイントです。

現在、日本には芸人が所属している芸能事務所が30以上あります。

よしもと・クリエイティブエージェンシーや、松竹芸能株式会社、プロダクション人力車、太田プロダクションなどです。

各事務所には、それぞれ違ったカラーがあります。

テレビやラジオ・雑誌から劇場まで、オールラウンドに活躍する芸人が所属する事務所や、劇場をメインに活躍する芸人が所属する事務所、また、モノマネ芸人のみが所属する事務所などがあります。

自分がどんな芸人になりたいか、どんな芸人として活躍したいかをしっかりと考えて、事務所を選んだほうがよいといえます。

給与体系や福利厚生も違いますので、気になる方はそのあたりもしっかりと調べておいたほうがよいでしょう。

お笑い芸人の仕事の流れ

お笑い芸人として活動しているうちに「あの芸人はおもしろい!」ということが世間に知れ渡ると、さまざまな仕事が入ってくるようになります。

営業と呼ばれるような、大学の文化祭やパーティーの余興でお客さんを盛り上げる仕事、テレビのバラエティ番組の仕事、劇場での公演の仕事など、その内容はさまざまです。

基本的には事務所を通してオファーがあるので、独断で仕事を選べるわけではありません。

内容や報酬、スケジュールなどを確認して、マネージャーや事務所の社長などと相談しながら仕事を選んでいきます。

売れっ子芸人になると、司会やリポーターとして出演するレギュラー番組を持てるようになったり、全国のさまざまな劇場で単独のライブを行ったりすることができるようになります。

しかし、そこまで上り詰めることができるのはほんの一握りの人だけで、多くの芸人が飲食店などのアルバイトをしながらお笑いを続けることが多いのが現状です。

お笑い芸人と関連した職業

「お笑い芸人」といってもさまざまな種類の芸人がいます。

たとえば、テレビのバラエティ番組を中心に活躍する「テレビ芸人」、劇場などで漫才やコント・手品などを披露する「寄席芸人」、コメディ・喜劇など芝居で笑いを生み出す「演劇系芸人」、落語家や漫談家、モノマネ芸人などです。

この他にも、仕事の内容によって声優と兼業で活動している人、ミュージシャンやマジシャンと兼業で活動している人もいます。

最近では、人気のあるお笑い芸人が朝ドラや大河ドラマのようなドラマに俳優として出演する機会も増えています。

お笑い芸人という肩書だからといってお笑いだけを仕事にするわけではないのです。

持ち前のトーク力や演技力、構成力が発揮できる仕事には、職業の垣根を越えて積極的にチャレンジしていくことが期待されています。