お笑い芸人の現状と将来性

夢のある仕事・お笑い芸人

テレビなどメディアで起こった「お笑いブーム」は、現在徐々に冷めつつあるといえるかもしれません。

しかしながら、「有名になりたい!」「人を笑わせる仕事をしたい!」という思いを胸に、お笑い芸人を志す人は、昔も今もたくさんいます。

それだけやりがいや夢のある仕事ですし、ライブなどでお客さんにウケた時にはとてつもない充実感を得られます。

また、テレビのゴールデン帯にレギュラーを持つお笑い芸人は、1回で数百万円も稼ぐといわれています。

努力と運が必要

しかしながら、お笑い芸人として一生を生き抜くには、過去の芸能の知識や、ネタ作り、自分自身のキャラクター作りなど、文字通り舞台裏での並々ならぬ努力が必要です。

また、いくら努力をしても、運がなければ、「成功した」と他人から評価されない上に、お給料ももらえない、というとても大変な仕事でもあります。

つまり、芸人とはハイリスク・ハイリターンな職業なのです。

芸人に求められること

芸人といっても、大きく分けて、テレビやラジオなどのメディアで活躍するお笑い芸人と、舞台での漫才・漫談・コントを中心に行う寄席芸人があります。

若手芸人のころは、相方や、所属事務所・担当マネージャー・放送作家や、先輩の芸人と相談しながら、「自分たちは芸人として、どの道で攻めていくべきか?」などをまず考えます。

そして、テレビ番組やお笑いライブのオーディションを受け続ける日々が始まります。

テレビ番組のディレクターや、お笑いライブ主催者が見るのはただ一つ。「面白いかどうか?」です。

今までに見たことがない笑いを、そのオーディションで披露できれば、仕事がどんどん入ってくるでしょう。

芸を磨くことが大事

しかし、芸人生活をスタートし、すぐに引く手あまたなとなるお笑い芸人はめったにいません。

「おもしろくない」「もっとネタを考えなさい」と言われ、精神的につらくなることもあるでしょう。

そんなときに、大切になってくるのは、「お笑いが好きかどうか?」です。漫才のネタ作りや、他人のネタ、ひいては「お笑い」自体に興味を持つことが、芸磨きになります。

お笑い芸人という仕事がなくなることは、おそらくないでしょう。

「私は、芸人です」と名乗った時点で、芸人になることはできますが、華やかな芸能界で活躍できるお笑い芸人になるには、簡単ではありません。

自分自身が「商品」となる職業です。

ですので、さまざまな分野に興味を持ち、それを笑いに変えられる魅力的な人物になることが求められます。そうなれば、仕事のオファーは、たくさんやってくることでしょう。

芸人の待遇の変化

昨今のテレビ業界は、制作費のコストカットにより、逆に芸人の需要が非常に増えています。

お金のかかる豪華なセットを使ったり、ギャランティの高い芸能人をキャスティングするよりも、ギャランティが少なくて済む若手や中堅芸人を番組に起用した方が、制作費が安くすむからです。

したがって、お笑い芸人が引く手あまたなのは事実ですが、その代わり、芸人に要求されることは非常に多くあります。

トーク力はもちろんのこと、制作費が安い代わりに非常に練られた企画が多い番組では、その企画に柔軟に対応する力も必要です。

昔は、お笑い芸人や女優等タレントが大勢で行えたロケも、今では、芸人ひとりでのロケも多くあります。ですので、ひとりでも笑いを作り出す力も芸人には備わっていなければなりません。

制作費が少なくなったテレビ業界のしわ寄せが、出演者であるお笑い芸人にも来ているといってもよいかもしれません。

しかし、そこで力を発揮できた者は、番組制作陣から重宝がられ、再度の番組起用に繋がることは言うまでもないでしょう。