ファンドマネージャーのつらいこと・大変なこと・苦労

ファンドマネージャーのつらいこと・大変なことに

会議がとにかく多い

莫大なお金を動かすファンドマネージャーの仕事で、最も大変なのは「市場が暴落したとき」だと考える人は少なくないでしょう。

しかし、実際のところは、市場が暴落したときでも大丈夫なように、ポートフォリオ(資金をさまざまな対象に分散して投資し、リスクを低減することを組んでいるため、それをさほど心配することはありません。

むしろ、ファンドマネージャーにとって一番大変なのは、「毎日たくさん行われる会議に参加すること」という人もいます。

運用会社では毎日ファンドの売買を報告したり、意見交換をし合ったりと、実に会議が多い組織として有名です。

会議に参加することで運用にプラスの影響が出ればいいのですが、必ずしもいい情報や、参考になるアイデアを得られるとは限りません。

それでも少しでも良いファンドを設定・運用すべく、会議が頻繁に行われるのです。

地味な仕事が意外と多い

「たくさん稼げる」「カッコいい」といったイメージを持たれがちなファンドマネージャーですが、ヘッジファンド(世界中の富裕層から資金を集め、ハイリスク・ハイリターンの運用をする投資組織のこと)でもない限り、日常は会議・調査・相場チェックなどの地味な仕事の連続です。

運用の場面に関しても、事前にきっちりと計算した上で動かなければ問題になってしまいますし、たとえ大きな儲けが出たとしても「計算から外れた」行動は、基本的にはあってはならないことなのです。

そのため、運を頼りにガッポリ儲けるようなことよりも、自分で計算した通りに「顧客に損をさせることなく、確実に利益が出せた」という地道な喜びが、実はとても大切なことなのです。

しかし確実な利益を出すためには、日々世の中の動きにアンテナを張り巡らせ、地道な勉強を続ける必要があります。

こういった実情を知らずに「華やかなイメージ」だけを抱いてファンドマネージャーになった人は、実際に働いてみると予想外に地味な面が多いことに驚くと同時に、多忙な日々についていけなくなってしまうかもしれません。

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ファンドマネージャーの悩み

お客さまから預かったお金を増やすことがファンドマネージャーの仕事ですが、お客さまに損をさせてしまうことがないように資産運用をすることがそれ以上に大事なのです。

いかに損失を出さずに、安定したリターンを得られるかということを、ファンドマネージャーたちは毎日考えています。

いくら市場が急落したとしても、ファンドマネージャーたちは市場のせいだけにできないのですし、市場急落による損失をいかに食い止めるかがファンドマネージャーの力量にかかっています。

そのため、運用成績が悪く、想定の範囲を超えて減ってしまう場合は、お客さまに申し訳ないと感じて胃が痛くなるなんてことも多々あります。

ファンドマネージャーを辞める理由で多いものは?

ファンドマネージャーといえば、巨額の資金を動かすダイナミックな仕事と想像することでしょう。

しかし、実のところ、ファンドマネージャーとして現役で働いている人から話を聞くと、現実は血沸き肉躍るような、アクティブな態度があまり感じられないことが多くあります。

実際の彼らは、リスクをとってリターンを求めることに固執せず、あくまでも安定したリターンを得るために、どれだけ損失を抑えられるか、ということを前提にして考えているようです。

そんな中で、想定外の市場の動きや、自分の予想が外れたことにより莫大な損失を出してしまった場合は、会社での評価は下がり、居づらくなります。

「自分には才能がないのかもしれない」と弱気になってしまうと、ますます実績を残すことができなくなり、心が折れた人は辞める道を選ぶことになります。