土木施工管理技士になるには
国家資格の取得を目指す
土木施工管理技士になるには、まず土木施工管理技士の国家資格を取得する必要があります。
国家資格を得るためには国家試験に合格しなくてはなりませんが、土木施工管理技士には「1級」と「2級」の2種類の資格があり、1級は「監理技術者」に、2級は作業工程ごとの責任者である「主任技術者」になることができます。
監理技術者とは?
元請企業から下請け企業へ工事を発注した際、請負代金総額が4,000万円以上の場合は、管理者として監理技術者を現場に配置する必要があります。
そこで1級の資格を持つ人が、監理技術者として活躍しています。
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受験資格について
土木施工管理技士の国家試験は、1級と2級それぞれで実務経験が求められます。
また、学歴や卒業した学科によって必要な実務経験の年数は異なり、たとえば2級の場合、「大学の指定学科を卒業した人は1年以上」「大学の指定学科以外を卒業した人は1年6ヵ月以上」といったように定められています。
高卒や専門学校卒の人なども、それぞれ実務経験を積み、土木施工管理技士の国家試験を受けています。
※実務経験年数は、土木工事現場において、工事の施工管理業務に従事した経験年数のことをいいます。
※指定学科は、土木工学、都市工学、衛生工学、交通工学、及び建築学に関する学科をいいます。
受験資格の詳細については、以下の全国建設研修センターのホームページを確認してください。
就職後に資格を取得する流れが一般的
上記で挙げてきた通り、土木施工管理技士という資格は、学校卒業後、実務経験を積んでようやく国家試験の受験資格を得ることが可能になるものです。
したがって、一般的には土木業界の企業へ就職し、設計・施工・管理の現場で土木技術者として経験を積んだのちに、この資格に挑戦することになります。
指定学科の出身者は必要な実務経験年数が少なくなることから、早くから将来の進路を見据えている場合には、高校や大学の土木、建築学科などで学んでおくと専門知識を身につけることができるうえに、資格取得の近道となるでしょう。
土木施工管理技士の資格取得が、昇進や昇給の条件となっている企業も存在します。