アートディレクターのやりがい・楽しさ・魅力
アートディレクターのやりがい・楽しさ
制作物が世に出る喜び
アートディレクターは、メディアデザインの中心に立ち、自分のアイデアやセンスを大勢のクリエイターとともに表現します。
関わる媒体は、新聞・雑誌の広告から街頭や電車内のポスター、DMやチラシなどの印刷物、Webサイトに至るまで多種多様です。
いずれの場合も、制作物は作って終わりではなく、何かしらの形で世の中に出ていきます。
ほんの小さなアイデアやコンセプトから具体的な形になり、人々に見てもらえることは、アートディレクターとしての根本的な喜びです。
チームで作品を仕上げていく楽しさ
デザイン制作の現場では、たくさんのクリエイターが協力して働くことが多いです。
制作進行にあたってはなかなかプレゼンが通らなかったり、クライアントから厳しいダメ出しをくらったり、スタッフ同士が対立することや修正を果てしなく繰り返すこともしばしばです。
そんな苦労を乗り越え、チームが一丸となって作り上げていくものが完成したときは、全員で喜びを共有できます。
クライアントが満足すること
アートディレクターの仕事は、必ずクライアントから依頼を受けて行うものです。
クライアントは、「もっと自社の売上を伸ばしたい」「会社の認知度を高めたい」「たくさんの人にサービスを利用してほしい」など、何かしらの目的や理想を持っています。
その思いをデザインで上手に表現し、関わった制作物によって実際にクライアントの売上げが伸びたり、集客につながったなどの成果が上がったときには、クライアントから評価されるでしょう。
そのような成果が出た瞬間に、大きなやりがいを感じられます。
20代で正社員への就職・転職
アートディレクターの魅力
ほとんどのアートディレクターは、グラフィックデザイナーとして経験を積んだ人がステップアップして、その職に就いています。
グラフィックデザイナーといえば、時間が不規則になりがちな広告業界のなかで、最もハードワークといわれる職種のひとつです。
1日中パソコンの前に座って、もくもくと作業し続けることも少なくありません。
締切前は徹夜作業になったり、休日出勤せざるを得ないケースも多々あります。
その点、アートディレクターは自分が手を動かすよりも、全体のクリエイティブをまとめたり、企画・提案を行うことが業務の中心です。
「全員の作業が終わるまで見届ける」という過剰な責任感を持たない限り、グラフィックデザイナー時代と比べて労働時間は減り、身体的負担も軽くなるでしょう。
またアートディレクターは全体をまとめる管理職としての役割を担うため、給与も高水準です。
自分のスキルでよい収入を得て、比較的自由な時間も作りやすいことは、アートディレクターの魅力といえます。