女性のアートディレクターのキャリアパス・結婚後の生活

女性のアートディレクターの現状

広告業界全体の男女比は、6:4もしくは7:3くらいで男性のほうが大きいとされています。

この背景には、仕事が多忙で残業時間が増えがちなために女性は敬遠する傾向にあることや、もともと広告業界で男性が多く活躍してきた名残のようです。

ただし職種によっても違いがあります。

女性も比較的多く見られるグラフィックデザイナーコピーライターに対し、アートディレクターでは女性の比率はぐっと低くなっています。

しかし、女性だからアートディレクターになれないわけではありません。

とくに近年勢いを増しているインターネット広告業界は、平均年齢が若めで、女性の活躍も目立っています。

広告業界でキャリアを積み、グラフィックデザイナーの上級職としてアートディレクターになり、第一線で働く女性は増えています。

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女性のアートディレクターの強み・弱み

広告は、世の中の人々に広く物事や意志を伝える効果があります。

ターゲットは案件によって老若男女さまざまであり、女性にむけた広告を作る場合など、「女性ならではの視点」が重視されるケースは多々あります。

また、制作の場では多様性や複数の視点から生み出されるアイデアが、魅力的な企画になることも珍しくありません。

豊かでみずみずしい感性や経験を仕事で存分に発揮できれば、「女性」という性別は大きな強みになります。

一方、苦労することも出てくるでしょう。

広告の仕事は納期ありきで進むため、案件が立て込んでいるときや、納期前にはどうしても忙しくなります。

残業時間が増えたり休日出勤をしなくてはならなかったりして、体力的にハードと感じるかもしれません。

アートディレクターになるには、業界でそれなりの経験を積まなくてはなりませんから、下積み時代を地道に乗り越えていく努力や覚悟も必要になります。

アートディレクターの結婚後の働き方・雇用形態

アートディレクターが大手広告代理店に勤務するのであれば、ライフステージに応じた柔軟な働き方が実現できるでしょう。

出産や育児に関する休暇制度、時短勤務制度なども設けられていますし、場合によっては雇用形態を正社員から契約社員、パートなどに変更することもできます。

広告業界のなかでも比較的歴史が新しめの企業では、積極的に在宅勤務やテレワークを導入しているようです。

結婚・出産をしてもキャリアをあきらめることのない環境づくりに取り組む企業は増えています。

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アートディレクターは子育てしながら働ける?

アートディレクターは、いわば社内のグラフィックデザイナーをまとめる管理職のような立場です。

一般的には、グラフィックデザイナーとして活躍し、経験を積んだ人が、ステップアップして就く職種です。

最近では、従業員のさまざまな事情に配慮した「働きやすい職場づくり」に取り組む企業が増えているため、子育てをしながらでも、仕事を続けられるケースは十分にあります。

ですが、ムリなく子育てと仕事を両立させられるかは、勤務先によってだいぶ変わってくると考えておいたほうがよいでしょう。

広告業界は全体として多忙であり、勤務先によっては仕事の時間が不規則になったり、定時でスパッと帰るのが難しかったりする場合もあるようです。

アートディレクターは女性が一生働ける仕事?

アートディレクターは、女性が一生続けられる仕事といえます。

この仕事は実力次第で独立することもできるため、もし何らかの事情があって会社で働き続けるのが難しくなっても、自分の力で長年キャリアアップを目指すことは可能です。

しかし、アートディレクターは一朝一夕でなれるわけではなく、まずは広告業界のデザイナーなどとして、十分な下積み経験が求められます。

できるだけ若いうちに多様な経験を積み、スキルを身につけることで、自分の理想の働き方を実現しやすくなるでしょう。