アクチュアリーに数学力はどれくらい必要? 文系でもなれる?

アクチュアリーに数学力はどのくらい必要?

アクチュアリー第一次試験の教科でもある「数学」は、その他教科と比べても合格率が低いです。

出題範囲は大きく分けて確率,統計,モデリングの三分野となっており、高校数学(確率,場合の数,データの分析,数列,微分積分)を理解していれば解ける問題もあります。

しかし、線形代数や微積分は大学進学してから習う分野なので、十分な準備が必要になります。

また、第一次試験の数学以外の教科(生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論)などは、数学の知識だけではなく、この試験のために新たに知識を増やす必要があります。

テキストや日本アクチュアリー会のホームページに掲載されている過去問をうまく利用しながら勉強する人が多いです。

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アクチュアリーに文系でもなれる?

アクチュアリー試験は数式を使うような問題がほとんどで、大学で学ぶような内容もあるので、理系で普段から数学に慣れ親しんでいる人のほうが有利ではあります。

しかし、アクチュアリー資格は難関のため、たとえ理系であってもかなりの勉強をしなければ合格することはできません。

そのため、文系であったとしても、数学に苦手意識がないならばアクチュアリーを目指すことができます。

数学IIIや数学Cなどの大学の理系が習う数学は独学で勉強しなくてはいけませんし、それぞれの教科も独特な知識が必要になり、並大抵の努力ではいけませんが、不可能ではありません。

独学では難しいと考えるのであれば、専門学校や通信教育などの講座に参加するのも一つの手です。

また、論文試験では説得力のある分かりやすい文章が書けると文系としての強みを発揮することができます。

実際、経済学部などを卒業したアクチュアリーも数自体は多いとはいえませんが、活躍しています。

文系出身アクチュアリーの強みは?

理系が圧倒的多数を締めるアクチュアリー業界では、数学ができるということが当たり前で、それだけでは他のアクチュアリーに差をつけられません。

そのため、文系でアクチュアリーになると、経営や経済に関する知識や、語学力、コミュニケーション力などの文系的知識が強みとなり、希少価値の高さをアピールしやすいでしょう。

たしかに試験では難しい数学知識が必要になりますが、実際の業務ではそこまで求められることは少ないので、文系であっても委縮する必要はありません。