イベントが好きな人に向いている仕事の種類(14選)
音楽が好きな人であれば、コンサートやライブ。
アニメや漫画、絵画が好きな人であれば、コミックマーケットや展示会。
グルメが好きな人であれば、デパートの物産展や飲食系のフェスティバル。
学校や仕事の合間に大好きなイベントに行くことで元気をもらっている、という人は多いのでないでしょうか。
今回は、そんなイベントや催事の企画や運営に関わる仕事を紹介します。
音楽系のイベントに携われる仕事
数あるイベントのなかでも、世界各国で安定した人気を誇るのは音楽系のイベントです。
ピアノやオーケストラなどのクラシックのコンサート、ミュージシャンによるロックのフェスティバル。
そんな、音楽系のイベントに携わる仕事を見てみましょう。
代表的なのは「コンサートプロモーター」です。
コンサートを開催するにあたっての企画や運営を行っており、会場の規模や観客数に合わせてさまざまなプロモーション活動を展開します。
人気アーティストの公演には必ず敏腕のコンサートプロモーターがいるといわれるほど重要な存在です。
また、現場で働く「コンサートスタッフ」や「音響スタッフ」も、音楽イベントを支えています。
舞台のセットを作り上げる「美術スタッフ」や照明専門の「照明スタッフ」も、コンサートには欠かせません。
彼らは会場全体の設営や音響、美術、照明に関するサポートをしており、全国各地のコンサート会場を飛び回ることもあります。
自分の得意分野を生かして音楽イベントを支えていきたい、という思いがある人に向いている仕事です、
コンサートプロモーター
コンサートプロモーターは、コンサートを開催するにあたってのプロモーション活動(宣伝、販売促進)の企画・運営をする仕事です。
芸能プロダクションやレコード会社から依頼を受けて行う「委託興行」では、会場確保やスタッフの手配、チケット販売、当日の会場設営や観客誘導・警備などを行います。
さらには進行管理や撤収などまで幅広く請け負い、裏方としてコンサートを成功に導きます。
就職先はイベント企画・制作会社ですが、興行の企画・運営は独自の慣習や歴史があるため、地道な下積みが必要となります。
コンサートスタッフ
コンサートスタッフとは、コンサートやライブをはじめとするステージの準備や運営に携わる人のことをいいます。
担当業務によって、エンジニア、ローディー、設営・受付・警備スタッフなど、さらに細かな職種に分けられます。
音響や照明に携わるスタッフの場合には、専門学校などで各分野の知識や技術を身につけてから就職するのが一般的です。
一方、設営や警備スタッフなどは、専門的な知識や技術がなくても就職できることも多いです。
音響スタッフ
音響スタッフは、ミュージシャンのコンサートや演劇の舞台、音楽やテレビ、映画の制作現場において、音響全般に関する技術的なサポートをする仕事です。
現場によって「PA」「サウンドエンジニア」「音声さん」「ミキサー担当」などと呼ばれることもあります。
音響スタッフの多くは音響を専門に扱う会社や放送局、番組制作会社、イベント会社、レコード会社などに所属しています。
機材を扱うための知識や技術のほか、音の響きの違いを聴き取る力が求められます。
美術スタッフ
美術スタッフは、舞台やテレビ・映画の撮影で使用する舞台装置や小道具を作る仕事です。
建物や街並みのような大掛かりなセットもあれば、小道具を調達することもあります。
技術やセンスが問われるため、デザイン系の専門学校や美術大学でデッサンや造形について学んでから美術制作会社などに就職する人が大半を占めています。
照明スタッフ
照明スタッフは、
コンサートや演劇などの舞台や撮影現場で、照明を用いた演出を手掛ける技術職です。
舞台監督やディレクターなどと打ち合わせながら、使用する照明機材や内容を考え、場のコンセプトや雰囲気、出演者の魅力を引き出すためのライティングを行います。
近年の照明業界では、LEDを使ったもの、映像と音楽を組み合わせたものなど新しいスタイルが次々と生み出されています。
照明スタッフには、時代のニーズに合わせた照明技術を駆使することが求められます。
販売・展示系のイベントに携われる仕事
イベントのなかには、商品の販売や展示を目的としたものも数多くあり、こうした場でも多くのスペシャリストが活躍しています。
たとえば、展示会やセミナーなどの各種イベントを企画するのは「イベントプランナー」です。
実際に商品を展示したり来場者にカタログを配布したりするのは、「イベントコンパニオン」の仕事になります。
プランナーやコンパニオンは、イベントを請け負う会社から雇用されることが多いようです。
また、イベント専門の会社ではなくても、イベントや催事の企画を考えたり取り仕切ったりすることを仕事にしている人たちもいます。
たとえば、「広告代理店社員」はスポーツのイベントにも幅広く携わっていますし、「百貨店社員」は物産展などの催事を考えるのが重要な仕事です。
こうした企画は、アイデアやちょっとした接客の工夫が来場者数や売り上げに繋がります。
面白いイベントを考えたい、たくさんお客さんを呼びたいという情熱がある人にとって、やりがいのある仕事となるでしょう。
イベントプランナー
イベントプランナーは、各種展示会、セミナー、コンサート、スポーツイベントなどのさまざまなイベントを企画・準備・運営する仕事です。
イベントの種類は音楽、スポーツ、ビジネス、ブライダルなど多岐にわたります。
プランナーは、イベントに関する情報収集やパンフレットの製作、会場の音響や照明、宣伝など幅広い業務を担当します。
イベント企画を手掛ける広告代理店やイベント企画会社に就職するのが一般的です。
イベントコンパニオン
展示会やイベント、新商品発表会などにおいて、商品や展示品を来場者にアピールしたり、カタログを配布したりするのがイベントコンパニオンです。
多くの人々の注目を集め、商品をより魅力的に見せるためにモデル並みの容姿が求められる職種です。
不況の煽りを受けてイベントコンパニオンの活躍の場は狭められてきましたが、現在でも大規模な展示会や新商品発表会には欠かせない存在です。
広告代理店社員
広告代理店社員とは、広告を出したい広告掲載主(クライアント)から依頼を受けて、広告の企画・制作を行う企業に勤める人のことをいいます。
広告代理店社員の仕事は、営業、マーケティング、クリエイティブ、経理、人事、広報など多岐にわたります。
広告だけでなく、販促イベントなどの企画・運営などを行う場合もあります。
大手広告代理店では、オリンピックやワールドカップといった世界規模のイベントを手掛けることもあります。
百貨店社員
百貨店社員とは、洋服、服飾品、雑貨、家具、食品などの商品をまとめて展示し、販売する小売店の社員のことをいいます。
来店されたお客さまに商品をおすすめし、接客する「販売」や、どのような商品を揃えるか考え、仕入れを行う「バイヤー」などが活躍しています。
そのほかにも、常連客に商品を提案する「営業」、イベントや催事の企画・運営を行う「販売促進」といったさまざまな職種の人がチームプレイで働きます。
近年では百貨店業界全体が厳しい状況にあるため、各社は生き残りをかけて、より斬新なアイデアや視点、コンセプトを打ち出しながら、独自の売り場づくりを進めています。
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イベントの主役になれる仕事
ここまではイベントの企画や運営をする裏方の仕事を見てきました。
最後に、自分自身がイベントの主役になれる職業について紹介します。
まず、音楽系のイベントであれば「ミュージシャン」や「アイドル」が主役です。
音楽のジャンルによっては「クラブDJ」が活躍することもあります。
それぞれのファンが生演奏を聴くために足を運んでくれるので、音楽活動をする人にとってイベントは貴重な発表の場であり収入源にもなります。
一方、お笑いのライブで主役になるのは、「お笑い芸人」です。
駆け出しの頃は先輩の芸人の前座が多いですが、固定のファンがついてくれば単独ライブができるようになります。
この他には、テーマパークやフェスティバルなどでよく見かける「大道芸人」もいます。
大道芸人の場合、自分のことを知らない通りすがりの人に楽しんでもらうことが大切です。
芸の完成度はもちろんのこと、話術やコミュニケーション能力の高さも求められるようです。
こうした仕事は、実力や人気が収入に直結するという点でシビアであることは間違いありません。
しかし、イベントの主役となって場を盛り上げることができますし、大勢の観客から歓声や拍手を浴びる瞬間には大きな喜びを感じられるでしょう。
ミュージシャン
ミュージシャンとは、楽器を演奏したり歌を歌ったりする人で、ロックやポップス、ジャズなど、大衆音楽の演奏家のことをこう呼びます。
仕事はライブハウスなどでの演奏活動を中心に、レコーディングをしてCDを出すことやテレビ出演、演奏の講師など、多岐に渡ります。
他のアーティストの演奏の手伝いをする「スタジオミュージシャン」や、コンサートに同行して演奏する「サポートミュージシャン」、また路上や公園などで演奏する「ストリートミュージシャン」と呼ばれる人もいます。
アイドル
アイドルとは、芸能界を中心に活躍し、歌やダンス、トークなどを通してたくさんのファンや観客を魅了し、人々に笑顔や元気を与える存在です。
活躍の場は、テレビや映画などメディアから、グラビアや雑誌の撮影、ライブやコンサートなどのイベントなど多岐にわたります。
非常に厳しい世界であり、活躍するためには自らの容姿やキャラクター、ユニークな個性や才能などを生かし、輝かせる必要があります。
クラブDJ
クラブDJは、お店やイベントなどでBGMなどを選曲してその場で音楽をかけていく仕事です。
DJになるためには、1.お店の専属DJになる、2.フリーのクラブDJになる、3.養成スクールの斡旋でクラブDJになる、4.タレントとしてクラブDJになる、などの方法があります。
人脈が重要とされる業界のため、自分が出ていないイベントでも積極的に顔を出すことも重要です。
副業的要素が大きく、ほとんどの方が日中他の仕事をしています。
お笑い芸人
お笑い芸人は、コント・漫才、ものまね、落語などのネタを披露して人々を笑わせる仕事です。
テレビやラジオ・雑誌・インターネット、舞台など、さまざまな場所で活躍できる可能性があります。
最近ではユーチューバーやSNSのインフルエンサーとして人気を集めている芸人もいます。
大道芸人
大道芸人は、さまざまな芸を見せて観客を喜ばせる仕事で「路上パフォーマー」「ストリートパフォーマー」とも呼ばれます。
大道芸とは、路上や街頭、イベント会場、テーマパーク内、または仮設小屋などで行われるさまざまな芸能のことです。
内容はバルーンアート、クラウン(ピエロ)、ジャグリング、パントマイム、舞踏、音楽、マジックなど多種多様で、これらを組み合わせて披露している人も多いです。
芸やパフォーマンスが上手なだけではなく、観客を巻き込んで喜ばせることができる才能も必要です。
この記事のまとめ
お客さんが盛り上がっている姿や主催者が感動している姿を見られるのは、イベントに携わる仕事をしている人ならではの喜びです。
「企画を考えるのが得意」「みんなで盛り上がるのが好き」「場を仕切るのが上手」。
そんな人にとって、何にも代えがたい達成感を得ることができる仕事であることは間違いないでしょう。
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