僧侶(住職・坊さん)の志望動機・面接

僧侶を目指すきっかけで多いものは?

僧侶を目指すきっかけは、寺院に生まれて幼い頃から仏の教えに導かれてきた人、親や親戚が住職で僧侶が身近な存在だったという人が多いようです。

自然に仏教に信仰心を持ち、実家のお寺を継ぐために僧侶を目指しているケースが目立ちます。

ほかにも学生時代に触れた仏教文化に興味を持ったことから、仏門を志した人や、社会に出て職についたあと、何気なく手に取った仏教関連の書籍から癒しを得たことがきっかけの人もいるのです。

僧侶になるきっかけは正解・不正解はなく、目指すのに年齢も関係ないため、幼い頃から目指した人から大人になってから目指した人まで幅広くいます。

仏門に入るきっかけとなった仏教との出会いは一人ひとり違い、その後生涯にわたって続く修行生活の原点であるともいえるので、整理しておくとよいでしょう。

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僧侶の志望動機の考え方

僧侶の志望動機を考えるときは、「理想とする僧侶像」を固めておくことが大切です。

仏教での僧侶は、仏の教えを信じて厳しい修行に耐え、よりよい生き方を追求し人々を導く存在であることは共通していますが、その信念や理想は千差万別とされています。

そのため、僧侶を志す人は、自分の理想像を具体的に決めておきましょう。

それが修行の過程で変化する可能性は十分にありますが、まず志望する段階で思い描く僧侶としての生き方を語れるようにすることが大切です。

たとえば「住職である親のようになりたい」「自分のように心を救える僧侶を目指したい」「仏教を通じて社会貢献したい」など、仏門を目指すようになったエピソードから理想像を描き出すことができます。

修行後に僧侶として人々に講演などで語る際にも志望動機は役立ちます。

自身が語ることが人々に影響を与えて、僧侶を志す人や仏教に深く帰依(きえ)する人が増えることにつながるので、理想像の整理は丁寧に時間をかけて行うことをおすすめします。

僧侶の志望動機の例文

小さな頃から仏教が身近な存在だった

「実家がお寺で、仏教が身近な存在であったため僧侶を自然に目指すようになりました。

お寺に来るときは悲しそうで疲れているような表情の方も、帰るときには晴れやかになっている姿を見て、住職である父の姿を尊敬しています。

大学で学んできた仏の教えをさらに深めて、日々のお勤めを丁寧に行い、人々の心を軽くし、社会の役に立てるような僧侶を目指したいと思っています。」

仏の教えで人々を救いたい

「悩んでいたときにふと手に取った仏教の教えがきっかけで、人生のどん底から、もう一度前向きに生きようと思うことができました。

心が救われた経験を通じて、一生涯をかけて仏教の教えを深めたいと思い僧侶を志望いたしました。

日々の修行の中で仏の教えについて知識をさらに深め、多くの方に仏教を身近に感じてもらえるような存在を目指していきたいです。

私も救われたように、仏の教えにより心が救われる人を、ひとりでも増やせればと思います。」

自分自身を高めたい

「学生時代に触れた仏教文化に感銘を受け、私自身も仏の道を極めたいと思い、僧侶を志望いたしました。

人生の重大な場面に立ち会うことが多い職業だからこそ、これまでの生き方や考え方、修行のあり方が問われる存在だと考えます。

常に仏教文化や歴史について知識を深め、自分自身を高めることで、どんな人々の悩みや苦しみにも寄り添える僧侶を目指したいです。

仏教を通じて人々の役に立ち、大きな社会貢献ができる点に魅力を感じています。」

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僧侶の面接で聞かれること・注意点

僧侶の面接でよく聞かれることは、気持ちの強さです。

お寺側は、僧侶志望者が厳しい修行に耐えられる人材であるかどうか、強い気持ちを持って仏道に励むことができる人材であるかどうかを見極めなければなりません。

修行後も一生涯僧侶としての修行の毎日が続くので、僧侶を目指す気持ちの強さや深さを、志望するお寺に伝えられるようにしておきましょう。

志望動機で「なぜ目指しているのか」を考える際に、僧侶になりたい気持ちの強さや、仏道で生きていく覚悟が見えるはずなので、自分の考えをしっかりまとめておくことが大切です。

新卒面接ではこれまで学んできたこと、中途の面接ではこれまでの社会人経験や、転職を転々としてきた人は修行中に辞めない意思があるのかどうかも問われます。

また住み込みになる場合は、家族の了承が得られているのかどうかも重要でしょう。

服装や身だしなみは、清潔感があるように整えておくことが大切です。

僧侶の自己PRポイント

僧侶の自己PRポイントは、「仏教に興味関心があること」「忍耐力があること」「人前で丁寧に話すのが得意なこと」「聞き上手なこと」などがあげられます。

どれも僧侶に必要な適性やスキルとなるため、履歴書や面接でアピールできると大きな評価につながるでしょう。

仏教に人よりも強い興味・関心があることや、修行に耐えられる忍耐力があることは、仏の道を究める者として大切な適性です。

また人々にわかりやすく仏の教えを伝えられるスキルや、葬儀や法要で出会った人々の気持ちを聞いてあげられる聞き上手さや、コミュニケーション能力も僧侶に必要なスキルでしょう。

どれかひとつを選んで、具体的な経験やエピソードを織り交ぜると、印象的な自己PRポイントになります。

僧侶の履歴書で気をつけるべきことは?

僧侶の履歴書で気をつけるべきことは、学歴だけでなく、僧歴や修行歴なども記載する必要があることです。

特に中途で僧侶を目指す場合は、これまでの職歴が重視されるので書類選考が重要とされています。

資格や免許も細かく丁寧に記載するようにしましょう。

履歴書とは別に、寺院によっては健康診断書や家族構成表などを添付しなければいけない場合や、「理想の僧侶の姿」などレポート提出を求める寺院もあります。

そのため募集要項をよく読み、早めに準備を行うのがおすすめです。

また履歴書の写真についても、写真を撮る際の服装が「スーツ」「布袍・輪袈裟」など指定されている場合もあるので注意しておきましょう。