住職・坊さんになるには

住職になるまでの道のり

住職とは寺院の僧侶たちをまとめ、葬儀や法事の責任者となる人のことを指し、いわば寺院の顔となる存在です。

中高生から住職になるには、まず僧侶にならなければいけません。

僧侶になるには、仏教を専門に学べる大学を卒業するか、専門学校や通信講座で学ぶか、寺に弟子入りして修行をすることで目指すことが可能です。

僧侶から住職になるために必要な資格はありませんが、ほとんどの寺院は世襲によって住職を継承します。

したがって後継者のいる寺院で住職を目指すのは、難しいでしょう。

跡取りのない寺院では、本山から推薦された僧侶を住職として迎えるため、寺院の生まれでない僧侶が住職を目指す場合は、本山で厳しい修行を積み、認められる必要があります。

住職は一寺の最高位の僧侶であるため、常に向上心を持って継承したあとも厳しく鍛錬に励み続けなければいけません。

住職のほとんどは寺院の跡取りですが、そうでなくても真面目に学問をし、地道な修行を積み重ね、認められれば住職を目指すことは十分可能です。

住職の資格・難易度

住職になるために資格は問われません。

基本的に世襲制となるため、住職の子どもとして生まれた人が住職になる場合がほとんどです。

それ以外の人が目指す場合には、継承者がいない寺に推薦してもらえるように地道な修行と努力を重ねる必要があります。

僧侶(住職・坊さん)にはどんな資格が必要?

住職になるための学校の種類

住職になるために、具体的な学校があるわけではありません。

ただしその前段階の僧侶・坊さんになるには、仏教系の大学に通う人がほとんどで、学費は初年度で117万円〜138万円ほどです。

専門学校は学費が50万円ほどで1年で卒業することができます。

また通信講座では年間4万円からあり、3年かけて学ぶため、自分のペースで学習したい人や、働きながら僧侶を目指す人に最適です。

学校を卒業してから各宗派に入門し、修行期間を経てから僧侶としてデビューすることができ、そこから何年も修行を積み、仏教についての知識や経験を十分に重ねた人が住職になることができます。

僧侶(住職・坊さん)になるための学校と学費(大学・専門学校・通信)

住職に向いている人

住職に向いている人は、仏教に興味や関心がある人です。

また寺院の運営を円滑にするための僧侶の弟子を数人抱える寺院がほとんどで、住職は目標とされる立場になります。

そのため仏の教えを一般の人だけでなく、弟子たちにもわかりやすく話をすることが得意な人は強みになるでしょう。

弟子は法事や葬儀の際、住職に同行してその補佐を行いながらスキルを上げるため、住職は常に弟子の見本となり、目指すべき存在でいられることにやりがいを感じられる人が最適です。

また生涯を通じて向上心を持っていられる人、弟子を育てる意識がある人、リーダーシップがある人も住職に向いているでしょう。

僧侶(住職・坊さん)に向いている人・適性・必要なスキル

住職のキャリアプラン・キャリアパス

住職になるには僧侶として修行を積み、世襲をするか、本山に推薦されることで就くことができます。

住職になった後にも、仏教への理解を深めること、日々の修行は欠かせません。

さらに現代のようなものすごい速さで環境が変化する時代における寺院の経営は、今までになく困難になってきているため経営努力が必要です。

代々受け継がれてきた寺院を次の世代につなぐ大切な役割を担う住職の責任は、決して軽いものではありません。

住職はこの重い責任の分だけほかの僧侶よりも待遇はよくなっており、当然収入も一般の僧侶より高額です。

しかし住職を目指す人は、金銭には代えられない責任と使命が課せられていることを知っておくべきでしょう。

住職を目指せる年齢は?

住職を目指す年齢に制限はありません。

最近では、会社を退職した60歳以上の人が、第二の人生として僧侶になり、住職をしているケースも出てきています。

ただし僧侶の見習い募集の中には年齢制限を設けている場合もありますし、僧侶の階級である「僧階」は修行年数や貢献度によって決定するのがルールです。

そのため若いうちから住職を目指した人の方が、見習いとして受け入れてくれる寺院の選択肢が多く、僧階も高い階級を目指せることを知っておく必要があるでしょう。

住職は高卒から目指せる?

住職は高卒から目指すことができますが、まずは仏門に入門するための「得度」の儀式をしてくれる僧侶を探すのが難関といわれています。

宗派によってはその後の修行の内容なども異なるため、直接お寺に話を聞きに行くのがよいでしょう。

ただし得度をしたあとの修行期間は、高卒の方が大卒よりも長くなる傾向にあります。

そのため大学進学をしてから得度を受け、修行後に僧侶となり、それから修行を経て住職を目指すのが一般的です。

住職は女性でもなれる?

住職は、女性でもなることができます。

住職は男性というイメージが強い人も多いと思いますが、仏教が生まれた2,500年ほど前のお釈迦さまの時代から女性の僧侶はいますし、現代でも女性の僧侶や住職は活躍しているのです。

寺院のひとり娘として生まれて住職を目指した人もいれば、一般家庭に育ったものの僧侶の言葉に救われて仏門を目指した女性僧侶もいます。

ただし男性に比べて女性僧侶の数自体が少ないため、女性が住職のお寺はまだまだ少ないのが現状です。

中には、結婚して子育てをしながら住職の仕事と両立していたり、女性ならではの視点で人々の駆け込み寺として機能している寺院もあるなど、女性住職たちの今後の活躍が期待されています。

女性の僧侶(住職・坊さん)のキャリアパス・結婚後の生活