僧侶(住職・坊さん)にはどんな資格が必要?

僧侶資格とは

僧侶に資格は必要なく、一部の人間で業務を独占している職業ではありません。

そのため寺院に勤めているわけではない人でも、依頼があればお経を唱えてお布施をもらうことができます。

実際に、アルバイトとしてお経をあげている人もいます。

厳しい修行を経て徳を積んだ僧侶と、そうでない人の差はありますが、実際に副業感覚でお経をあげている人もいるのです。

僧侶の受験資格

僧侶になるのに資格はいりませんが、仏教の多数の宗派のうち、どれかに入門することが必要です。

それぞれの宗派によって仏門への入り方、修行の仕方、僧侶のなり方なども異なってきます。

ただし入門はだれでも許されるわけではなく、僧侶になるまでに、仏教を深く理解し、知識を増やしておかなければいけません。

そのため一般的には仏教系の大学、学部に進学して学問をし、卒業後に仏門に入る儀式を受け、僧侶として認められるまで修行をするという手順をふむことがほとんどです。

僧侶の難易度・勉強時間

宗派によっても異なりますが、入門してから通常数年間の厳しい修行を経なければ、僧侶として認められません。

修行中は寺院で生活を送り、自由な外出や食事はできない厳しい日々を過ごすことになります。

修行中は肉や魚料理を食べることは禁止され、精進料理がほとんどです。

俗世から離れなければ修行の意味がないため、携帯電話やパソコンなどの使用も制限され、家族や友人、恋人とも思うように連絡が取れなくなります。

見習い期間は、ほかの僧侶よりも早く起床して身なりを整え、境内の掃除や配膳の準備を率先して行い、その中で時間を見つけてお経を覚えたり、唱え方の練習をして自己研鑽するのです。

葬儀や法事の際は、住職と行動を共にし、その技術を真似ることで学びます。

仏教に関する理解を深めるための勉強を欠かすことはできませんし、いろいろな寺院をまわって多くの僧侶と交流することで知識を増やしたり、ときには滝に打たれるような修行もあるでしょう。

このような厳しい修行に耐えてやっと一人前の僧侶として認められるため、その道のりは険しいといえます。

僧侶の合格率

僧侶になるためには、修行後に僧侶試験を受けて「僧籍(そうせき)」という身分を受けなければいけません。

しかしまず最難関といわれているのが、修行に入る前の「師僧」探しです。

「師僧」とは師匠となる僧侶のことですが、僧侶と縁がない一般家庭の生まれの多くの人が、師僧を見つけるのに苦労しています。

一方、親族が僧侶の場合は、親族に師僧になってもらうことができるため、それほど難しくないでしょう。

師僧と師弟関係を結んでもらい、得度という儀式を受け、修行に入ります。

またその数年間に及ぶ修行が僧侶試験よりもハードなものになるため、精神的・体力的に修行に耐えられるかどうかが重要となるでしょう。

僧侶試験は宗派によって異なり、合格率も一般公開されていませんが、落とす試験というよりも、学んできたことが身についているかどうか確かめるための試験のようです。