女性の僧侶(住職・坊さん)のキャリアパス・結婚後の生活

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女性の僧侶の現状

僧侶というと男性のイメージが強いですが、古くから女性僧侶は存在し、活躍しています。

2017年宗教年鑑の調査によると、女性僧侶の割合は10%前後となるのが現状です。

たとえば日蓮宗では女性の割合は11.4%ですが、1番女性の比率が少ない曹洞宗では3.1%、女性の割合が1番高い浄土真宗本願寺派でも14.1%でした。

参考:宗教年鑑

男性に比べて人数が少ないものの、僧侶になることを希望する人なら、たとえ女性であってもすべての宗派で受け入れが可能です。

かつては性差から修行は別々に行う方がよいとされ、中には女性だけの尼寺として発展した寺院もありますが、現在では差別なく受け入れるのが一般的となっています。

もともと仏教は老若男女を問わず、すべての人に開かれた宗教であるため、歴史的に見ても女性が平等に扱われてきました。

僧侶を希望する女性は男性と同様に仏教系の学部などで学び、寺院で修行を積み、一人前を目指しましょう。

女性の僧侶の強み・弱み

女性の僧侶ならではの強みは、女性にしかわからない気持ちに寄り添えることです。

全国には母親や、妻である女性僧侶も多数おり、男性には相談できないようなデリケートな悩みも親身になって相談を受けてくれることから、多くの女性たちに信頼されています。

逆に女性僧侶だから苦労するところは、制度上は男女平等とはいっても、いまだに意識の中に性差別が残っている場合があることです。

昔は男性と女性の僧侶ははっきりと線引きがされており、女性はどんなに修行を積んでも格式高い寺院の住職にはなることができませんでした。

現在では格式高い寺院の住職になることもできますし、葬儀や法事を中心となって執り行う導師も担当できるものの、いまだに女性にはお願いできないと口に出してしまう男性もいるようです。

僧侶の結婚後の働き方・雇用形態

現代の僧侶は、一般の人と同じように自由に家庭を持つことが許されています。

男女平等であるため、女性も男性と同じように制限はありません。

確かに海外諸国では僧侶は結婚しない場合が多く、日本も明治時代までは妻帯を禁じられていました。

しかし時代を追うにつれ、寺院が長い期間存続するためには、安定した世襲が1番であるという檀家からの訴えが増加し、明治政府が僧侶の婚姻を許可する形になったのです。

大きな寺で正社員として働く僧侶の場合には、有給休暇や育児休暇、産後休暇などの制度が整えられている場合があります。

また実家などの寺院で働く場合は、家族の理解も得られやすいため出産後も復職して、同じように活躍する女性僧侶も多いようです。

日本仏教の結婚のとらえ方

中国から伝来した初期の仏教は、世俗からの解脱(げだつ)を第一目的としており、それを果たすためには結婚は障害であるとされました。

しかし仏教が大衆の救済を目指すようになったとき、世俗からむやみに遠ざかるのではなく「人々とともに仏道を歩もう」という考えから、日本は独自に日本仏教を発展させた歴史があります。

そのため日本では、家庭を持つことは人々とともに生きることを意味し、人々の救済を目指す仏道を真の意味で理解するための、助けともなりえるととらえられるのです。

婚活市場では男性僧侶が人気

晩婚化が進んでいる中、幸せな結婚を夢見る女性たちの中で、僧侶人気が高まっています。

その理由として僧侶は贅沢をしたり、浮気などの不貞行為をすることはないであろうという安心感、静寂に包まれた寺院での生活への憧れなどがあげられるようです。

しかし生活のすべてが修行であると考える僧侶の生活には、制限も多いのが現状で、まとまった休みも取りづらく義理の両親と同居することが多いでしょう。

また檀家からの寄付金やお布施で生計を立てるため、質素倹約に励む必要があり、寺院に嫁いだものとして求められる役割も大きく、苦労が絶えない場合もあります。

僧侶は子育てしながら働ける?

僧侶は、子育てしながら働ける仕事です。

実際に住職として活躍しながら、3人の子育てをしながらお寺を守っている女性僧侶もいます。

大きなお寺に勤めている場合は、育児休暇や産休制度がある場合がありますが、小規模な寺院の場合は制度自体が整えられていないこともあるでしょう。

その場合は周りの僧侶に協力してもらったり、家族経営の寺院の場合は家族の協力が不可欠です。

中には寺院に幼稚園や保育園を併設している場合もあるので、子育てへの理解や環境が整えられている場合もあります。

実際に子育てしなが働く僧侶の奮闘ぶりを聞いて、悩みを抱える子育て中のママたちが安心することも多いようです。

中には悩みを聞く座談会を開催したり、子育ての悩みを軽くする本を出版したりと、子育て経験を生かす僧侶も多いので、経験値として捉えるとよいでしょう。

僧侶は女性が一生働ける仕事?

僧侶は、女性が一生働ける仕事です。

仏教は男女平等で、修行中も僧侶になってからも性別に関わらず、活躍することができます。

女性ならではの視点や経験を生かして、デリケートな悩みにも寄り添える存在であることは、大きな強みとなるでしょう。

女性が僧侶を志すきっかけはそれぞれですが、信仰を持った家庭に生まれ育ち、知らず知らずのうちに仏の教えに触れていたと答える人が多いようです。

一方で一般家庭に生まれた人でも、悩んだときに仏教の教えや言葉に救われたり、たまたま手に取った関連の書籍が人生を変えた経験から仏門を志したケースもあります。

今では一般の人が気軽に参加できる寺院主催のイベントなども多いので、興味がある人は身近なところから仏教に触れてみるとよいでしょう。

人生のすべてが修行だと考える仏教では、これから起こる結婚や出産、育児を通した経験すべてを、知識やスキルとして生かしながらずっと働ける仕事です。