漫画家になるには

漫画家になるにはさまざまな方法があります。

皆さんが「漫画家」と聞いて一般的に連想するのは、『少年ジャンプ』などの週刊連載の漫画家でしょう。

デビューへの流れとしては、これらの雑誌の新人賞に応募したり、出版社に持ち込んだり、といったルートが一般的です。

ここではまず、週刊連載の漫画家を目指すルートについて説明していきます。

新人賞に応募する

新人賞は、年に1回や2回のみ開催される、賞金100万円クラスの大きなものもあれば、毎月作品を募集している比較的小規模なものまでさまざまあります。

賞によって応募条件も異なり、しっかりとペン入れやトーン貼りをした完成品の漫画でなくても、ネーム(漫画の下書き)で応募できるものも多数あります。

さらに、一部の出版社では、既存の漫画の枠にとらわれない、Web漫画や、飛び出す絵本のような仕組みを応用した漫画など、新しい表現のものも受け付けています。

以前は、このようなコンテストを出版社の漫画編集部が主催することはほとんどありませんでしたが、ここ数年は継続して主催されています。

受け入れられる表現の幅が広がっていることから、今までは漫画家になれなかったタイプの人でも、漫画家になれる可能性が高くなっているといえるでしょう。

また、漫画家のアシスタントを経験してデビューというルートもあります。

漫画家のアシスタントになるには

学校やスクールには通うべき?

漫画家を目指す人向けの学校やスクール、通信講座なども存在します。

しかしながら、上記に挙げた通り漫画家になるための方法は複数あり、必ずしも専門的な学校に通わなくてはデビューできないというわけではありません。

もちろん、漫画家になるには一定以上の画力やストーリー構成力などが必要となるため、それらを独学で身に付けるのが難しいと感じる場合は、学校やスクールを利用するのもよいでしょう。

ただし、それらはあくまでも漫画家に必要とされるスキルの基礎を身に付けるためのものであり、そこからデビューするためには自分自身、さらに努力していくことが必要です。

なお、学校によっては業界との太いパイプを持っているところもあるようです。その場合、在学中にアシスタント先を紹介してもらえるといったメリットがあります。

書籍向け漫画家、広告漫画家になるためのルート

漫画家には、週刊連載をする人だけでなく、書籍向けの漫画家や企業の広告漫画を描く人もいます。そして、これらの分野の漫画家を目指すルートは、週刊連載の漫画家になるそれとは異なります。

書籍向けの漫画家や広告漫画家を目指したい場合、まずは漫画家を募集している出版社や広告代理店に作品を送り、採用してもらうところから始まります。

ただし、週刊連載の漫画家と違う点は「いつでも募集している」という点と、完成した一つのストーリーを送る方法をとることはめったにない点です。

過去に書籍や広告の漫画を手がけたことがある場合は、それを送るのが一番有効なアピールになります。

もし実績がない場合も、凝ったストーリーの漫画を送るよりは、あっさりとした説明的な漫画をサンプルとして送った方が有効です。

そして、形式はデジタルであることが求められます。週刊連載は今でもアナログ原稿で受け付けていますが、書籍や広告の世界では、ほとんどデジタルで仕事が進行しているからです。

募集の段階から、デジタル形式にしておいたほうが、この世界のことをよく理解しているというアピールにつながります。

広告漫画家を志す方は、イラストレーターやフォトショップなどのソフトにも慣れておきましょう。

「ひたすら描く」ことが何よりも大切

週刊連載の漫画家と、書籍や企業広告の漫画家のどちらを目指すにしても、共通して必要なことは「ひたすら漫画を描く」ことです。

「漫画家になりたい」といいながらも、漫画を月に数ページ程度しか描いていないという人が、実は大部分なのです。

「漫画家になったら描く」ではなく、「漫画家になる前から、漫画家になったつもりで描く」ことが肝心です。

ひたすら描いているうちに、いろいろなコツもつかめるようになり、同じ作業でもどんどん速くなり、クオリティも上がります。

基本は「考えるより描く」ということ。これを大事にして、いい漫画家を目指しましょう。