財務専門官の勤務地は? 転勤は多い?

財務専門官の勤務地は?

財務専門官として働くには、年1回行われている財務専門官採用試験に合格し、勤務を希望する財務局や財務支局などで採用面接を受け、合格しなければいけません。

財務局は北海道(札幌市)、東北(仙台市)、関東(さいたま市)、北陸(金沢市)、東海(名古屋市)、近畿(大阪市)、中国(広島市)、四国(高松市)、九州(熊本市)9カ所、それに加え福岡財務支局と沖縄総合事務局があります。

各財務局や財務支局にはそれぞれ管轄する地域に事務所や出張所が点在していますので、それらも勤務地になります。

財務局によって事務所や出張所の数は変わり、関東財務局の場合はさいたま市に本局があるほか、水戸市、宇都宮市、前橋市、千葉市、東京都文京区、横浜市、新潟市、甲府市、長野市、立川市、横須賀市、つくば市の計12カ所の事務所・出張所があります。

東北財務局の場合、仙台市に本局があるほか、青森、盛岡、秋田、山形、福島の5カ所に事務所が配置されており、管轄地域は広いですが事務所などは関東財務局の半分程度しかなく、当然ながら人口や経済規模によって変わります。

基本は採用された財務局管内の勤務地ですが、東京にある財務省や金融庁、ほか地域の財務局で勤務することもあるようです。

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財務専門官は転勤が多い?

財務専門官は採用された財務局管内で転勤があります。

沖縄総合事務局以外は複数県にまたがっていますが、必ずしも転居を伴う転勤というわけではないようです。

しかし広域に事務所がある以上、転居を伴う可能性は認識しておいた方がよでしょう。

異動は2~3年のサイクルで行われており、その回数が多いか少ないかは人によって捉え方が違いますが、これから財務専門官を目指す場合は必ず転勤があるという認識を持った方がよい上に、面接で転勤が可能かどうかを聞かれることもあるため、転勤に対してネガティブな姿勢にならないよう注意が必要です。

財務専門官として海外で働ける?

財務専門官の中には海外を舞台に活躍している人もいるため、海外で働くチャンスはあります。

例えば日本貿易振興機構(JETRO)などに出向し、海外にある事務所に勤務し現地で事業展開している日本企業からの相談に対応したり、法規制の情報発信、日本企業と現地企業との橋渡しなど、多様なビジネス展開支援も行っているようです。

また財務局は研修制度が充実しているのも特徴で、その中に海外研修も用意されており、本人のやる気と能力次第で豊富なチャンスがあります。

内閣府が行う東南アジア青年の船事業に参加して、ASEAN諸国10カ国の青年たちと船内で1カ月共同生活を行い、価値観をぶつけあったり、意見交換会を行ったりして国際的な視野を広げ、業務に生かす研修もあります。

ほかにもIMF(国際通貨基金)や世界銀行などの国際機関の職員から直接、世界の経済情勢を教えてもらう研修もあり、世界レベルの経済スピードを肌で感じ、国内での財務業務に生かすなど、海外を舞台にした研修も豊富なので、向上心があればいくらでも成長できる職種といえます。