テレビディレクターに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
テレビディレクターに向いている性格・適性
映像が好きな人
テレビディレクターという仕事はどんな人が向いているのでしょうか?
ここでは、ディレクターとしての適性などを紹介します。
まず、第一に挙げられるのは、なんといっても映像が好きな人でしょう。
ディレクターは実際に映像を撮影し、その映像を編集します。
どのように撮影をしたら、どんな効果を生むかなどの撮影技術や編集技術を身につけなければなりません。
そのためには日頃からテレビ番組を見るのはもちろんのこと、映画やコマーシャル、ミュージックビデオなど、さまざまな映像を見て研究するということも不可欠です。
映像に興味を持ち、自らが視聴者となって体感することが必要です。
ですから、映像が好きな人はディレクターとしての適性があるといってもいいでしょう。
音楽が好きな人
映像以外に音楽が好きなことも大切です。
映像を通してメッセージを伝えるためには、音の演出も非常に重要になります。
ナレーションを作るときにはどんな声質のナレーターを起用するかを決めなければいけませんし、BGMや効果音の演出も指示を出さなければいけません。
さまざまな音楽に詳しくて耳がよいと、仕事に役立てることができるでしょう。
論理的にものごとを考えられる人
また、建設的にものごとを考える人は向いているといえます。
ディレクターの仕事の本質は、演出をするということです。
放送されている番組を見ればわかりますが、カット・テロップ・ナレーションなどの全てのことに意味があります。
視聴者に伝わる映像を作るには、演出プランが必要なのです。
建設的にものごとを考えないと、自分が伝えたいことは他者へ伝わりません。
番組のコンセプトやメッセージをきちんと視聴者へ届けるには、映像とはいえ論理的な思考が求められるのです。
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テレビディレクターに必要なスキル・能力
取材力
テレビディレクターに必要な能力のひとつは、取材スキルです。
ドキュメンタリー番組を作る際には、番組の制作過程において“やらせ”といわれるような過度な演出を避けるため、ありのままの姿をカメラに収めていかなければいけません。
事前にしっかり取材をして魅力あるテーマを見つけ出し、何を撮りたいか、どんな構成にしたいかを自分の中で明確にしておくことが大切なのです。
判断力
スポーツ中継を行うディレクターにとって大切なのは、視聴者がより臨場感を味わえるような映像にすることです。
何台ものカメラの位置や撮影映像を把握して、その場面に合った映像を画面切り替え担当のスイッチャ—と一緒に決めていきます。
決定的な場面にはスローモーションを入れたり、応援ベンチが盛り上がっているときにはレポートを挟んだりと、試合や会場の状況がよくわかるように演出しなければいけません。
一瞬の判断力と経験がとても大切です。
表現力
情報番組を作る際には、ニュース・エンタメ情報・天気予報・グルメなど、情報番組のディレクターは常に最新の情報を視聴者に提供しなければいけません。
ポイントは報道番組のような硬さを失くしつつも、正確で分かりやすく情報を伝える能力です。
スタジオとの絡みを考えながらVTRを作ったり、文字スーパーやグラフを利用してより分かりやすいVTRにすることが求められます。
言葉や映像における表現力が必要不可欠です。
テレビディレクターに向いていないのはどんな人?
テレビディレクターに向いていないのは、人間関係を築くのが苦手な人です。
ディレクターは、テレビ局・制作会社の面々以外にたくさんの人とともに仕事をします。
カメラマンや編集マンなど技術職の方々や美術スタッフ、タレントやマネージャーなどです。
彼らの協力なしには番組は成り立ちません。
特に、取材対象となる一般の方々の協力がないと、取材もさせてもらえません。
欲しい映像を撮るには、スタッフ・出演者・一般人など数多くの人間と上手に付き合うことも求められるのです。
「人と話すのが苦手」「コミュニケーション能力に自信がない」「できるだけ一人で過ごしたい」というタイプの人は、この仕事を目指すのであればコミュニケーション能力を磨く努力が必要でしょう。