森林インストラクターの求人・転職の状況

森林インストラクターの就職先にはどんなところがある?

都道府県の農林系の部署

森林インストラクターの就職先の1つは「都道府県の農林系の部署」に就職するという方法です。

都道府県の「農業課」「林務課」といった自然に関係する部署などが該当します。

これらの就職先で働くということは「公務員」になるということなので、収入や福利厚生はそれなりに期待することができます。

ただし、公務員なので競争倍率は高いですし、募集自体がそれほど多くないという点に注意が必要です。

自然に関係する民間企業

2つ目は「民間企業」です。

民間企業の中でも「アウトドアショップ」や「森林ツアーを企画するツアー会社」のように、森林や自然に関係が深い企業であれば、森林インストラクターを募集していることがあります。

働き方も就職先によって異なりますし、求められるスキルも大きく異なります。

自分に合った働き方を選びやすい一方で、収入はそれほど多くないという点には注意が必要です。

NPO

3つ目は「NPO」です。

昨今はNPOでもガイドツアーや森林レクリエーションを行っていることがあり、森林インストラクターの需要が高まっています。

ボランティア

就職先とは少し毛色が異なりますが、森林インストラクターが携わる仕事は「ボランティア」によって賄われているところも多いです。

そうした形式のツアーの場合、森林インストラクターには食事代や宿泊費程度が支給されるにとどまることもあります。

ボランティアとして活動するのであれば収入面が特に問題になりますので、仕事をかけもちするなどの方法で生活基盤を整える必要があります。

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森林インストラクターの求人の状況

公務員の募集はそれほど多くない

各県が募集する「林業」の専門職は、例年10名程度の県もあります。

応募者の数とのバランスにもよりますが、狭き門であると言えるでしょう。

民間企業はアウトドア需要増加による求人が期待できる

一方で民間企業の場合は、昨今のアウトドア需要の高まりによって森林インストラクターの求人需要の増加も期待できます。

森林インストラクターの仕事は発展途上にあり、他分野の仕事とのコラボレーションによる新しいサービスの提供についても期待されている仕事なのです。

生計を維持するための仕事の求人も探す必要がある

森林インストラクターの弱点の1つに「収入が少なめである」という点が挙げられます。

森林インストラクターは、公務員や民間企業での就職であれば比較的安定した収入を得られるケースも多いのですが、そうでない場合には森林インストラクターの仕事だけで得られる収入はそれほど多くありません。

生活するためにはお金が必要になりますので、生計を維持するための仕事をかけもちしつつ、森林インストラクターとして活動する人も珍しくありません。

求人においては、森林インストラクターとのかけもちが可能である点と、できれば相応の収入が得られる点を重視したいところです。

高齢でも応募できる求人も多い

一般的に、高齢になるほど応募できる求人も限られる傾向にありますが、森林インストラクターの場合は高齢であることがそれほどハンデにならないケースが多いです。

森林インストラクターの求人は年齢制限が設けられていないことが多く、他にも「平日参加可能」「泊まり込み可能」などの条件が付帯していることが多いので時間に余裕のある人が求められている点なども、高齢な森林インストラクターのほうが条件に合致するケースが多くなります。

森林インストラクターの就職先の選び方

勤務地は重要な要素

森林インストラクターとして働くにあたっては「どこで勤務することになるのか?」は重要なポイントになります。

森林インストラクターが働く場所である自然環境は、場所によって異なる魅力を持っています。

例えば「春に多くの美しい草花を見られる」「トレッキングツアーの仕事が多い」など、働く環境によって何が目玉となるのかが異なり、これはガイドを行う森林インストラクターにとっても無視できない要素です。

できる限り、自分にとっても楽しめる要素を持っている勤務地を選びましょう。

収入は十分であるか

森林インストラクターとして働くうえでも、やはり「収入の多さ」は重要なポイントになります。

森林インストラクターの求人の中には、あまり多くの収入を得られないものも含まれています。

もちろん、仕事をかけもちするなどして収入を賄うという方法もありますが、そうした働き方ができるかどうかを考慮したうえで、森林インストラクターの仕事に集中したいのであれば十分な収入を得られる就職先を探しましょう。

季節によって観光地を転々とする働き方も

自然環境は、季節によって異なる魅力で人々を楽しませてくれます。

森林インストラクターも、アルバイトやボランティアといった比較的身軽な形で、季節ごとに観光地を転々としながら、その地域の森林インストラクターの求人に応募して働くという働き方も選択できます。

特定の季節に最も強い魅力を持つ観光地があれば、そこも目的地とすることでオールシーズンいつでも最高の環境で働くことができるかもしれません。

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森林インストラクターの志望動機・面接

森林インストラクターを目指すきっかけとなった志望動機の多くは「自然」に関する興味や関心などです。

農林業に関心を持ったことがきっかけとなった人もいますし、趣味のバードウォッチングやボーイスカウトの経験から森林などの自然に興味を持ったという人もいます。

民間企業や官公庁の定年退職後に「自然に囲まれた、今までとは大きく異なる環境で働いてみたい」という理由で森林インストラクターを目指す人も珍しくありません。

森林インストラクターは資格試験があり、二次試験には面接が含まれますし、就職するにあたっても面接が行われることが多いので、志望動機を聞かれたら明確に答えられるようにしておく必要があります。

森林インストラクターの転職状況

誰にでも転職のチャンスがある

森林インストラクターへの転職は、自然をこよなく愛する人であればだれにでもチャンスがあるといえます。

森林インストラクターを名乗るためには資格試験に合格する必要があるのですが、受験資格は「受験時に満20歳に達している」ことだけであり、学歴や前職などの経歴は全く問われません。

試験に合格すれば、県職員や民間企業、NPOの求人に応募することで森林インストラクターとして働き始めることができます。

転職に際して役立つスキル

資格試験に合格すれば前職などの経歴は問われない森林インストラクターの仕事ですが、前職の経験が生かされる可能性はあります。

例えば農林業や動植物など自然環境に関わる仕事であれば、その勤務時に培った経験が生きるでしょう。

仕事でなくても、趣味でアウトドアや自然環境に関する勉強をしていたというのであれば、そのスキルが役立ちます。